山の伝承・民俗画「山の花・ナンバンギセル」
某月某日【山の伝承・民俗画】「山の花・ナンバンギセル」
道ばたに生えているススキの根元に、奇妙な花を見つけます。まる
でタツノオトシゴが口をあけたようです。ご存じナンバンギセル。
その形がいかにも南蛮渡来のタバコのキセルのようで、花が咲いて
いるという感じではありません。
この植物は寄生植物で、ススキやヒエ、サトウキビなどのイネ科や
ミョウガ、スゲ属にまに寄生する居候(いそうろう)。
寄生性なので葉緑素がなく、葉も退化しちゃっています。「万葉集」
では「オモイグサ(思い草)」と、ロマンチックな名前で歌われて
います。
茎は地面の中にあって、外に出ている長い雁首は花柄で、その先に
ピンクがかった花を咲かせます。
弱々しく見える草ですが、焼酎漬けにして飲むと強壮、強精に効果
があるそうです。
俳句に「咲くといふものにはあらぬきせる草 森田公司」と詠まれ
ています。
・ハマウツボ科ナンバンギセル属の1年草
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★おわり
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- 2016年09月17日
- 山歩き