山のはがき絵「小蓮華山と風切地蔵」
小蓮華山と風切地蔵
新潟県糸魚川市方面から白馬岳方面を見ると、谷奥深く雪をいだい
た峰々がまるで白いハスの花弁に見えるそうです。
そこで越後側では、この周辺の山を蓮華岳と呼び、大蓮華(白馬岳)
のとなりの小さい山を小蓮華と呼んだそうです。
その小蓮華山の大日如来像は「風切地蔵」とも呼ぶそうです。小蓮
華山頂と、ふもとの白馬村落倉集落の風切地蔵、そして柄山(から
やま)峠(長野県白馬村と鬼無里村との境)の風切地蔵は東へ向か
って一直線。
これは冬至の「日の出」と夏至の「日の入」にぴったりと符合。結
界を形づくり、昔からこのラインの南には「魔」が入らないと伝え
られています。
落倉地区にはそんな風切地蔵に感謝してはじまった地蔵祭りの由来
伝説も残っています。
いまでは「落倉の風切地蔵」は、白馬地方や小谷方面などの人たち
に親しまれています。
・長野県小谷村と新潟県糸魚川市との境。
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- 2016年09月11日
- 山の伝承
山の伝承『日本百霊山』ヤマケイ新書14番「燧岳」関連画像
『日本百霊山』ヤマケイ新書14番「燧岳」関連画像
燧ヶ岳は火打ヶ岳。火打ち石に関係があるという。いまでも檜枝岐
川の上流では真っ赤な石が流れてくることがあるという。
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★本書は私が勝手に選定した100の百霊山です。税込み950円。書
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・山は神仏や精霊、天狗や怪異と人の出会う霊域 神話や伝説を訪
ね高峰から里山まで日本全国の百山を紹介…
▼「イラスト」と説明文は私のHPでどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/reizan/reizan04.html
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(1971年(昭和46)創刊)
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- 2016年09月08日
- 山の伝承
山の伝承「会津駒ヶ岳と以仁王」ヤマケイ新書『日本百霊山』13番から
「会津駒ヶ岳と以仁王」ヤマケイ新書『日本百霊山』13番から
会津駒ヶ岳はやはり雪形からきた山名。それは雪が溶けたあとの黒
い駒の形と、残雪の白い形、それに独楽の形の雪形もあるという。
ふもとの檜枝岐村には、平家倒滅宇治川ノ合戦で敗れた高倉宮以仁
王が、実は生きていて越後へ逃れるために尾瀬を通ってやってきた
という伝説もあります。
・福島県南会津郡檜枝岐村
(書店でどうぞ)
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- 2016年09月07日
- 山の伝承
山のはがき絵「白山御前峰で発見・ゴゼンタチバナ」
白山御前峰で発見・ゴゼンタチバナ
夏の太陽がギラギラ、肩に食い込むザック。ブナ林も抜け針葉樹林
帯に入りました。
ふき出る汗、ふと登山道沿いに小さな白い花を見つけます。4枚の
白い花は、まわりを何枚もの葉に囲まれ、また茎や葉のわりに大型
で目立ちます。ゴゼンタチバナの花です。
正確には白い花に見えるのは4枚の白い総包片だという。実際の花
は総包片の真ん中にあり、小さくて目立ちません。
この花は高山帯のハイマツの下でも見かけます。ゴゼンタチバナの
「ゴゼン」は北陸にある白山の最高峰御前峰で発見されたからだそ
うです。
また「タチバナ」は、秋にヤブコウジ科のカラタチバナのような赤
い果実をつけることからつけられた名前だといいます。
アイヌ名では「チロンヌプ・フレプ」といい「キツネの赤い実」と
いう意味だそうです。
果実はイヌエット(エスキモー)の人たちが食料にするという。
・ミズキ科ゴゼンタチバナ属の常緑の多年草
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac10.html
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- 2016年09月06日
- 山の伝承
山のはがき絵「南ア・仙丈ヶ岳と孝行猿」
南ア・仙丈ヶ岳と孝行猿
仙丈ヶ岳の北には馬の背の尾根が延び、西には地蔵岳があって信仰
登山に使われたという地蔵尾根があります。
この地蔵尾根コースの登山口にある長野県長谷村柏木(いまの伊那
市)には「孝行猿」の説話が伝わります。
この話は江戸中期の『新著聞集』が元になっています。猟師に撃た
れた親猿はしばられつり下げられました。
それを見た小猿たちは親猿を助けようと囲炉裏の火で手をあぶり、
一匹ずつ代わる代わる親猿の傷口を暖めはじめました。
それを見た猟師は大いに反省、女房にいとまをもらい、頭をそって
世をのがれ、念仏者になって諸国行脚に出たという。
これは、1936年(昭和11)の小学校の教科書「尋常小学修身書 巻
一」などにも載せられたそうです。
長野県長谷村市ノ瀬から柏木集落を過ぎ地蔵尾根に「孝行猿の遺跡」
もあるそうです。
・長野県伊那市長谷と山梨県南アルプス市芦安との境。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac09.html
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- 2016年09月05日
- 山の伝承