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むら里徘徊 むら里の神「わらにもすがる神頼み・雨乞い」

▼某月某日・山里徘徊「わらにもすがる神頼み・雨乞い」




稲作に欠かせないのは何といいっても水です。いざ干ばつにでもな
れば、水争いも起こりかねません。


そこで最後は雨乞いの「神だのみ」となります。この雨乞いにも、
いろいろな方法があるのだそうです。


まず、神社の前にお籠もりし、夜も眠らずに鐘をならしたりして、
立ちっぱなしで祈願する型。


また、池や水源地から水をもらってきて、田畑や村の神社や池にま
く型。


唄や踊りをする型。その他、水神や雷神をわざと怒らせて雨を降ら
せようとする型。山の上でまきやわらを積んで火をたく型などがあ
ります。


神奈川県丹沢の大山は、雨降山ともいい、昔は雨乞いの山。山頂の
阿夫利神社は、大雷神、水を司る高龗(雨冠に口を3つ横に並べそ
の下に龍・たかおかみ)神をまつります。


また、中央アルプス長野県の木曽駒ヶ岳(2956m)の北東の濃ヶ池
も雨乞いの池。


江戸時代、ひでりに苦しんだ伊那市の農民が登山し、雨乞いをした
記録が2回もあります。



▼↓【画像】と説明【本文】をどうぞ
http://toki.moo.jp/merumaga/nonokami/nokami01.html




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▼終わり
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▼むら里徘徊 路傍の神「役行者があみ出した蔵王権現」

▼某月某日・山里徘徊「役行者があみ出した蔵王権現」




蔵王という文字もよく目にします。ふつう「蔵王」というと東北の
蔵王連峰を思い浮かべます。


しかし、その元である蔵王権現は、奈良時代、修験道の祖・役ノ行
者(えんのぎょうじゃ)が、苦しむ人たちを救うにふさわしい神を
求めて、奈良県の吉野金峰山(きんぷせん)に籠もり、苦行のうち
に感得した悪魔降伏(ごうぶく)の菩薩だそうです。


金剛蔵王菩薩ともいうそうです。その像は一面三目の顔で、青黒色
の憤怒相。


怒髪天をつき、右手に三鈷杵(さんこしょ)を高く振り上げてにぎ
り、左手は剣印(けんいん)という印を結んで腰にあてています。


右足を踏み上げ、左足で岩の上に立っています。これは仏典には説
かれていない日本独自の神だそうです。


ご利益は魔障除去、怨敵退散、所願成就、商売繁盛、事業繁栄とさ
れています。


蔵王権現の最初の記録は「今昔物語」(巻第十一、第三)で、「金峰
山(みたけ)の蔵王菩薩は、この優婆塞(うばそく)が祈った結果、
生じなさった菩薩である」とあります。




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▼終わり
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▼某月某月「山形県・月山の仙人と芭蕉」

山形県・月山の仙人と芭蕉



月山は出羽三山のひとつ。

その名は山頂の月山神社の祭神月読之命に由来しているという。

江戸中期月山に登った松尾芭蕉は、「雲の峰幾つ崩(れ)て月の山」
の句を残し『おくのほそ道』にも記しています。

出羽三山を開山したのは蜂子皇子という人という。

この人は、第32代崇峻天皇の皇子。

民衆の苦難を救ったので仙人(能除仙)とも、天狗ともいわれ崇め
られているそうです。
・山形県鶴岡市と庄内町と西川町との境



▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
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ヤマケイ新書『日光の天狗は徳川家康」

ヤマケイ新書『日本百霊山』「日光の天狗は徳川家康」


日光の東光坊という天狗は、徳川家康の化身だといいます。


しかし新参者のため、奥山の古い天狗たちにバカにされ、よく騒動
を起こされました。


11代将軍家斉が日光に参詣にくることになりました。


あわてた水野出羽守は、古峰(こぶ)ヶ原の大物天狗隼人坊との連
名で一時退去せよとの立て札をたてました。


こんなウソのような話も残っています。



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・山は神仏や精霊、天狗や怪異と人の出会う霊域 神話や伝説を訪
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★おわり
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むら里徘徊「鬼(鬼神)」

▼某月某日・山里徘徊「鬼・鬼神」




冷血無情な人をよく「鬼のような男」などといいます。オニとは何
か。


鬼は『和名類聚抄』に書かれているように「隠・おぬ」から転訛し
たのだという説と「オ」は御、「ニ」は尊敬畏怖をあらわすのだと
いう説があります。


鬼は中国ではもともと死者の霊魂のことでありました。


漢代の王充の「論衡」論死編に「鬼は(き)は帰(き)なり」「神
(しん)は伸(しん)なり」とあるそうです。


日本にも鬼の観念はありました。『日本書紀』では「鬼神・あしき
かみ」「邪鬼・あしきもの」と出ています。朝廷に従わず反乱する
地の人のことです。


『倭名類聚抄』では隠れて人間に見えない精霊だと考えられ、万葉
では鬼の字を醜(しこ)と訓じたりしています。


そんなことから上代では鬼というと、こわい異族、異形で醜悪な者、
超人、亡者などをさしていたことがわかります。


それが仏教が伝わってくるとその説話から餓鬼や疫鬼が加わり、平
安時代以降には地獄の青鬼、赤鬼、牛鬼、馬鬼なども現れるしまつ
です。





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