山の伝承【ひとり画語り】東京・高尾山のタコ杉
山の伝承【ひとり画語り】449号(目標999+1)東京・高尾山のタコ杉
高尾山の「タカオ」とは山の尾根が高いところで左右に伸びている
ことだという。
南北朝時代、俊源大徳が山中の滝で修行中、疲れ果てて仮眠中に、
夢に飯縄権現(天狗)が現れ、その像を権現堂にまつったのが高尾
山修験道のはじまりだという。
高尾山のロープウエイの駅を降り、薬王寺への参道をたどると、樹
高30m、樹齢推定300年とも1千年ともいわれる巨杉が目立ちます。
この杉は根が盛りあがり、まるでタコの足のようにうねっていて、
タコ杉とか天狗杉と呼ばれます。
その昔、薬王院への参道をつくるとき、この杉の根が道にのび、危
険でもあり、邪魔になってしょうがありません。
道路側だけでも切ってしまおうと、翌朝、鋸や斧を持って行って見
たら、一夜のうちに根が山側だけに向いていたという。
これは高尾山にすむ天狗の仕業に違いないと「天狗杉」とも呼ぶよ
うになったという。
いまは高尾山の名所のひとつになっています。
・東京都八王子市
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- 2015年06月14日
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