★山の伝承「高山植物・クルマユリ」
高山植物・クルマユリ
高山でおなじみのクルマユリ。群生してお花畑になっています。あ
ちこちで黄金の花の風車がクルクル。
茎の方でも緑の葉の車がクルクル。クルマユリは高山植物。深山高
山のの草原などに生えるだけあって寒さを好みます。
名前のクルマユリは「車百合」のことで、葉が放射状についた点を
車輪の轂(こしき・車の輻(や)が集まる丸い部分)にたとえたも
のだそうです。
そもそもユリはどれも茎の頂に頭でっかちな花をつけるので風に大
きくゆれます。
そこからゆれるが「ユル」に変じて「ユリ」になったという説があ
ります。また鱗片葉が寄り集まっている様子から「寄り」が転化し
たとか、さらに「結(よ)る」が「ユリ」に変化したなどの説があ
ります。
漢字の「百合」も鱗片葉が多く重なっている様子を表したものだそ
うです。くるま百合濡れて穂高のこぼれ雨(望月たかし)。
・ユリ科ユリ属の多年草
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac07.html
………………………
・山のはがき画読者募集・毎月郵送: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
★おわり
………………………………………………………………………………
PR
- 2016年02月28日
- 山歩き
某月某日「南アルプス・間ノ岳の鬼面」
某月某日【山の伝承漫画】「南アルプス・間ノ岳の鬼面」
江戸時代の地誌『甲斐国志』は、農鳥岳とは別に、となりの間ノ岳
にも農作業の目安になった鳥の雪形が出るとあります。
「山の紋章・雪形」によれば、反対側長野県に向いた側にも鬼の顔
の雪形が出るという。
これは雪渓が融けて残った雪が鬼面になるもの。長野県宮田村から
見ると前山が落ち込んで切れたあたりに見えるという。
望めるのはここだけで、雪形は鬼の面といっても親しみを感じる柔
和な表情だと、著者の田淵行男氏は好意的です。
氏によれば、雪形の出る場所は間ノ岳の西に面したカールだという。
西の三峰岳とを結ぶ稜線北面のカールは、三峰岳から北へ伸びる仙
塩尾根上のピーク2699mが邪魔になると思われます。
それなら遠目には間ノ岳と1つに見える三峰岳の西面のことでしょ
うか。
・山梨県早川町と芦安村、静岡市との境
▼「イラスト」と説明文は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/yamatabi/yamatabi04.html
…………………………………
・山のはがき画読者募集・毎月郵送: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
…………………………………
★おわり
………………………………………………………………………………
- 2016年02月27日
- 山歩き
★山の伝承「野山の花・ヤブカンゾウ」
野山の花・ヤブカンゾウ
夏、草原の中にヤブカンゾウの花が咲いています。ワスレグサとも
呼ばれます。
平安時代の「和名抄」に「一名、忘憂」とあり、これを身につける
と憂いを忘れることができるといいます。
基本形は中国原産のホンカンゾウ。中国ではこの花を見て憂いを忘
れるという故事があるそうです。
日本に伝来し「万葉集」にも「忘れ草我が下紐に付けたれど醜(し
こ)の醜草言(こと)にしありけり」(大伴家持)などと詠まれま
す。
のち、憂いを忘れるよりも人から忘れられるという場合に使うよう
に変化していったといいますから人間は自分の都合でいろいろ考え
るものですね。
ヤブカンゾウはあの有名なニッコウキスゲ(ゼンテイカ)の仲間。
海岸の浜に生えるハマカンゾウ、野に生えるノカンゾウ、そしてそ
れよりも人里近くのやぶに生えるヤブカンゾウとものは順にいって
います。
・ユリ科ワスレグサ属の多年草
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac06.html
………………………
・山のはがき画読者募集・毎月郵送: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
★おわり
………………………………………………………………………………
- 2016年02月26日
- 山歩き
某月某日「茅ヶ岳・不思議なマンジュウの石」
某月某日【山の伝承漫画】「茅ヶ岳・不思議なマンジュウの石」
『日本百名山』深田久弥の終焉地として有名な茅ヶ岳は、中腹に終
えんの碑、南麓に記念公園もあります。
近くの饅頭峠は、珍しいマンジュウ石の出るところ。マンジュウの
ような茶色い石を割ると中からアンコのような黒い部分があらわれ
ます。
これは茅ヶ岳噴火の際にできたものだとか。ホッチ峠にも同じ石が
あり、学術的にも注目され県の自然記念物として特別大事にされて
います。
この峠に伝わる伝説です。昔、弘法大師があまり空腹なので、茶屋
の老婆に「マンジュウを少し所望したい」と頼みました。
すると意地悪の老婆は「ここにあるのは石なので食べられない」と
嘘をついてことわりました。弘法大師が去ったあと、婆さんは驚き
ました。なんと、マンジュウは本当に石ころになっていたという。
・山梨県韮崎市と甲斐市、北杜市との境
▼「イラスト」と説明文は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/yamatabi/yamatabi03.html
…………………………………
・山のはがき画読者募集・毎月郵送: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
…………………………………
★おわり
………………………………………………………………………………
- 2016年02月25日
- 山歩き
★山の伝承「山梨県入笠山の奧・釜無山」
山梨県入笠山の奧・釜無山
観光地化された入笠山の陰に隠れ、また山頂が黒木などに覆われて
眺望に恵まれていないためもあって訪れる人は少ない釜無山。
大阿原湿原を経由して釜無山に向かいました。林道作業のクルマが
2、3走る舗装道路を進むと登山口がありました。
標識に導かれ山中に入りました。導かれてとはいっても生い茂って
地面も見えない笹の中にわずかな踏みあとがあるだけ。
まるで笹の波を泳いでいくようです。そんな中目の前がパッと開け、
前方になだらかな山頂があらわれました。
ササの葉だけがゆれています。あとは道なりに進むだけ。平らな山
頂は黒木に覆われて眺望はありません。
これで西側が開ければ中央アルプスが目前なのにもったいないこと
だと三角点を触りながら思ったことでした。
・長野県伊那市と富士見町との境
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac05.html
………………………
・山のはがき画読者募集・毎月郵送: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
★おわり
………………………………………………………………………………
- 2016年02月24日
- 山歩き

