「山・花・峠の伝説民俗」北ア・朝日岳、蓮華温泉途中の五輪尾根
みなさんこんにちは。山のゆ-もぁ画(漫画・民画)のとよた 時で
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▼きょうの話題(007)
某月某日(金曜日 天気:晴れ)
「北ア・朝日岳、蓮華温泉途中の五輪尾根」
真っ青な空に浮かぶ白い雲。見わたすかぎりのお花畑にはひとっ子
ひとり見あたりません。
ここ、富山・新潟の県境の朝日岳から蓮華温泉へと向かう五輪尾根
の高山植物のお花畑はチングルマの群落。
すでに花を終えて、長く生えた羽のような毛が、風になびくのを見
て子供が「オバケ!」と叫びました。
きのう、白馬岳で咲いていた花と同じものとはとても思えません。
チングルマはバラ科の高山植物。夏に小さい白い五弁花をつけます。
花のあと、花茎がどんどんのびだし十数センチにもなります。
たくさんある雌しべが成熟しはじめると花柱も伸びて、羽のように
毛がはえます。
チンゲルマとはチゴグルマ(稚児車)の意味だそうです。車の輪の
ように咲くのでついた名だという。また実を稚児の髪の毛にみたて
のだとも、おもちゃの風車にたとえたのだともいう。
「俺が俺が」とひしめいているゴミゴミした都会が別世界のように
感じます。
白い雲が浮かぶ、夏の空の下でチングルマの羽毛はゆうゆうと風に
ゆれていました。
・新潟県糸魚川市。
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