丹沢の与太ばなし「表尾根・政次郎尾根戸沢・人助け大猿」
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さてきょうの与太ばなしは
「表尾根・政次郎尾根戸沢・人助け大猿」
【概略】400字
沢登りで知られる丹沢の水無川。この川は洪水の後などよく砥石
が流されてきたので、古くは「砥川」といったそうです。川岸の旧
戸川村はこの砥石にちなんだ地名だといいます。
この上流、表尾根烏尾山や行者ヶ岳、政次郎尾根頂上に突き上げ
る「戸沢」もそうした名前。昔、ここでも坑道を掘り砥石の原石を
採掘していたという。
ある日、原石を切りそろえている人夫の前に大きな猿があらわれ、
滑稽な踊りをはじめました。その面白さといったらありません。人
々は腹を抱えて笑いました。
坑道の中にいる仲間たちも出てきてヤンヤの大喝采。すると猿は
踊りながら後ずさりし、川の向こう岸に誘導しはじめました。次の
瞬間、採掘抗が「ド、ドーッ」と崩れ落ち、山の形さえ変わってい
ます。
猿の姿はいつの間にか消えていました。これは山神さまが猿の姿
になってみんなを助けてくれたに相違ない。それからは村の山神さ
まに感謝をこめて、「山神祭り」を行うようになったということで
す。
・(政次郎尾根頂上)神奈川県秦野市と清川村との境。
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- 2021年03月09日
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▼けふも山の与太ばなし。「越後三山・越後駒ヶ岳」
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さてきょうの与太ばなしは
▼「越後三山・越後駒ヶ岳」
【概略文】
越後三山は、魚沼三山とも呼ばれ古くからの信仰の山。越後駒ヶ岳は
八海山、中ノ岳など三山の盟主。地元魚沼地方の人たちはこの三山のう
ち、八海山を前岳(まえんたけ)、中ノ岳を中岳(なかんたけ)、駒ヶ岳を
下岳(しもんたけ)と呼び、総称して三岳(さんたけ)とも呼んでいます。
ここの駒ヶ岳の山名もまた、馬の雪形によるものらしい。江戸時代後期
の『新編会津風土記』に、「春夏の際残雪駒の形をなす、故(ゆえに)名
(なづ)けしとぞ」とあり、山名はこれに由来しています。
山頂には大山祇命など石碑や、豊斟淳尊(とよくむぬのみこと)の像が
あり、北側緩斜面にはハクサンコザクラ、ヒメイワカガミ、ニッコウキスゲな
どの高山植物が自生。
ここの駒の雪形もいろいろな農作業はじめる目安に。春には谷の残雪
が白馬や老婆の顔となる変化から種をまき、苗代をつくる時期を判断しま
した。北西麓の小出町からは八十八夜ころ、駒の雪形が山頂直下に見ら
れます。
・新潟県魚沼市と南魚沼市との境。
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- 2021年03月08日
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丹沢の与太ばなし「西丹沢・明神峠とふたつの明神山」
「西丹沢・明神峠とふたつの明神山」
【概略文】
西丹沢に明神山がふたつあります。ひとつは鉄砲木ノ頭(明神山)、
もうひとつは三国山から東にのびる尾根にある明神峠のとなりの明
神山。このあたりは明神が三つもある有り難い地域ということにな
ります。
静岡県側御殿場方面から登ってくる道は明神峠でふたつに分か
れ、本道は山中湖・小山線という県道です。江戸時代後半の天保12
年(1841)、甲斐国都留郡平野村(山中湖村)に長田勝之進という名
主がいました。
長田勝之進は、相模国小田原城主大久保加賀守忠愨との検地の時、
境界の目安になっていた明神山(鉄砲木ノ頭)の山中諏訪神社(明
神)の奥宮の祠を、神奈川県山北町の(いまの)明神峠に移してし
まいました。
少しでも甲斐国の土地を増やそうと思ったらしい。それからは明
神峠と呼ぶようになったという。その後、神社や氏子の有志が、も
ともと「奥宮の建っていたのは明神山山頂である」ことを改めて認
識。
いまのように明神山山頂が「諏訪神社奥宮」だとして、再建した
のだそうです。昔は領地を少しでも増やそうとコソコソと画策した
のですね。
・神奈川県山北町と、静岡県小山町との境。
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- 2021年02月19日
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▼けふも山の与太ばなし。「東北の蔵王山は吉野の蔵王権現」
▼「東北の蔵王山は吉野の蔵王権現」
【概略文】400字
蔵王山も噴火の山で、有史以来47回も爆発したといういう暴れ山。い
まも御釜の北東部で噴気活動が続いています。噴火の記録は、『吾妻
鏡』寛喜2年(鎌倉時代)11月8日条にあるのが最初だという。
御釜は山形県境からはずれた宮城県側にあり、火山活動はみなこの
周辺からおこっているのだそうです。蔵王山は戦後まもなく「毎日新聞」
の「観光地百選・山岳の部」で第1位に選定され、観光地として発展して
いきました。
昔は、不忘山、刈田嶺とも呼ばれていましたが、飛鳥時代、役行者の
叔父の願行が、奈良県金峰山から蔵王権現を勧請してから蔵王山と呼
ばれるようになりました。
蔵王にも雪形があらわれます。5月初旬ころから南蔵王の「水引入道」
という山の東斜面に、「蒔き入道」とか「入道坊主」「雪入道」とかいう残雪
模様があらわれます。
村人はそれを見て、苗代に種もみを蒔いたという。雪形はその年によ
って杖をついたり、傘を持ってあらわれたりするという。杖を持つ雪形があ
らわれた年は日照り、傘の時は雨が多い年になるという。
・山形県と宮城県との境。
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- 2021年02月15日
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けふも山の与太ばなし「岩手山・歴史と鬼のはなし」
けふも山の与太ばなし「岩手山・歴史と鬼のはなし」
【概略文】
岩手山の名は、凶暴な鬼が改心した証拠として岩の上に手形を押
して、「岩手」としたのにちなむという。また啄木記念館がある玉
山村渋谷地区の、突き出た大岩「岩出の森」にちなむとも、アイヌ
語のイワァ・テェケ(岩の手・枝脈)などの説があります。
そういえば、外輪山の内側の噴火口内にまた妙高山があって、ケ
ルンがふたつ積まれてそれが2本の角になり、火口壁の上からみる
とまるで鬼の顔の形になっています。
かつて岩手山には、大猛丸という鬼がすみ、館があったという伝
説があります。その妙高山の東側火口に岩手山神社奥宮があります。
神仏混交の時代には岩鷲権現、田村権現、田村大明神などといった
という。
岩鷲の名は、岩手山の異名である岩鷲山からきたもの。田村、田
村とつづくのは、社伝にある延歴20年、坂上田村麻呂が蝦夷を平
定し、国土安泰を祈願してここに神社を創建したという故事からで
しょうか。
この権現さまは獅子頭をご神体にするという。そういえば外輪山
薬師岳付近に石の獅子頭が置いてあります。
・岩手県雫石町と八幡平市・滝沢村との境。
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- 2021年02月06日
- 山歩き

