むら里徘徊「鬼(鬼神)」
▼某月某日・山里徘徊「鬼・鬼神」
冷血無情な人をよく「鬼のような男」などといいます。オニとは何
か。
鬼は『和名類聚抄』に書かれているように「隠・おぬ」から転訛し
たのだという説と「オ」は御、「ニ」は尊敬畏怖をあらわすのだと
いう説があります。
鬼は中国ではもともと死者の霊魂のことでありました。
漢代の王充の「論衡」論死編に「鬼は(き)は帰(き)なり」「神
(しん)は伸(しん)なり」とあるそうです。
日本にも鬼の観念はありました。『日本書紀』では「鬼神・あしき
かみ」「邪鬼・あしきもの」と出ています。朝廷に従わず反乱する
地の人のことです。
『倭名類聚抄』では隠れて人間に見えない精霊だと考えられ、万葉
では鬼の字を醜(しこ)と訓じたりしています。
そんなことから上代では鬼というと、こわい異族、異形で醜悪な者、
超人、亡者などをさしていたことがわかります。
それが仏教が伝わってくるとその説話から餓鬼や疫鬼が加わり、平
安時代以降には地獄の青鬼、赤鬼、牛鬼、馬鬼なども現れるしまつ
です。
▼↓【画像】と説明文をどうぞ
http://toki.moo.jp/merumaga/nonokami/nokami07.html
…………………………………
▼ヤマケイ新書『日本百霊(れい)山』(山と渓谷社)税込950円
・書店にないときはご注文を。アマゾンなら確実に入手できます。
…………………………………
▼【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
▼終わり
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冷血無情な人をよく「鬼のような男」などといいます。オニとは何
か。
鬼は『和名類聚抄』に書かれているように「隠・おぬ」から転訛し
たのだという説と「オ」は御、「ニ」は尊敬畏怖をあらわすのだと
いう説があります。
鬼は中国ではもともと死者の霊魂のことでありました。
漢代の王充の「論衡」論死編に「鬼は(き)は帰(き)なり」「神
(しん)は伸(しん)なり」とあるそうです。
日本にも鬼の観念はありました。『日本書紀』では「鬼神・あしき
かみ」「邪鬼・あしきもの」と出ています。朝廷に従わず反乱する
地の人のことです。
『倭名類聚抄』では隠れて人間に見えない精霊だと考えられ、万葉
では鬼の字を醜(しこ)と訓じたりしています。
そんなことから上代では鬼というと、こわい異族、異形で醜悪な者、
超人、亡者などをさしていたことがわかります。
それが仏教が伝わってくるとその説話から餓鬼や疫鬼が加わり、平
安時代以降には地獄の青鬼、赤鬼、牛鬼、馬鬼なども現れるしまつ
です。
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- 2016年11月12日
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