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山・花・峠の伝説民俗「北ア・蝶ヶ岳缶ビールの手洗い」

みなさんこんにちは。山の(漫)画の【とよた時】です。

千葉県市川市は、きょうもどんよりはっきりしない天気です。本来
なら本格的な夏空が広がる7月下旬ですが、梅雨前線が上空にどっ
かり居座っているという。

局地的に大雨も降っているようです。今年の夏はどうなっているの
でしょう。

ニイニイゼミやアブラゼミ、ヒグラシの鳴き声も聞きましたがみん
などうしているのでしょうか。


きょうの話題(044)をどうぞ。
下方から【本文】イラスト・データへリンクしています。

某月某日(金曜日 天気:晴れ)
「北ア・蝶ヶ岳缶ビールの手洗い」

4月中旬から6月中旬、蝶ヶ岳の残雪が羽を広げる蝶の形に浮き出
ます。この雪形は250m位で形模様がガのオオミズアオに似てい
ます。

美しいですがガは嫌いだという人も多く、高山チョウの一種のミヤ
マモンキチョウということにしています。

昔は胴体にあたる部分の雪が消えると苗代の種まきをしたという。

8月半ば、ゴツゴツとした岩ばかりの穂高連峰と比べ、蝶ヶ岳はや
さしい山容。ゆったりのんびりムード。

草原にねころび、きのう奥穂で痛めた左ヒザを伸ばします。槍ヶ岳
に向けて山小屋の荷物を運ぶヘリコプターが忙しい。

蝶ヶ岳の山小屋も水は天水がたよりです。とつぜん「もったいなー
い」との声。

ふりかえると、泥だらけに汚れた手をカンビールで洗っている人が
います。山ではビールより水の方が大切な時もあるんですね。
・長野県松本市安曇(旧南安曇郡安曇村)と長野県安曇野市堀金(旧南安曇郡堀金村)との境。

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▼きょうの話題(044)終わり

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山・花・峠の伝説民俗「朝日連峰以東岳の避難小屋」

みなさんこんにちは。山の(漫)画の【とよた時】です。

きょうの話題(043)もどうぞ。
下方から【本文】イラスト・データへリンクしています。

某月某日(水曜日 天気:晴れ)
「朝日連峰以東岳の避難小屋」

以東岳山頂には高山植物の中に遭難碑がぽつんと一つ建っていま
す。ある年の8月初め、朝日連峰を鳥原山から入山、大朝日岳、以
東岳へ縦走しました。

日本海に夕陽が沈みます。頂上直下の避難小屋は当時は1階建ての
暗い小屋。それを避けて前の広場でテントを張ります。

小屋にはだれもいません。以東岳全体が貸切りです。ニッコウキス
ゲやミツバシオガマは、もう闇の中。アルコールをくみ何回もカン
パイをします。

何の物音もしません。まばゆい星空の下、イカ漁でしょうかイサリ
火がやけに光っていました。

翌日、大鳥池のほとりへ下り裸で日光浴。無駄とは思いながらも湖
面にタキタロウを探します。

かつては深山幽谷だった大鳥池もいまは泡滝ダムまでマイクバスも
入ります。

帰り旅館のマイクロバスの運転手が「絶対にいる。オレが何mもあ
るタキタロウの姿を見てるんだ」と一生懸命いっていました。
・山形県鶴岡市旧朝日各地区名(旧東田川郡朝日村)

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▼きょうの話題(043)終わり

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山・花・峠の伝説民俗「北ア・槍ヶ岳北鎌尾根の独標」

みなさんこんにちは。山の(漫)画の【とよた時】です。

夏山の足慣らしに奥多摩・雲取山へ日原、富田新道経由で登ってき
ました。

途中からつきまとってきたブヨの大群が追いかけてきます。振り返
るとまるで阿弥陀さまの後光のようにかたまって飛んでいます。

ちょっと腕を見ると真っ黒にかたまって血を吸っています。また、
Tシャツの上からも刺してきます。

そんなこんなで顔は四角になって腫れ上がり、腕から太股までがブ
ツブツだらけ。

虫除け対策を忘れたこちらが悪いのは分かっていますが、なんとも
かんとも「腹の虫が治まらない」山行でした。

▼つづいてきょうの話題(042)もどうぞ。
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某月某日(月曜日 天気:快晴)
「北ア・槍ヶ岳北鎌尾根の独標」

槍ヶ岳の肩は十字路になっています。西へ続く西鎌尾根、東へ東鎌
尾根、南に穂高への稜線。そして北に急峻な岩稜が延びる北鎌尾根
です。

5月の連休直前、信濃大町駅から高瀬ダム経由、北鎌尾根に入りま
した。あたりは人の気配もなく、ただ一面白銀の世界です。

雪のかかった天上沢の流れをかろうじて渡り、テントを張りました。

あくる日、小雪の中、尾根に取りつく。ピーク2あたりの木に先年
遭難した人たちのザックやツェルトが、ぶらさがっています。

途中で一泊。独標、ここで3回目の幕営。夕陽が双六岳のかなたに
沈んでいきます。

槍ヶ岳が正面にそびえています。「チョリチョリチョリ……」イワ
ヒバリが雪から出ている岩をつたわって食べ物をねだりにきます。

行きも帰りも地獄のような所。なんか古い仲間にあったようななつ
かしい気持ちがしました。
・長野県大町市

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▼きょうの話題(041)終わり

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山・花・峠の伝説民俗「丹沢旧ヤビツ峠・餓鬼道の不思議なはなし」

みなさんこんにちは。山の伝説民話(漫)画文の【とよた時】です。

有り難いことです。

▼つづいてきょうの話題(041)もどうぞ。
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某月某日(日曜日 天気:くもり)
「丹沢旧ヤビツ峠・餓鬼道の不思議なはなし」

旧ヤビツ峠は、かつて餓鬼道と呼ばれていました。ここは秦野から
札掛へ食糧を運ぶ道。

ある冬、雪が降り続き札掛地区の食糧がなくなりました。秦野の荷
揚げ役が食糧を持って札掛に向かいました。

峠にくると案の定、腹がへってきます。峠を下るとうそのようにな
おります。かつてここは甲斐武田勢と小田原北条勢の激戦の場。

その時腹をすかしながら死んでいった武士たちの亡霊が彷徨ってい
るのだという。

それからは峠越えをする人は食糧を餓鬼たちに与えるようになった
という。

ある年の5月、新茅ノ沢から表尾根の烏尾山にとりつきました。ぐ
ずつきかげんだった空からついにポツリ、ポツリ。

餓鬼道にさしかかるころは本降りに。スケッチするサインペンのイ
ンクがにじんでいきます。

このあたりは野犬が多いのか、注意書きの看板が気になりました。
・神奈川県秦野市

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「日経新聞」文化面に紹介されます。

みなさんこんにちは。山の伝説民話(漫)画文の【とよた時】です。

関東も梅雨明け間近とか。ことしも暑くなりそうです。

ウナギを食べて乗り切ろうといいたいところですが、肝心なウナギ
も高いとか。仕方ないからニンニクやヤマノイモで乗り切りますか。

ところで来週の火曜、7月12日付け「日経新聞」文化面に紹介記
事が掲載されます。

いい年をして山の伝説をテントを背負って探し歩き、画文通信を出
しつづける「変わった奴」を紹介してくれるのだといいます。

聞けば、古い山仲間がこんな人がいると手紙を出してくれたとのこ
とでした。

こんな地味な、振り返っても貰えそうにない仕事に目をとめてくれ
る人もいるのですねえ。何とも有り難いことです。

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某月某日(水曜日 天気:雪)
「北ア・爺ヶ岳東尾根の雪洞」

爺ヶ岳は北峰、中峰、南峰に分かれていて、江戸時代は北峰を五岳、
まん中を六岳といい、合わせて五六岳と呼んでいたという。

南峰は祖父岳といっていたという。明治時代、お上がこの山の統一
の名として爺ヶ岳にしたという。

ここ長野県大町から山中に入った鹿島集落。さらに爺ヶ岳へつづく
東尾根に入ります。

5、6mの積雪の中、ワカン歩行や滑落停止の雪上訓練がつづきま
す。

きょうは正月ももう3日。雪のテント、ゆうべは定員オーバーで身
動きがとれずウトウトしただけ。

これに懲りて、今夜はそばに掘ってあった雪洞を修理してもぐり込
みました。

朝、目を覚まして見ると、雪洞の中の空間がせまくなっているよう
な気がします。

よく見ると雪がゆるんで天井がつぶれかかってきています。クワバ
ラ、クワバラ。あわてて小さな入り口からはい出しました。

・長野県大町市。大糸線信濃町駅からタクシー鹿島下車、歩6時間
半で2090m付近。地形図に何も記載なし。近くに2198mの標高点あ
り。

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