山の伝承ひとり画ってん「丹沢蛭ヶ岳はヒルか、ひる、それともビル?」
「丹沢蛭ヶ岳はヒルか、ひる、それともビル?」
【概略】
蛭ヶ岳の名は「虫のヒルがいる」、「植物のヒル類が生えている」、「山の
形が坊さんがかぶる毘盧帽子に似ている」、「山頂に毘盧舎那仏をまつって
ある」などの説があります。
でも蛭ヶ岳で山ヒルに血を吸われたという話は聞かないといい、植物の
ヒル類もあまり多くないとされることから、毘盧舎那仏説が有力視されて
います。
しかし、山村民俗の会発行の「あしなか41輯」(1954年(昭和29)
刊)に、山村民俗の会会員の釜井盛四郎氏の記事に、蛭ヶ岳でヤマ
ヒルにとりつかれた話が載っています。
それを見た植物学者で登山家の有名な武田久吉博士は、次のよう
に付記しています。
「未だかつて山蛭を見たことがないので、もう絶えたものかと山
と渓谷社発行の『丹沢の山と渓』に記したが、釜井氏の記事によっ
て、根絶しなかったことを知った。蛭ヶ岳の名は、私は今日では、
むしろ山蛭からつけられた名だろうと考えています」ヤマヒル説を
称えています。
・神奈川県山北町と津久井町との境
▼「イラスト」と説明文は下記からどうぞ。
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- 2019年03月28日
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