無題
『日本百霊山』ヤマケイ新書15番「至仏山と四仏山」関連画像
尾瀬ヶ原をはさんで、北東に燧ヶ岳、北西に至仏山とふたつの山は、
好一対をなす秀峰として並び称される火山。至仏山は大正時代、登
る道がなくてムジナ沢(渋ッ沢)沿いに登ったので、その「シブツ
沢」から来たのではともいいます。この沢の岩は、赤泥をなすり付
けたような暗赤色でココアに近い色だという。江戸時代後半の文書
には「四仏山」とも書かれたそうです。
・群馬県みなかみ町と片品村との境。
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★本書は私が勝手に選定した100の百霊山です。税込み950円。書
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・山は神仏や精霊、天狗や怪異と人の出会う霊域 神話や伝説を訪
ね高峰から里山まで日本全国の百山を紹介…
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(1971年(昭和46)創刊)
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★おわり
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- 2016年09月15日
- 山の伝承
山のはがき絵「高山植物・タカネグンナイフウロ」
高山植物・タカネグンナイフウロ
タカネグンナイフウロは高山の草原などに生え、枝分かれした先に
紅い紫っぽい花を咲かせています。
茎は真っ直ぐに立ち、高さ50センチくらい。下の方の葉は長い柄
があり、裏面には毛がビッシリと生え、茎や葉柄にも生えています。
葉は大形で、手のひらのように5つから7つに裂けています。裂け
た1つ1つの指?(裂片)がまた浅く裂けていて、その小裂片には
ギザギザ(鋸歯)があります。
7月から8月ごろ、茎の上部で枝分かれし、その先に、散房花序(さ
んぼうかじょ)になって大きめな紫紅色の5弁花をつけます。
タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露)はグンナイフウロの高山型。
母種(淡紅色)に比べて花の色が濃い紅紫色で、背丈はやや低く、
葉裏のおもに葉脈の上に毛があります。
郡内とは山梨県の東部の郡内地方(都留市付近)のことだそうです。
・フウロソウ科フウロソウ属の多年草。
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- 2016年09月15日
- 山歩き
山のはがき絵「北ア立山・天狗山と国見岳の天狗」
北ア立山・天狗山と国見岳の天狗
江戸後期、松浦靜山があらわした『甲子夜話』に、天狗たちが立山
の洞窟に集会した話が出てきます。
その洞窟は、立山の天狗山近くの天狗平周辺だという。しかし、古
い地図では西側の峰(いまの天狗山)を国見岳、東側の峰(いまの
国見山)を天狗平と記されているというから困ります。
これは明治時代以後、誤って西峰を天狗山、東峰を国見山としてし
まったのです。この呼び方が定着、いまにつづいているという。
現に西の峰は富山平野を眼下に見下ろすことができ、国見岳にふさ
わしく、東の峰は室堂に近く、昔から深夜に天狗倒しの音を聞こえ
ると恐れられていた言いつたえとも符合しているという。
しかしまあ、山の名が入れ替わっていたとしても天狗の伝承の濃い
山に違いはありません。
天狗平山荘裏手の沢には水原秋櫻子の句碑「龍膽や巖頭のぞく剱岳」
があるそうです。
・富山県中新川郡立山町(合併なし)。
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- 2016年09月14日
- 山の伝承
某月某日「八ヶ岳・阿弥陀岳南陵」
▼某月某日「八ヶ岳・阿弥陀岳南陵」
阿弥陀岳は赤岳と共に修験道の奥の院にあたり、山頂には石仏がた
くさんあってとくに阿弥陀像とその本尊大日如来の石碑がよく目立
ちます。
阿弥陀岳から南に延びる尾根南稜に立場山があって初冬から早春、
牡鹿の角形の雪形が現れ、山麓の農民は雪のとけ具合で農作業の時
期を判断したという。
3月上旬、立場川の旭小屋で朝食。小屋の裏手から阿弥陀南陵を登
りました。
無名峰でアイゼンをはき、岩場をいくつか過ぎるといよいよ雪の詰
まったP3のガリーです。勾配が急で足首が痛い。
山頂には石仏・石碑が雪の中から顔を出しています。北アルプス、
南アルプス、富士山など豪快な展望がひろがります。
石仏のうしろから急斜面を行者小屋へ下ります。吹雪やガスの時も
石仏は迷わないよう道標の代わりにもなっているのです。
・長野県茅野市と原村との境
▼↓【画像】と説明文をどうぞ
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▼終わり
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- 2016年09月13日
- 山の伝承
山のはがき絵「八ヶ岳・富士山との背比べと天狗たち」
八ヶ岳・富士山との背比べと天狗たち
富士山と八ヶ岳の背比べ伝説は有名ですが、こんな話もあります。
大昔、あちこちの地面に音もなくしわが寄りはじめました。
しわは見るみる盛り上がり、煙と火と泥が吹き出してどんどんと高
くなっていき、山が生まれました。
こうして生まれた山々の中で、目立って高いのが富士山と八ヶ岳で
した。
そのうち、どちらともなく背の高さを自慢し競争をはじめました。
先に生まれた八ヶ岳はさすがにどんどん高くなっていきました。
富士山も負けずに伸びています。八ヶ岳はこの辺で差をつけてやれ
とばかり、「グイ」と背伸びをしました。
そのとたん、頭の方が3分の1ばかりポッキリと折れてしまいまし
た。
折れた八ヶ岳の頭からは新しくいくつもの頭が出てきましたが、高
くはなりませんでした。
八ヶ岳はくやしくて毎日泣いていました。8つの頭の両方の目、計
16もの目から涙を滝のようにあふれ出ています。
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http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac02.html
★おわり
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- 2016年09月12日
- 山の伝承