★山の伝承「野山の花・ヤブカンゾウ」
野山の花・ヤブカンゾウ
夏、草原の中にヤブカンゾウの花が咲いています。ワスレグサとも
呼ばれます。
平安時代の「和名抄」に「一名、忘憂」とあり、これを身につける
と憂いを忘れることができるといいます。
基本形は中国原産のホンカンゾウ。中国ではこの花を見て憂いを忘
れるという故事があるそうです。
日本に伝来し「万葉集」にも「忘れ草我が下紐に付けたれど醜(し
こ)の醜草言(こと)にしありけり」(大伴家持)などと詠まれま
す。
のち、憂いを忘れるよりも人から忘れられるという場合に使うよう
に変化していったといいますから人間は自分の都合でいろいろ考え
るものですね。
ヤブカンゾウはあの有名なニッコウキスゲ(ゼンテイカ)の仲間。
海岸の浜に生えるハマカンゾウ、野に生えるノカンゾウ、そしてそ
れよりも人里近くのやぶに生えるヤブカンゾウとものは順にいって
います。
・ユリ科ワスレグサ属の多年草
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★おわり
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- 2016年02月26日
- 山歩き