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★山の伝承「秩父・両神山の八海山」


秩父・両神山の八海山


両神山はかつては修験道の山として賑わいました。その表参道、八
海山とよばれる所に大頭羅神王という石像があります。


この山の信仰は木曽の御嶽山の行者によって始まったものという。
そういえば御嶽山の前衛の山の八海山、三笠山、阿留摩耶山の名も
地図の上に見られます。


しかも、行者の唱える唱文のなかに「三笠山刀利天坊、八海山大頭
羅坊、阿留摩耶山アルマヤ坊…」と御嶽山と同じ天狗の名がでてく
るという。


ならばこの大頭羅神王は、御嶽山の天狗の分身になります。火炎に
似た形をした髪の毛のなかの顔は両牙をむきだし、見ようによって
は不動さまのようにも見えます。


そういえば石像のすぐ上は弘法の清水という水場があり、なにやら
関連ありそうです。


人の気配も感じない深山。耳にハルゼミの鳴き声がしみるひととき
でした。
・埼玉県小鹿野町





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★山の伝承「西丹沢・神縄の頼政神社」


西丹沢・神縄の頼政神社


頼政神社の祭神源頼政は源平争乱時代の武将。平治の乱に同族の源
義朝をすてて、平清盛に味方します。


そのため「平家にあらずんば人にあらず」の時代にもかかわらず、
源氏の身ながら従三位という破格の恵まれた待遇を得ました。


しかしその後、源頼政は源氏の世にしようと志し、高倉宮以仁王に
すすめ、平家討伐をはかります。


ですが戦いに利なく、あえなく自害をする羽目に追い込まれます。
それをあわれみ数々の伝説が生まれます。


ここ丹沢湖に通ずるトンネル手前にも頼政神社がおわします。集落
名も神縄といかにも神がかり。


境内のトチノキは「かながわの名木100選」の1つで、昔、飢きん
の時、このトチノキの実を食べ何人もの命が救われたと立て札にあ
ります。


布なわでならす鈴の音に混じって、遠く三保ダム公園のスピーカー
の声がひびいていました。
・神奈川県山北町神縄




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明けましておめでとうございます(申年)「庚申塔と栃木県庚申山」


明けましておめでとうございます(申年)「庚申塔と栃木県庚申山」
梅が香や初庚申の瀬戸の風呂(蓼太)。


ことしの初山行は、阿倍清明が鬼にだまされ、憤死したという山梨
県のセーメーバン山の調査。


ついでに甲斐武田氏滅亡の天目山の戦いの地いでに甲斐武田氏滅亡
の天目山の戦いの地も欲張りました。


相変わらずのテント。わが道を行け ることに感謝と誇りを感じて
います。


2016年(昭和28)元旦。




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★山の伝承「丹沢塔ノ岳の狗留尊仏」

丹沢塔ノ岳の狗留尊仏


丹沢の塔ノ岳には昔、山頂北側に、仏像に似た大岩・尊仏岩があり、
庶民の信仰を集めていたといいます。


しかし、1923年(大正12)年の関東大震災が起こり、その翌年の余
震で、大岩はコナゴナになって、北西側直下の大金沢にくずれ落ち
たといいます。


ここには狗留尊仏がまつられていて、干ばつのときは、雨乞いの場
になっていました。


岩の高さは1丈とも3丈とも、また5丈8尺あったともいわれてい
ますから、いずれにしても大岩だったわけです。


4月、尊仏山荘でイラストの個展を開催させて戴き、その最中のに
大岩を訪れてみました。


くずれたなごりの尊仏岩は急なガケにへばりついて裏から測るのと
表からでは大きな差。


これでは測り具合で高さが違ってくるわけです。満開のコイワザク
ラの中、首をとられた仏像がコケむしていました。
・神奈川県秦野市と山北町、清川村との境



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★山の伝承「北ア五竜岳小屋テント場の停滞」

北ア五竜岳小屋テント場の停滞


立山連峰のほぼ中央にある五竜岳。5匹の竜とはすごい名前ですが
これはただの当て字だとのこと。


ゴリュウに五竜の字を当てたのは、1908年(明治41)、ここに登っ
た三枝威之介という人だそうです。


ではゴリュウとは何のことでしょう。戦国時代、信州側が甲斐の武
田の勢力下にあったころ、山の残雪が武田菱に似ているというので、
ちょっと気の利いた者が御菱(ごりょう)と呼んだという。


それがゴリュウになまったという説。また後立山を後立(ごりゅう)
と音読みしたという説もあります。


7月、五竜小屋は大風雨のため停滞ときめました。前線が行ったり
きたりで日なが一日手もちぶさたです。


ツェルトの中を雨水が流れます。3日目の夕方、突然ウソのように
雲が切れます。


待ってましたと、小屋の中から人、人、人。よくもこんなにという
ほどの人が雲海に沈む夕日を見に出てきました。


五竜の上の月がなんとも印象的でありました。
・長野県大町市と富山県黒部市との境




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