某月某日「奥多摩三頭山・つねなき坂」
▼某月某日「奥多摩三頭山・つねなき坂」
奥多摩三頭山にオツネの泣坂があります。その昔、お屋敷に働くオ
ツネは、美男僧・香蘭と深い仲に。
心配した住職は、香蘭を山梨県の寺に移しました。しかしオツネは
忘れられず、毎夜のように訪ねて行きます。
短い逢う瀬を終え、急いで帰りますが三頭山を過ぎたあたりの坂に
なると東の空が明けてきます。
「ああ、夜が明けてしまう。旦郷さまに知られたらどうしよう」。
オツネは泣きながら坂を駆け下ります。
こうしてついた地名がオツネの泣坂。この坂にはヤマグリがたくさ
ん落ちていました。
10月、三頭山にとりつくころぐずつきはじめていた空は下るころに
はもうポツポツと降り始めました。
急坂の岩がぬれて、拾ったヤマグリを抱えツルツル。ところがこの
クリゆでては見たが食べるには小さすぎ、結局捨ててしまった。
欲深の泣き坂でありました。
・東京都奥多摩町
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▼終わり
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- 2016年07月28日
- 山歩き