某月某日「北ア・燕岳合戦尾根の鬼臼」
某月某日【山の伝承・民俗画】「北ア・燕岳合戦尾根の鬼臼」
燕岳直下・合戦小屋には鬼の顔が掘った臼があります。そばの立て
札に伝説が書いてあります。
「中房温泉有明山に住む魏石鬼あり…大鬼雲を起こし霧を降らし天
を飛び、里に出ては財宝、婦女を掠奪し、山野に出ては社寺仏閣を
破壊し、狼藉三昧の明け暮れ…。
坂上田村麻呂…ついに中房川上流の谷間で大合戦の末魏石鬼を打ち
(ママ)はたす。
合戦の沢、今の合戦沢をいう。合戦小屋の下深い谷間、その地に合
戦の歴史あり…」。
鬼の体はバラバラに埋められ、いまでも耳塚(穂高町)、首塚、立
足などの地名が残っているという。
鬼とはどの地方でも、たいがいは地元を支配していた王を指してい
ます。
地元の民にとっては自分たちの王。そう簡単に他からの侵略者に魂
を売りません。
いまでも魏石鬼やその手下とされる常念坊はしたたかに人々の心の
中で生きています。
・長野県安曇野市
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★おわり
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- 2016年09月28日
- 山の伝承