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山の伝承・民俗画「八ヶ岳・横岳が好きなツクモグサ」


八ヶ岳・横岳が好きなツクモグサ



山地の日当たりのいいところに咲くオキナグサ(白頭翁)という花
があります。


高山植物のツクモグサはこのオキナグサの仲間。ツクモグサは北海
道と八ヶ岳と北アルプス白馬岳の高山の礫地や草地に分布する多年
草。


日本特産の高山植物です。八ヶ岳では赤岳、横岳、硫黄岳の間、な
かでもなぜか横岳の周辺の西斜面が好きだそうで、ここにかたまっ
て生えています。


高さは12センチから~20センチ。6から7月に淡黄色の花を斜め
上向きに咲かせます。


花はちょうど梅雨どき、雨やくもりでは開かないといい、晴れて太
陽が顔を出している時だけ咲くというからなかなかの気むずかし屋
さんのようです。


オキナグサの漢字一字め「白」は百に一つ足らない。それならこの
草も百に一つ足らない「九十九」と名づけました。


発見した城数馬の祖父の名もも九十九だったという。
・キンポウゲ科オキナグサ属の多年草



▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://tokipro.syuriken.jp/merumaga/uusangac/uusangac06.html




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山の伝承・民俗画「高山植物・イワベンケイ」


高山植物・イワベンケイ



イワベンケイは、高い山の岩場の割れ目などに生える高山植物。牧
野富太郎はその名をイワベンケイソウ(別名イワキリンソウ)とし
ました。


ベンケイソウとはこの草は、切って何日もつり下げておいてもしお
れず、また土にさすとすぐについてしまう。その強いことを弁慶に
たとえたという。


またイワベンケイソウは岩の上に生えるベンケイソウの意味だと解
説しています。


分布は、北アルプスでは標高2500m以上の10の山々すべてで確認。
南アルプスも13の山すべてに分布していたそうです。


しかし、不思議なことに富士山と立山では見つからなかったといい
ます。


本州中部で生えていた標高が最も低い山は、戸隠連山の西岳の岩場
と、南アルプスの鋸岳の南西の沢だったそうです。


両方とも標高1700mだそうです。分布の南限は、大台ヶ原(奈良
と三重県の境)だったそうです。
・ベンケイソウ科イワベンケイ属の多年草



▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://tokipro.syuriken.jp/merumaga/uusangac/uusangac05.html





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山の伝承・民俗画「丹沢・塔ノ岳西麓の金鉱脈沢」


丹沢・塔ノ岳西麓の金鉱脈沢


かつて、塔ノ岳の山頂の北側に「お塔」とか「尊仏岩」と呼ばれる
大岩がありました。


修行僧が座禅する姿、または仏像の形にも似ていたため、山伏たち
からはもちろん、近郊の農民たちからも信仰の対象とされ、五穀豊
饒の神として参詣祈願されていたそうです。


5月15日がお祭りで、村人は稲、麦、粟、陸稲などの穂を持って登
り「お塔」に供えたという。


しかし、1923年(大正12)9月1日の関東大震災の翌年(1924年(大
正13)の1月15日、再び起こった地震にもろくも、コナゴナになっ
て北西側の「大金沢」にくずれ落ちたという。


尊仏岩が落ちた沢のあたりは大金沢のほか小金沢があり、室町末期
には、金銀を掘る数百の鉱夫でにぎわったといいます。


しかし砂金が次第に出なくなり、ついに鉱夫も離散し閉山。いまで
は国土地理院の地形図にも載らない沢になってしまいました。
・神奈川県足柄上郡山北町。




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山の伝承・民俗画「石鎚山」


石鎚山



石鎚山にも天狗伝説があります。天狗の名前は法起坊大天狗。この
山も役ノ行者が開山したという。


大昔、役ノ行者がこの山に蔵王権現をまつってから修験の山と仰が
れました。


その後、行者の亜流とされる石仙道人が登山道を開き、登山者のた
め中腹に成就社を建立。


中世以後は、神仏習合修験の山になり本尊は石鎚蔵王権現。ここの
天狗について「石鎚山勤行法則」には「南無眷属宝(法)起坊、大
天狗、小天狗、十二八天狗、有摩那天狗、数万騎天狗にに至るまで
うんぬん」とあります。


天狗岳には大天狗法起坊と眷属の小天狗たちがウジャウジャいるの
です。


それをとりまとめるのが法起坊大天狗。ところで役ノ行者は法起大
菩薩とも呼ばれ、法起は役ノ行者の法号でありました。


そんなことから石鎚山法起坊は、役ノ行者の化身ではないかともい
われています。



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山の伝承・民俗画「高山植物・タカネキンポウゲ」


高山植物・タカネキンポウゲ



野山に咲くキンポウゲ(金鳳花)という花があります。その高山の
草地に生えるのがミヤマキンポウゲ。


その仲間にタカネキンポウゲ(高嶺金鳳花)。これは北アルプス白
馬岳高山帯だけに生えるここ特産の高山植物です。


8月ごろの夏の白馬岳。岩混じりの湿った斜面に黄色の花がひとつ
上を向いて咲いているあれです。


がくは5個で、花弁は5枚で平らに開いています。このタカネキン
ポウゲは絶滅寸前。


このように狭い地域特産の仲間に、南アルプス北岳とその周辺にだ
けに咲くキタダケキンポウゲ(北岳金鳳花・絶滅危惧種)、八ヶ岳
だけにあるヤツガタケキンポウゲ(八ヶ岳金鳳花)があるそうです。


こんな珍しい花を見てもふつうは「あ、キンポウゲだ」とか「なん
とかキンポウゲというのかな」くらいで終わってしまいますよね。
しょうがないなあ。
・キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。



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