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▼「静岡県・秋葉山に三尺坊天狗を訪ねました」


▼「静岡県・秋葉山に三尺坊天狗を訪ねました」

 火防せで有名な静岡県・秋葉山秋葉寺(しゅうようじ)の天狗、
三尺坊は、長野県安曇野市穂高の出身。戸隠の西の窟で修行。

 のち、新潟県守門岳の麓・栃尾の楡原(にればら)熊野神社蔵王
堂の道場で荒行しました。

 そしてついに生きながら天狗になり、白狐に跨り空を飛び、秋葉
山に居を定めたと「秋葉山縁起」にあります。徳川家康の時代だと
いう。

 それは平安時代の大同4(809)年とも、鎌倉時代の永仁2(1294)
年ともいわれています。その百数十年後、尾張の円通寺にもあらわ
れ、修行して火伏の秘法を感得したといいます。

 天狗の出現場所、秋葉寺の開基は、養老2(718)年、行基菩薩
によるとされています。最初は、大登山霊雲院といっていましたが、
三尺坊の出現で、秋葉寺と寺名変えました。

 しかし明治の初めには、寺の内部抗争や、住職が病気で没したり
などして、廃寺を強いられ、三尺坊天狗のご神体は、本末関係の本
寺にあたる静岡県袋井市久能の「可睡齋」(かすいさい)に移され
ます。

 同時に山頂には神道系の火伏の神である火之火具土神を祀る「秋
葉神社」が建立されました。明治13(1880)年、多くの信徒の願
いがかなって、再建されました。

 しかし秋葉神社上社にくらべ、気の毒なほど荒廃しています。火
炎を背負って白狐に乗った荼吉尼天の秋葉三尺坊天狗の真の姿を見
たいと訪ねたのです。

 ですが、その出現場所の秋葉寺は、例の神仏分離で下の方に追い
やられ、秋葉山神宮の上社には天狗の皿投げのいまはやりの「かわ
いい天狗ちゃん」のつまらない絵が飾られていました。

 しかもこの鼻持ちならない黄金の鳥居は何だ。さらに、秋葉寺へ
降りる道は鬱蒼として、いかにもクルマできた人たちを遠ざけてい
るようです。荒廃しかかった三尺坊天狗の本元秋葉寺にくらべ、嫌
らしいほど立派な秋葉山神社。何ともさみしい気がしました。
・静岡県龍山村と春野町との境。
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