山の伝承『日本百霊(れい)山』ヤマケイ新書16番「苗場山・カエルやイナゴもいる神の田」関連画像
『日本百霊(れい)山』ヤマケイ新書16番「苗場山・カエルやイナゴもいる神の田」関連画像
田んぼに苗を植えたように、湿地植物が生えている苗場山の山頂。
そんな稲田がたくさんならんでいるよう。苗場山とはよくいったも
の。秋には穂をつけ、蛙やイナゴまで出るといい「常の田にかはる
事なし」と鈴木牧之が「北越雪譜」に書いている。
・新潟県津南町と湯沢町と長野県栄村との境。
…………………………
★本書は私が勝手に選定した100の霊山です。税込み950円。書
店にないときはご注文をお願いします。アマゾンなら確実に入手で
きます。
・山は神仏や精霊、天狗や怪異と人の出会う霊域 神話や伝説を訪
ね高峰から里山まで日本全国の百山を紹介…
▼「イラスト」と説明文は私のHPでどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/reizan/reizan06.html
…………………………………
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/(私のHP)
・【グッズマイショップ】:https://suzuri.jp/toki-umoart
…………………………………
★おわり
………………………………………………………………………………
PR
- 2016年09月30日
- 山の伝承
某月某月「長野県大町市・青木湖の伝説」
長野県大町市・青木湖の伝説
長野県松本駅からJR大糸線で、大町駅を過ぎて間もなく、左側に
湖が3つならんであらわれます。
手前から木崎湖、中綱湖、青木湖で、仁科三湖と呼ぶそうです。
この三湖はそれぞれ「遊びの木崎湖」、「憩いの中綱湖」、「思索の
青木湖」ともいわれ、釣りやキャンプなどで多くの人に親しまれて
います。
仁科の名前は、この地を治めていた豪族の名前からきているという。
この豪族は、伊勢神宮領仁科御厨の御厨司(荘官)である仁科氏で、
次第に勢力をこの地まで拡大してきたという。
この湖にはこんな伝説があります。その昔、湖の西岸で赤牛が子牛
を生みました。
子牛は母と別れ、東岸にすむお百姓さんの家で飼われることになり
ました。
親を呼ぶ子牛の悲しい鳴き声に母牛は湖に飛び込み泳ぐうち、力つ
きて沈んでいった。
以来、青木湖のヌシは赤牛だといわれようになったということです。
・長野県県大町市。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac02.html
★おわり
………………………………………………………………………………
- 2016年09月29日
- 山の伝承
某月某日「北ア・燕岳合戦尾根の鬼臼」
某月某日【山の伝承・民俗画】「北ア・燕岳合戦尾根の鬼臼」
燕岳直下・合戦小屋には鬼の顔が掘った臼があります。そばの立て
札に伝説が書いてあります。
「中房温泉有明山に住む魏石鬼あり…大鬼雲を起こし霧を降らし天
を飛び、里に出ては財宝、婦女を掠奪し、山野に出ては社寺仏閣を
破壊し、狼藉三昧の明け暮れ…。
坂上田村麻呂…ついに中房川上流の谷間で大合戦の末魏石鬼を打ち
(ママ)はたす。
合戦の沢、今の合戦沢をいう。合戦小屋の下深い谷間、その地に合
戦の歴史あり…」。
鬼の体はバラバラに埋められ、いまでも耳塚(穂高町)、首塚、立
足などの地名が残っているという。
鬼とはどの地方でも、たいがいは地元を支配していた王を指してい
ます。
地元の民にとっては自分たちの王。そう簡単に他からの侵略者に魂
を売りません。
いまでも魏石鬼やその手下とされる常念坊はしたたかに人々の心の
中で生きています。
・長野県安曇野市
▼「イラスト」と説明文は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/yamatabi/yamatabi10.html
…………………………………
・山のはがき画読者募集(毎月郵送): http://toki.moo.jp/hagakiga/
(1971年(昭和46)創刊)
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
・【グッズマイショップ】:https://suzuri.jp/toki-umoart
(バッグ、Tシャツ・コーヒーカップ)
・【作家応援投稿SNS】:http://gaca.jp/
…………………………………
★おわり
………………………………………………………………………………
- 2016年09月28日
- 山の伝承
某月某日「丹沢・蛭ヶ岳付近ガスの鬼ヶ岩」
某月某日【山の伝承・民俗画】「丹沢・蛭ヶ岳付近ガスの鬼ヶ岩」
丹沢山・不動ノ峰を過ぎると鬼ヶ岩ノ頭と、少し北側に鬼ヶ岩とい
う岩峰があります。
登山道は鬼ヶ岩ノ頭の岩峰からガレた急坂のクサリ場になってい
て、昔はかなりな難所だったといいます。
かつて山伏たちは、ここを「仙人の岩」と呼んであがめたと、何か
で読んだことがあります。
9月末、地元山岳会の集まりに参加。翌日、不動ノ峰で別れ久しぶ
りに主脈を歩きました。
朝からのガスは一向にとれず、鬼ヶ岩も視界が効きません。クサリ
の先がガスの中に消えています。
最近は車登山が増えたせいか縦走者にはめったに逢いません。蛭ヶ
岳の小屋があらわれたころ、道に渡したロープに板がぶら下がって
います。
見ると「よく頑張ったネ。犬」。えッイヌ? とたんに小屋から番
犬が出てきてしこたま吠えられました。
子供のころに噛みつかれたことがありいまも怖いんだよな。
・神奈川山北町と相模原市との境。
▼「イラスト」と説明文は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/yamatabi/yamatabi09.html
…………………………………
・山のはがき画読者募集(毎月郵送): http://toki.moo.jp/hagakiga/
(1971年(昭和46)創刊)
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
・【グッズマイショップ】:https://suzuri.jp/toki-umoart
(バッグ、Tシャツ・コーヒーカップ)
・【作家応援投稿SNS】:http://gaca.jp/
…………………………………
★おわり
………………………………………………………………………………
- 2016年09月26日
- 山の伝承
山里はいかい・いなかの神さま「雨乞い神」
▼某月某日・山里はいかい「雨乞い神」
稲作に欠かせないのは何といいっても水です。いざ干ばつにでもな
れば、水争いも起こりかねません。
そこで最後は雨乞いの「神だのみ」となります。この雨乞いにも、
いろいろな方法があるのだそうです。
まず、神社の前にお籠もりし、夜も眠らずに鐘をならしたりして、
立ちっぱなしで祈願する型。
また、池や水源地から水をもらってきて、田畑や村の神社や池にま
く型。唄や踊りをする型。
その他、水神や雷神をわざと怒らせて雨を降らせようとする型。山
の上でまきやわらを積んで火をたく型などがあります。
神奈川県丹沢の大山は、雨降山ともいい、昔は雨乞いの山。山頂の
阿夫利神社は、大雷神、水を司る高?(たかおかみ)神をまつりま
す。
また、中央アルプス長野県の木曽駒ヶ岳(2956m)の北東の濃ヶ池
も雨乞いの池。江戸時代、ひでりに苦しんだ伊那市の農民が登山し、
雨乞いをした記録が2回もあります。
▼↓【画像】と説明文をどうぞ
http://toki.moo.jp/merumaga/nonokami/nokami02.html
…………………………………
・山のはがき画読者募集: http://toki.moo.jp/hagakiga/
(毎月郵送)(1971年(昭和46)創刊)
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
・【グッズマイショップ】:https://suzuri.jp/toki-umoart
(バッグ、Tシャツ・コーヒーカップ)
・【作家応援投稿SNS】:http://gaca.jp/
…………………………………
▼終わり
………………………………………………………………………………
- 2016年09月25日
- 山の伝承