某月某月「海を渡って富士山と背比べにきた山」
海を渡って富士山と背比べをしにきた山
昔々、まだ日本中が国造りの途中だったころの話です。富士山がど
んどん大きくなっていくのを見て、全国各地の山々は次々に背比べ
を挑んできました。
そして競争に負けると富士山は相手を蹴飛ばして低くしてしまいま
した。
そのなかでも一番有力視されていた白山も富士山に負けてしまいま
した。
それを聞いた外国の山も黙っていられません。愛鷹山(富士山の南
東にある)もわざわざ中国から海を渡ってやってきたという。
柳田國男も「日本の伝説」の中で駿河の足高(愛鷹)山は、大昔諸
越(もろこし)という国から、富士山と背競べをしに渡ってきた山
だという。
それを聞いた箱根の足柄山の足柄明神が「富士山と勝負だなんて生
意気な山だ」と怒って足で蹴飛ばして崩してしまいました。
そのかけらが海の中からだんだん寄せ集まり、海岸に小高い陸地が
できあがりました。
それが浮島が原だということです。・静岡県富士市、沼津市、裾野
市、駿東郡長泉町の境。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac01.html
★おわり
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- 2016年09月25日
- 山の伝承