山の伝承・民俗画「房総・鹿野山の鬼と鬼泪山」
房総・鹿野山の鬼と鬼泪山
昔、日本武尊が「鬼」を退治したという伝説のある鹿野山。東京湾
の入り口・浦賀水道(走水)を相模国から渡ってきた日本武尊の軍
隊は上総へ上陸。そして鹿野山にやってきました。
鹿野山の鬼(阿久留王)は鬼泪山に逃げ込み、泣いて謝りましたが
殺されました。
ところで阿久留王は、六手王とも呼ばれ、北麓の六手地区の出身と
いう。この地方の部族の王だったわけです。
山頂の神野寺の寺伝には、聖徳太子が鹿野山に神野寺をつくり、軍
荼利明王などを安置したとあり本尊になっています。
ところがこの軍荼利明王が阿久留王だと古書にあります。ふつう軍
荼利明王は一面八臂。しかしここの軍荼利明王は、三面六臂。そし
て阿久留王も一名六手王。
そんなところから軍荼利明王は阿久留王だとされています。それな
ら阿久留王は鬼ではなく立派な仏さまということになってしまいま
す。
それにしても土地の部族の王がなぜ日本武尊に謝らなければ行けな
いのでしょうか。
・千葉県君津市
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★おわり
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- 2016年06月01日
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