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むら里徘徊「鬼(鬼神)」

▼某月某日・山里徘徊「鬼・鬼神」




冷血無情な人をよく「鬼のような男」などといいます。オニとは何
か。


鬼は『和名類聚抄』に書かれているように「隠・おぬ」から転訛し
たのだという説と「オ」は御、「ニ」は尊敬畏怖をあらわすのだと
いう説があります。


鬼は中国ではもともと死者の霊魂のことでありました。


漢代の王充の「論衡」論死編に「鬼は(き)は帰(き)なり」「神
(しん)は伸(しん)なり」とあるそうです。


日本にも鬼の観念はありました。『日本書紀』では「鬼神・あしき
かみ」「邪鬼・あしきもの」と出ています。朝廷に従わず反乱する
地の人のことです。


『倭名類聚抄』では隠れて人間に見えない精霊だと考えられ、万葉
では鬼の字を醜(しこ)と訓じたりしています。


そんなことから上代では鬼というと、こわい異族、異形で醜悪な者、
超人、亡者などをさしていたことがわかります。


それが仏教が伝わってくるとその説話から餓鬼や疫鬼が加わり、平
安時代以降には地獄の青鬼、赤鬼、牛鬼、馬鬼なども現れるしまつ
です。





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▼終わり
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▼山里の神さま仏さま「路傍の石仏・塞(さい)の神」

▼某月某日・山里の神さま仏さま「路傍の石仏・塞(さい)の神」



昔の人は、道の辻(つじ)、村境などには、しばしば悪霊が入り込
むと考えました。


そこで、それら悪霊を村の中に入らないよう追い払う神が必要にな
ります。


その神こそ集落の入口、峠などで境の神としてがんばっている「さ
いの神」です。


さいの神はサエノカミともいい、塞の神、幸の神、また妻、障、歳
の字をあてています。


さいの神のサイは塞の河原のサイでもあります。


塞の河原とは、親に先だって亡くなった子どもが行くといわれる冥
土(めいど)にある河原だとされています。


ここで子どもたちが功徳(くどく)があるようにと石を積み、塔を
つくろうとします。


しかし、意地の悪い鬼たちが来てすぐ壊してしまいます。それでも
お地蔵さんがあらわれて救ってくれる……。


鬼ごっこの中の「子とろ、子とろ」の遊びはまさに、ここからきて
います。鬼から子どもを守る親は、実はお地蔵さまのことなのだそ
うです。



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某月某月「陣馬山・山名と武田勝頼」

陣馬山・山名と武田勝頼



高尾山北西の陣馬(場)山は、裏高尾、奥高尾などとも呼ばれます。


また東京側では案下嶺ともいったという。


山頂は広く台地には白馬像が建っています。


山名には諸説ありますが戦国時代、武田信玄の子の武田勝頼方が武
州に軍を進め、北条氏照の居城滝山城を攻めた時ここに陣を張った
という説があります。


「陣張山」から「陣場山」になり、次第に「陣馬山」になったのですね。
・東京都八王子市と神奈川県相模原市との境。



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★おわり
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『日本百霊山』(山渓)那須茶臼岳・殺生石と九尾の狐(画像)

『日本百霊山』(山渓)那須茶臼岳・殺生石と九尾の狐(画像)


那須の温泉神社近くの殺生石は妖狐「玉藻の前」の霊が石になり、
毒ガスを発生し祟(たた)ったという。


玉藻の前は、天竺から那須に移り住んだ800歳ともいう年のくった
金毛九尾の狐の化身だという。


あたり一帯は硫黄ガスと酸性の温泉水でいまでも草木一本生えてい
ません。・
栃木県那須町。



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某月某日「秩父・破風山ノッキン坊天狗」

某月某日「秩父・破風山ノッキン坊天狗」


この山もは天狗伝説の山。山頂近くの如金峰という岩峰に時々天狗
が姿を見せたため、ニョッキンボウ、ノッキンボウといわれてきた
という。


2月、椋神社へ。神社の縁起に出てくる大ムクノキは注連縄がよく
似合っています。


ひときわ大きな金精様と夫婦和合の石碑が明るい日の光に照らされ
ています。


破風山山頂は結構な賑わい。如金峰は西側の札立峠先を登ったとこ
ろ。富士講の石碑の先で突然あらわれます。


土地の人たちはいぼの神さまとして願をかけ、かつては筒酒をもっ
てお礼に来る人で賑わったという。


いまもカップ酒が供えられています。ここ破風山は秩父三十四番札
所水潜寺の鎮守の山。


でもなぜか寺では「里人がそんなことを言っている」くらいにしか
この天狗に関心がないといいます。


如金峰は金精神。そんなことから曖昧にしているのか。なら椋神社
の方がさばけていて鎮守としてふさわしいのかも。
・埼玉県秩父市と皆野町との境




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