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山の民俗伝承ひとり画ってん。「奥多摩本仁田山・平石尾根に迷い込んだごぜ」

「奥多摩本仁田山・平石尾根に迷い込んだごぜ」

【概略】
 本仁田山の名はイノシシなどのヌタ場からきているという。ここ
にはこんな悲しい物語があります。昔、一座のみんなに遅れてしま
った瞽女が、鳩ノ巣から峰の集落へ向かって登ってきました。

 大根ノ山ノ神の祠のあるところまで来たとき、地元の炭焼きに会
い、道を聞きました。炭焼きはついいたずら心で、自分が降りてき
た別の方向を教えました。瞽女は歩いても歩いても峰の集落に着き
ません。

 夜になり霧雨が雨に変わりヨロヨロとしながら、烏帽子型をした
岩のところで力尽きて、眠るように死んでしまったという。

 それが本仁田山の三角点から尾根道をちょっと北上、コブタカ山
から川苔山方面へ曲がるあたり、西に向かって平石尾根の平石山先
の「ごぜ岩」だということです。

 いまでも雨の日には、岩かげから怨みを込めたような三味線の音
が、か細く聞こえてくるそうです。
・東京都奥多摩町

▼「イラストと本文」は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp//merumaga/octama/oct-09.html



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山の伝承ひとり画ってん「丹沢表尾根二ノ塔・日本武尊の足跡」


「丹沢表尾根二ノ塔・日本武尊の足跡」

【概略】
 いつなくなったのか、以前は二ノ塔に「日本武尊足跡」の道標が
ありました。道を下ると鳥居のある日本武尊の遺跡に到達します。

 その昔、日本武尊が火攻めにあい、草なぎの剣で難を逃れた日本
武尊は相模の国の大山に兵を進めました。しかし、のどが渇きまし
たが水がありません。

 兵士たちも、いきも絶え絶えに疲れ果ててしまっています。日本
武尊は、「水無きを憂う」といいながら、そばにあった岩石に乗り
踏みつけました。

 すると、大きな岩石の下から清水が湧き出したというのです。こ
れで一同は元気を取り戻したのでした。

 この水はどんなに干ばつが続いても水が枯れたことがなく、村人
たちの飲み水として使われたという。村人は、この恩を忘れないよ
う石碑を建てました。

 ところが明応7年(1498)に大地震が襲い、清水は一瞬にして埋
まってしまいました。しかしいまでも岩の上に、縦45.5センチ、
横32センチくらいの足跡に似た凹みが残っていて、そこにはいつ
も水が溜っていて旱魃の時でも枯れることがなかったという。
・神奈川県秦野市。

▼「イラスト」と説明文は下記(筆者のページ)でどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/tanzawa/tanzawa03.html




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山の民俗伝承ひとり画ってん。「奥多摩三頭山東峰の祠・三頭御前」

「奥多摩三頭山東峰の祠・三頭御前」

▼【概略】
 三頭山の東峰には祠があります。ここにはこんな伝説があります。
昔、三頭山は水戸嶺といっていました。ある時、山が荒れ出し、岩
が飛んでくるような大風が吹きだしました。

 これは山の神が怒っているに違いない。村人は、エカツとミトカ
ツという兄弟を占いのため大和の国に向かわせました。その結果、
水戸嶺にオオモノヌシクシカマタ神という神が天下り「山の資材は
村のかて。その恵みに感謝するように」とのお告げ。

 村人は早速祠を建て、この神を祀ったところ、山の荒れはピタリ
と止みました。その祠を「鹿留御前社」と呼んでいました。その後、
大和の国に占いに行った兄のエカツも水戸嶺にまつるようになり、
「鹿留御前社」と呼ぶようになり、オオモノヌシクシカマタ神の祠
をいまは「三頭御前」と呼ぶという。

 昔は鰐口や矢じも供えられていましたが、いつか紛失してしまっ
たということです。また弟のミトカツも御前山に「鹿止御前社」と
して、まつってあるといいます。

▼「イラストと本文」は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp//merumaga/octama/oct-07.html



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こんな話も大まじめ「奈良大峰山・天狗に昇格した鬼」


▼山の伝説ひとり画ってん「奈良大峰山・天狗に昇格した鬼」

【概略】
 役ノ行者といえば修験道の祖。各地の山々や神社などに像が見ら
れます。それには必ずといっていいほど2匹の鬼(前鬼・後鬼)が
ついています。

 これは鬼から昇格した天狗だという。前鬼は赤目で斧を持ち、後
鬼は黄色い口をしていて、兄弟だとも夫婦だともいう。酒を飲み赤
い目をして歌う夫鬼を、黄色い口を開けて笑う女房鬼をあらわして
いるのだという。

 役ノ行者が信貴山で修行中、2匹の鬼が邪魔をします。行者は空
を飛んで鬼を追いかけ、生駒市鬼取の里、髪切りの里で捕まえます。
いまそれぞれの場所に鬼取山鶴林寺、髪切り山慈光寺というお寺も
あります。

 こうして折伏された鬼たちは、行者の忠実な従者となったという。
のち2鬼は行者の遺言により、大峰の行場守護のため、吉野と熊野
の境に「前鬼の里」で天狗になって山を護り続けていると伝えます。
その子孫は、「五鬼」と称していたという。

……さらには【本文(筆者のページ)】へ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/temg/temg07.html

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山の伝承ひとり画ってん「丹沢・檜洞丸とヒノキの木」


「丹沢・檜洞丸とヒノキの木」

【概略文】
 丹沢の檜洞丸。地元山岳会の「さがみの会」の会員だった故栗原
祥氏によれば、洞とは沢のことで、丸は古代朝鮮の言葉「マウル」
で山の意味。

 だから檜洞丸とは「沢にヒノキの生えている山」のことだという。
檜洞丸にはその他に6つもの異名があります。(1・檜原丸(桧洞
丸からの転化か)。(2・檜丸(檜洞丸の略か?)。

 (3・彦左衛門の頭。神ノ川の彦左衛門谷の源頭の山という意味。
(4・青ヶ岳ともいう。これは樹木が生い茂って青く見えるからと
も、ここにはカモシカが多く道志・青根地区ではそれをアオと呼ぶ
から。

 (5・本棚裏。裏は末(うら)の転化か。本棚沢の末端の山。(6
・丸山ともいいます。北側から見た丸い山の形からと説明していま
す。

 山頂の祠は山ろく山北町の寒田神社の山宮。猿田彦神、大山祇神、
大巳貴神(大国主命)を祭ります。
・神奈川県山北町と津久井町の境。

▼「イラスト」と説明文は下記(筆者のページ)でどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/tanzawa/tanzawa01.html




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