長野・飯縄山の山の神
地域により男神だとも、女神だとか夫婦神、はたまた天狗だというところもあります。
また十二サマ、さがみサマ、お里サマと呼び方も地方によってまさにさまざまです。
ここ長野県飯縄山頂は長野市から3時間のところ。各地にある飯綱権現の本源地です。
飯縄山中腹のしめ縄の張った鳥居があります。
その奧に、5月の残雪を前にナント、オオカミの形をした山の神の祠をみつけました。
目や鼻もちゃんとあって、その下の口にはちゃんと朱色にぬってあります。
山の神には、春、山の上から田の神として里に降りてきて農作業から農作物の生長、豊作までを見守ってくれ、秋、収穫を見届けてからまた山の神となって山に帰っていくという「神去来の伝承」があります。
その神降臨の時のために祠は化粧してあるものでしょうか。
同じ長野県上水内郡牟礼村夏川集落の新興寺の境内にも同様の形の山の神の祠がありました。
・長野県長野市と飯綱町大字牟礼との境
「山・花・峠の伝説民俗」丹沢・烏尾尾根の石仏
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▼きょうの話題(008)
某月某日(日曜日 天気:くもり時々晴れ)
「丹沢・烏尾尾根の石仏」
丹沢の表尾根は、丹沢山塊の入門コース。子どもからご老人まで、
いつもにぎやかな声が聞こえています。
その途中の烏尾山から水無川にのびる烏尾尾根途中に、コケむした
石仏があります。
もうン10年も前のある夏の日曜日、小学2年生だった息子を連れて
新茅ノ沢の沢登りに出かけました。
暑い日、水無林道はジリジリと太陽が照りつけています。林道から
新茅ノ沢に入るとウソのような涼しさ。
息子は最初の滝で水遊びで夢中です。一向に気分が盛り上がってき
ません。
まだ沢登りはちょっと無理か。妻と相談、烏尾尾根を登ることにし
ました。
途中、石仏がうす暗い木立のなかにひっそりとたたずんでいます。
聞こえるのは沢の音と鳥の声。
かなり古いものか彫ってある文字が風化して読みとれません。かが
み込んでスケッチしていたら、さっき水無川林道でいっしょだった
学生のパーティーが新茅の沢を登って降りてきました。
そして小学2年生の息子に次々と声をかけながら、尾根をかけおり
ていきました。・神奈川県秦野市。
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「山・花・峠の伝説民俗」北ア・朝日岳、蓮華温泉途中の五輪尾根
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▼きょうの話題(007)
某月某日(金曜日 天気:晴れ)
「北ア・朝日岳、蓮華温泉途中の五輪尾根」
真っ青な空に浮かぶ白い雲。見わたすかぎりのお花畑にはひとっ子
ひとり見あたりません。
ここ、富山・新潟の県境の朝日岳から蓮華温泉へと向かう五輪尾根
の高山植物のお花畑はチングルマの群落。
すでに花を終えて、長く生えた羽のような毛が、風になびくのを見
て子供が「オバケ!」と叫びました。
きのう、白馬岳で咲いていた花と同じものとはとても思えません。
チングルマはバラ科の高山植物。夏に小さい白い五弁花をつけます。
花のあと、花茎がどんどんのびだし十数センチにもなります。
たくさんある雌しべが成熟しはじめると花柱も伸びて、羽のように
毛がはえます。
チンゲルマとはチゴグルマ(稚児車)の意味だそうです。車の輪の
ように咲くのでついた名だという。また実を稚児の髪の毛にみたて
のだとも、おもちゃの風車にたとえたのだともいう。
「俺が俺が」とひしめいているゴミゴミした都会が別世界のように
感じます。
白い雲が浮かぶ、夏の空の下でチングルマの羽毛はゆうゆうと風に
ゆれていました。
・新潟県糸魚川市。
「山・花・峠の伝説民俗」長野・高ボッチ山のユウスゲ
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▼きょうの話題(006)
某月某日(日曜日 天気:晴れ)
「長野・高ボッチ山のユウスゲ」
高山植物のユウスゲは漢字で「夕菅」。キスゲ(黄菅)とも呼ばれ
ます。
7、8月、その名のように夕方からレモン色の花が咲き出し、翌日
の午前中にはしぼみます。
葉がカヤツリグサ科のスゲに似ており、夕方咲くのでユウスゲだと
いう。有名なニッコウキスゲに形がそっくりです。
キスゲ属の学名や、英名のデイ・リリーの由来は一日花であること
からきているといいます。
7月、高ボツチ山(1665m)を訪れたときは、ガスで視界がほんの
4、5m。
その中でユウスゲの花が咲き乱れ、あたりをレモン色に染めていま
す。
「どういうわけかニツコウキスゲはむこうの山までなんだ」山小屋
のご主人。
なるほどいわれるとおり、翌日行った鉢伏山(1928m)に咲いてい
るのはオレンジ色のニッコウキスゲばかりです。
「秋に来なヨ。キノコ料理たらふく食べさせてあげるヨ」と親切に
いってくれました。
それにしても、あのガスの中、シシウドのかげでふるえるようにゆ
れていた若い咲きたてのユウスゲが忘れられません。
・長野県岡谷市と塩尻市の境。JR中央本線岡谷駅の北8キロ高ボ
ツチ山。三等三角点(1664.9m)がある。
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「山・花・峠の伝説民俗」石が年々育つという房総・三石山
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▼きょうの話題(005)
某月某日(日曜日 天気:晴れ)
「石が年々育つという房総・三石山」
房総半島中央部にある三石山には大岩があり、毎年育つという。
岩は3つならんでいて、岩の下の岩くつの観音堂には十一面観音が
まつられています。
この岩が山名の由来。ご利益は開運と海運、縁結びで、多くの参拝
客を集めます。
お堂から先の奥ノ院のある岩峰へ登るには、せまい岩の割れめを体
を横にして通らねばなりません。
この割れめは、かつては傘をさして通れたと古老から聞きました。
奥ノ院の岩峰上にはほこらがあり、そのまわりは縁結びの願掛けの
ため、ハンカチやタオル、ネクタイなど、結べるものなら何でもビ
ッシリ結んであります。
足元が不安定な奥ノ院の岩峰に立つと、360度の展望。
東京湾の向こうに富士山、丹沢、箱根の山々をはじめ、手前には房
総の山なみがバッチリです。
奥の院の前で熱心に願いごとをしているおばあさんがいます。娘が
まだ未婚とのこと。
それが心配で観音さまのお力でぜひ良縁をと、茂原市から朝一番の
電車に乗ってお願いに来たと話してくれました。
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