山のはがき絵「中ア・百もの山を越える越百山」
中ア・百もの山を越える越百山
中央アルプスに空木岳(うつぎだけ)の南方にある越百山はこんも
りとしてまんじゅうのような形をしています。
これで「こすも山」と読むそうです。標高は2613.2mもあるのに、
山頂の土が露出しているのも特徴的です。
山名の越百とは、この山脈を北方の木曽駒ヶ岳から縦走すると、あ
まりにも遠く、百もの(いくつもの)山々を越えてやっとつくよう
な山だといわれます。
実際、木曽駒ヶ岳から縦走してくると、アルペン的縦走路は越百山
で終わります。
昔も、木曽駒ヶ岳から越百山一帯までを、空を駈ける竜に見たてて、
おおざっぱに駒ヶ岳といっていたといいます。
ここより南は里山的なヤブ山で、展望もきかなくなり多くの登山者
は縦走をうち切り、伊那谷や木曽谷に下山していきます。
このあたりは遅くまで残る雪田がなく、あまりお花畑が見あたらな
く、風化した砂礫帯でイワツメクサ、ヒメウスユキソウ、トウヤク
リンドウなどがチラホラ見られる程度。
山頂の南側から南越百山への標高2450m~2500mあたりの一帯が
ハイマツ群落の南限。
南越百山を境にして高山帯と亜高山帯に分かれるのだそうです。
・長野県大桑村と飯島町との境。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac08.html
★おわり
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- 2016年09月02日
- 山の伝承