某月某月「後立山連峰・五龍岳と武田菱岳」
後立山連峰・五龍岳と武田菱岳
五龍岳にはG0からG7と呼ばれる岩峰群があり、そのG2の大き
な岩峰の崖には、X字形の割れ目があります。
ここのヒシはX字形に割れ目があるので「割りビシ」です。雪が積
もると、菱の岩肌だけが黒く残って目立ちます。
またX字の割れ目にも雪が着くと、「四つ割り菱」の雪形に見えま
す。
戦国時代、ここ五龍の山ろくも武田家の勢力下。領主サマ・武田信
玄の紋章がたまたま同じ「菱」を使った武田菱です。
その上よくみると、おらが「割りビシ」も武田菱に似た形。菱はリ
ョウとも読み、村民のなかでは「御菱(ごりょう)」と呼んだりし
ました。
ごりょうが五龍になまったという。また地蔵ノ頭の風切地蔵、天狗
尾根の風切地蔵など、このあたりには風切地蔵が多い。
このあたりは5月ごろ、大風が吹いてたびたび被害を受け、風除け
のために勧進したという。
・長野県大町市と富山県黒部市宇奈月町旧地区との境。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac07.html
★おわり
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- 2016年09月20日
- 山の伝承