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『日本百霊山』「群馬県・上州武尊山の伝承」


ヤマケイ新書『日本百霊山』「群馬県・上州武尊山の伝承」


上州武尊山は「ホタカ大明神」をまつった山だという。この神は、
北アルプスの奥穂高岳と同じ「穂高見命」のことだそうです。


かつて宝高、穂高、保鷹などと書かれていたものが江戸時代になっ
て、武尊と書かれるようになったという。


そのせいか、沖武尊近くの川場武尊や前武尊にも日本武尊の像があ
ります。


山麓には武尊神社があり、日本武尊伝説も多く残っています。昔、
武尊山に悪者がはびこり村人を困らせていたそうです。


それを聞いた日本武尊が討伐に出向いたという。形勢不利とみた悪
者の首領夫人は、土出という所に逃げようと山麓片品村の花咲集落
に下りました。


しかし、力つきついにそこで息絶えたという。そのとき、首領夫人
の霊魂により石に花が咲いたと伝える「花咲石明神」が、現在でも
花咲集落中心部にあります。
・群馬県みなかみ町と川場村との境



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某月某日「山の花・深紅色に咲くヤブウツギ」

某月某日「山の花・深紅色に咲くヤブウツギ」



登山道のわきに暗紫紅色の花が垂れるように咲いています。


ヤブウツギは葉が密生して、おまけに葉や花に毛が多くなんとなく
「薮」の感じがするのでつけられた名前だとか。


葉のふちは細かいギザギザがあります。花は5、6月に咲き、長さ
3、4センチくらい。


奈良県吉野地方では、このヤブウツギを「オーカメバナ」と呼ぶそ
うです。


花が咲く5月下旬ごろは鹿の肉が1番うまい時期だといい、オオカ
ミが鹿を盛んに追いかけていたと伝えます。


ある年の6月、山梨県身延線・市川大門駅から歩きだし、四尾連湖、
御坂山塊経由で西丹沢を目指しました。


御正体山で残り少なくなった食料を気にしながら小休止をとったあ
と、山伏峠に下る急坂に真っ赤なヤブウツギが咲いていました。


見とれることしばし。峠の下を通るクルマの音が別の世界のことの
ように感じました。

山梨県以西、四国に分布しています。
・スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木
・山梨県道志村と同県山中湖村との境。





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某月某月「南アルプス塩見岳と諏訪湖の神」


南アルプス塩見岳と諏訪湖の神



南アルプス塩見岳山麓の村人はかつて塩が不足して困っていたとい
う。


可哀想に思った諏訪湖の神さまが、塩見岳に登ってふもとの伊那里
村(いまの伊那市)と、大鹿村のあたりから塩のふき出ているとこ
ろを見つけました。


それからは、鹿平、岩塩泉、鹿塩などの地名ができました。ここに
は「鹿塩の七不思議」というのがあるそうです。(1夜泣き松:宗
良親王につかえた美祢姫のこどもの夜泣きをなおしたという松があ
ります。


(2八っ鹿:大池のほとりの鹿の群れは、狩人が何頭獲っても次の
日にはもとの8頭になっているという。


(3大池の善椀:冠婚葬祭などのとき、池に頼むと翌朝朱塗りの膳
碗がちゃんと揃っているという。


(4塩の湯:塩水の湯。(5逆さ銀杏:弘法大師が刺した杖が根を
張り大木になった銀杏。


(6灰汁なしワラビ:そのまま煮て食べられるワラビ。(7猫のノ
ミ:この谷の猫にはノミがいないという。


以上の7つ。
・静岡市と長野県伊那市との境。



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某月某月「北信・黒姫山の姫伝説」


北信・黒姫山の姫伝説



長野県北部の信濃町に、湖底や湖岸からナウマンゾウの化石発見さ
れたことで名高い野尻湖があります。


南から時計回りに飯縄山、戸隠山、黒姫山、妙高山、そして東側に
斑尾山がそびえています。これらを「北信五山」というそうです。


その一つが黒姫山(くろひめやま)です。そもそもこの山は役ノ行
者が最初に登り、七ツ池まで行ったとき弁財天を拝したのが開山の
はじまりだという。


また平安時代中期の寛仁4年(1020)に恵心僧都源信(えしんそう
ずげんしん)という天台宗の坊さんが、万民豊楽、仏法興隆を祈願。
この山に登り、黒姫弁財天の像を刻み、まつったという(「雲竜寺
由来」)。


山麓の信濃町柏原地区仁之倉部落は俳人小林一茶の生誕の地として
知れています。・長野県上水内郡信濃町。



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某月某日「栃木県足尾・庚申山の親子怪人伝説」


某月某日【山の伝承・民俗画】「栃木県足尾・庚申山の親子怪人伝説」



庚申山は庚申塔の総本山。埼玉県のいまの北川辺町麦倉に住んでい
た医師・鈴木弘覚が薬草採りに入山したという。


そして数日、谷川の岩陰で不思議な親子連れが水浴びをしているの
を目撃しました。


長い髪を垂らし、腰には木の葉のようなものをまとっているだけの
裸です。


息を呑んで見入っているうち、やがて3人は連れだって木立の中に
消えていったという。


同行の土地の老案内人は「30年前木こりの先輩と彼らを見たがその
時は子どもはいなかった」と話したという。


どうやらその後、怪人たちの間に子供が産まれていたらしい。鈴木
弘覚は江戸後期の人。


庚申山弘覚坊とも呼ばれた篤志家で医療のかたわら、師弟に学問を
教え、農林振興にも寄与、大いに慕われ敬われたという。


明治27(1894)年、72歳で没すると里人はその徳を讃え、功徳碑を
建てたそうですがまだ確認していません。
・栃木県日光市





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