山旅通信【ひとり画っ展】「東北・鳥海山の怪物」
【概略】
昔、鳥海山に「手長足長」という鬼がすみ、通りかかる人を捕ま
えては食べ、里の田畑を荒らしていました。鳥海山の神はこれを見
て、3本足のカラスをつかわし、山に鬼がいて危ないときは「ウヤ」、
安全なときは「ムヤ」と鳴かせました。
このことから山形・秋田県境、三崎山の関を「有耶無耶の関」と
いうのだそうです。平安時代初めのころ、慈覚大師が手長足長退治
のため山形県吹浦で火散の修法を行いました。
21日目になり、大地がゆれ大音響とともに鳥海山が破れ、手長足
長は山の頂とともに吹き飛びました(秋田県側ではあわてふためく
手長足長に、大師が村人を連れて山に登り火をかけ退治)。
この時、悪魔の尾が落ちてきたところが尾落伏(いまの落伏地区)
になり、吹き飛んだ鳥海山の頂きは、日本海に落ちて飛島になった
ということです。
・山形県遊佐町
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- 2023年02月21日
- 山の伝承