山のはがき絵「南ア・仙丈ヶ岳と孝行猿」
南ア・仙丈ヶ岳と孝行猿
仙丈ヶ岳の北には馬の背の尾根が延び、西には地蔵岳があって信仰
登山に使われたという地蔵尾根があります。
この地蔵尾根コースの登山口にある長野県長谷村柏木(いまの伊那
市)には「孝行猿」の説話が伝わります。
この話は江戸中期の『新著聞集』が元になっています。猟師に撃た
れた親猿はしばられつり下げられました。
それを見た小猿たちは親猿を助けようと囲炉裏の火で手をあぶり、
一匹ずつ代わる代わる親猿の傷口を暖めはじめました。
それを見た猟師は大いに反省、女房にいとまをもらい、頭をそって
世をのがれ、念仏者になって諸国行脚に出たという。
これは、1936年(昭和11)の小学校の教科書「尋常小学修身書 巻
一」などにも載せられたそうです。
長野県長谷村市ノ瀬から柏木集落を過ぎ地蔵尾根に「孝行猿の遺跡」
もあるそうです。
・長野県伊那市長谷と山梨県南アルプス市芦安との境。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac09.html
★おわり
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- 2016年09月05日
- 山の伝承