『日本百名山の伝説と神話』78番:仙丈ヶ岳のはなし
『日本百名山の伝説と神話』
78番:仙丈ヶ岳のはなし
▼【概略文】
南アルプスの仙丈ヶ岳(30
33m)は、昔は千丈岳ともい
い山の高さが千丈(約3千m)
もあるからとも、また伊那谷
から仰ぐと、薮沢カールが千
畳敷もあるようだからともい
います。仙丈ヶ岳は、伊那側
では前山と呼んでいたとい
う。江戸時代の文化14年(18
17)3月の大師御林山絵図に
は「前岳、又地蔵岳トモイフ」
と書かれています。
仙丈ヶ岳も伊那側からみれ
ば信仰の対象である甲斐駒ヶ
岳と比べればその前山でしか
なかったのでしょうか。そん
な伊那地方の呼び名ですが、
甲斐側では仙丈ヶ岳と呼んで
いたという。仙丈ヶ岳には藪
沢、大仙丈、小仙丈の3つの
カールがあります。
とくに藪沢カール(仙丈岳
カール)は、立山の山崎カー
ル、穂高岳の涸沢カールとい
っしょに「日本三大カール」
に数えられ、「仙丈のお釜」
とも呼ばれています。藪沢カ
ールの下にある水場は、南ア
ルプスの最も高所の水場で、
流れ出る冷たい水は登山者に
癒しをくれています……
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古文、史料、文献に基づいた、
大まじめな天狗、仙人、妖怪
神仏に出会う山旅。
・『日本百名山の伝説と神話』
・『丹沢山ものがたり』
・『全国の山・天狗ばなし』
・『続・山の神々いらすと紀行』
・『ふるさとの神々何でも事典』
・『ふるさとの歳時記』
その他
★【グッズ・SUZURI】
https://suzuri.jp/toki-suzuri/products
★【その他】
https://toki.moo.jp/baiten/baiten.html
…………………
【とよだ 時】
https://toki.moo.jp/
★おわり
……………………………………
78番:仙丈ヶ岳のはなし
▼【概略文】
南アルプスの仙丈ヶ岳(30
33m)は、昔は千丈岳ともい
い山の高さが千丈(約3千m)
もあるからとも、また伊那谷
から仰ぐと、薮沢カールが千
畳敷もあるようだからともい
います。仙丈ヶ岳は、伊那側
では前山と呼んでいたとい
う。江戸時代の文化14年(18
17)3月の大師御林山絵図に
は「前岳、又地蔵岳トモイフ」
と書かれています。
仙丈ヶ岳も伊那側からみれ
ば信仰の対象である甲斐駒ヶ
岳と比べればその前山でしか
なかったのでしょうか。そん
な伊那地方の呼び名ですが、
甲斐側では仙丈ヶ岳と呼んで
いたという。仙丈ヶ岳には藪
沢、大仙丈、小仙丈の3つの
カールがあります。
とくに藪沢カール(仙丈岳
カール)は、立山の山崎カー
ル、穂高岳の涸沢カールとい
っしょに「日本三大カール」
に数えられ、「仙丈のお釜」
とも呼ばれています。藪沢カ
ールの下にある水場は、南ア
ルプスの最も高所の水場で、
流れ出る冷たい水は登山者に
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- 2025年10月01日
- 未選択
『日本百名山の伝説と神話』77番:甲斐駒ヶ岳のはなし
『日本百名山の伝説と神話』
77番:甲斐駒ヶ岳のはなし
▼【概略説明】
南アルプスの甲斐駒ヶ岳の
山名は、良馬の山地からだと
いうほか、いくつかの説があ
ります。(1)山中に神馬の
天津速駒がすむという伝承に
ちなむ説、(2)残雪の雪渓
の雪形が馬の形であることに
ちなむ説。(3)山梨県巨摩
郡第一の峰だから。
(4)このふもとは高麗から
の渡来人が多かった。(5)
聖徳太子の黒駒が空を飛び、
ここに降りたという伝説から
(「聖徳太子伝暦」)。(6)
山の形が駿馬がかける形に見
える説、(7)良馬の産地説
などなどです。
山頂のブロックの祠は、駒
ケ岳神社の奥宮で、大己貴神
がまつられ、また、修験道の
信仰の威力大権現が祀られて
います。前宮は山梨県北杜市
白州町横手地区と白州町の竹
宇の2ヶ所にあり、両方とも
黒戸尾根経由での甲斐駒ヶ岳
への登山口になっています。
この山も修験道の山。開山
は江戸時代後期、信州諏訪の
延命行者が行ない、さらに文
政年間に新たに行場が開か
れ、鉄剣・石像・石碑などい
まも各所に残っています。
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・『日本百名山の伝説と神話』
・『丹沢山ものがたり』
・『全国の山・天狗ばなし』
・『続・山の神々いらすと紀行』
・『ふるさとの神々何でも事典』
・『ふるさとの歳時記』
その他
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77番:甲斐駒ヶ岳のはなし
▼【概略説明】
南アルプスの甲斐駒ヶ岳の
山名は、良馬の山地からだと
いうほか、いくつかの説があ
ります。(1)山中に神馬の
天津速駒がすむという伝承に
ちなむ説、(2)残雪の雪渓
の雪形が馬の形であることに
ちなむ説。(3)山梨県巨摩
郡第一の峰だから。
(4)このふもとは高麗から
の渡来人が多かった。(5)
聖徳太子の黒駒が空を飛び、
ここに降りたという伝説から
(「聖徳太子伝暦」)。(6)
山の形が駿馬がかける形に見
える説、(7)良馬の産地説
などなどです。
山頂のブロックの祠は、駒
ケ岳神社の奥宮で、大己貴神
がまつられ、また、修験道の
信仰の威力大権現が祀られて
います。前宮は山梨県北杜市
白州町横手地区と白州町の竹
宇の2ヶ所にあり、両方とも
黒戸尾根経由での甲斐駒ヶ岳
への登山口になっています。
この山も修験道の山。開山
は江戸時代後期、信州諏訪の
延命行者が行ない、さらに文
政年間に新たに行場が開か
れ、鉄剣・石像・石碑などい
まも各所に残っています。
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★おわり
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- 2025年09月28日
- 未選択
『日本百名山の伝説と神話』76番:恵那山のはなし
『日本百名山の伝説と神話』
76番:恵那山のはなし
▼【概略説明】
中央アルプスの最南端恵那山
は、長野県と岐阜県との境に
あり、『古事記』や『日本書
紀』にも載っている山です。
伊勢湾から見ると舟を伏せた
ような形のため、ひと目でこ
の山とわかり、三河地方の漁
師たちはアテ山としていたそ
うです。
その形から舟覆山、また江戸
期、信州側では野熊山とも呼
ばれ、さらに胞山とも書き、
遠山、恵那嶽、恵那山、俗称
を御嶽様などともいったそう
です。「恵那山」の山名は、
天照大神が降誕したとき、そ
の胞衣(えな・胎盤)を山中
に納められたことからきてい
るといわれます。
その根拠は先述の『長野県町
村誌』に「絶頂より辰巳の方、
皇太神御産湯之池と言ふ神地
有り」とか、江戸中期の1757
年(宝暦7)に書かれた、木
曾の地誌『吉蘇志略』(松戸
秀雲=君山)巻第一「湯舟澤」
などにある記述だといいま
す。恵那山の下を通る神坂峠
には金売り吉次の伝説があり
ます。
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76番:恵那山のはなし
▼【概略説明】
中央アルプスの最南端恵那山
は、長野県と岐阜県との境に
あり、『古事記』や『日本書
紀』にも載っている山です。
伊勢湾から見ると舟を伏せた
ような形のため、ひと目でこ
の山とわかり、三河地方の漁
師たちはアテ山としていたそ
うです。
その形から舟覆山、また江戸
期、信州側では野熊山とも呼
ばれ、さらに胞山とも書き、
遠山、恵那嶽、恵那山、俗称
を御嶽様などともいったそう
です。「恵那山」の山名は、
天照大神が降誕したとき、そ
の胞衣(えな・胎盤)を山中
に納められたことからきてい
るといわれます。
その根拠は先述の『長野県町
村誌』に「絶頂より辰巳の方、
皇太神御産湯之池と言ふ神地
有り」とか、江戸中期の1757
年(宝暦7)に書かれた、木
曾の地誌『吉蘇志略』(松戸
秀雲=君山)巻第一「湯舟澤」
などにある記述だといいま
す。恵那山の下を通る神坂峠
には金売り吉次の伝説があり
ます。
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- 2025年09月26日
- 山歩き
『日本百名山の伝説と神話』76番:空木岳のはなし
『日本百名山の伝説と神話』
76番:空木岳のはなし
▼【概略説明】
中央アルプス主脈の中央に
ある空木岳。その名は春にな
っても残雪が山頂あたりに白
く輝き、すでにふもとで咲い
ている植物のウツギの花が、
梢に群がっているように見え
ることから来ているといいま
す。また実際にウツギの木が
多いそうです。
さて空木岳北側に木曽殿越
という鞍部があります。ここ
は立山の一ノ越、槍ヶ岳西鎌
尾根硫黄乗越しについで3番
めに高い乗越だそうです。源
平の合戦の時、木曽冠者(木
曽の殿)である源義仲がいと
この源頼朝の旗揚げにこたえ
挙兵。そして平安時代の治承
4(1180)年、兵を従え馬も
ろともにこの乗越から太田切
本谷を下り、伊那谷に侵入し
ていったというのです。
一方、伊那の平家方・笠原
平吾昭直はまさかとと思って
いた義仲の急襲にただボ-ゼ
ンとするだけ。兵はクモの子
を散らすように逃げてしまっ
たということす。以後、ここ
を木曽の殿越と呼んだといい
ます。
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76番:空木岳のはなし
▼【概略説明】
中央アルプス主脈の中央に
ある空木岳。その名は春にな
っても残雪が山頂あたりに白
く輝き、すでにふもとで咲い
ている植物のウツギの花が、
梢に群がっているように見え
ることから来ているといいま
す。また実際にウツギの木が
多いそうです。
さて空木岳北側に木曽殿越
という鞍部があります。ここ
は立山の一ノ越、槍ヶ岳西鎌
尾根硫黄乗越しについで3番
めに高い乗越だそうです。源
平の合戦の時、木曽冠者(木
曽の殿)である源義仲がいと
この源頼朝の旗揚げにこたえ
挙兵。そして平安時代の治承
4(1180)年、兵を従え馬も
ろともにこの乗越から太田切
本谷を下り、伊那谷に侵入し
ていったというのです。
一方、伊那の平家方・笠原
平吾昭直はまさかとと思って
いた義仲の急襲にただボ-ゼ
ンとするだけ。兵はクモの子
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たということす。以後、ここ
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- 2025年09月24日
- 未選択
『日本百名山の伝説と神話』100番:宮ノ浦岳のはなし
『日本百名山の伝説と神話』
100番:宮ノ浦岳のはなし
▼【概略文】
宮之浦岳(1936m)は、屋
久スギで名高い鹿児島県屋久
島にある九州の最高峰の山。
島の山は標高1500m以上が
連なり、それを総称して八重
岳と呼んでいます。
とくに宮之浦岳、永田岳、黒
味岳の3座は、三岳(みたけ)
とか奥岳とも呼んでいます。
これらの山々には小さな祠が
あり、それぞれに一品宝珠
(寿)大権現(いっぽんほう
じゅ)という仏教の神をまつ
っています。
山頂は風化した奇岩、奇石多
く、ヤクシマシャクナゲが生
えており、永田岳やまわりの
山々、種子島などなどまさに
360度の展望です。その直下
に笠石と呼ばれる巨岩があっ
て、その下に祠が鎮座してい
ます。
この祠こそ、一品宝珠(寿)
権現のもので、北東側山ろく
の宮之浦地区にある益救神社
(やくじんじゃ)の奥ノ院だ
そうです。祠は安土桃山時代
の天正14年(1586)と、そ
の後に建立されたものといい
ます。ここの里宮、宮之浦地
区益救神社は、宮之浦地区や
宮之浦岳の名前の元になって
いるそうです。
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100番:宮ノ浦岳のはなし
▼【概略文】
宮之浦岳(1936m)は、屋
久スギで名高い鹿児島県屋久
島にある九州の最高峰の山。
島の山は標高1500m以上が
連なり、それを総称して八重
岳と呼んでいます。
とくに宮之浦岳、永田岳、黒
味岳の3座は、三岳(みたけ)
とか奥岳とも呼んでいます。
これらの山々には小さな祠が
あり、それぞれに一品宝珠
(寿)大権現(いっぽんほう
じゅ)という仏教の神をまつ
っています。
山頂は風化した奇岩、奇石多
く、ヤクシマシャクナゲが生
えており、永田岳やまわりの
山々、種子島などなどまさに
360度の展望です。その直下
に笠石と呼ばれる巨岩があっ
て、その下に祠が鎮座してい
ます。
この祠こそ、一品宝珠(寿)
権現のもので、北東側山ろく
の宮之浦地区にある益救神社
(やくじんじゃ)の奥ノ院だ
そうです。祠は安土桃山時代
の天正14年(1586)と、そ
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区益救神社は、宮之浦地区や
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