▼山の楽しみもうひとつ「北ア立山・雄山の一、二、三ノ越」
「北ア立山・雄山の一、二、三ノ越」
【説明概略】
ふつう山に登る時、まず一合目から
二合目、三合目と登り、
十合目で頂上につきます。
ところが立山では一ノ越、二ノ越、
三ノ越と登っていくのだそうです。
山を仏さまの姿に見立て、
膝が一ノ越で、腰が二ノ越、
肩が三ノ越、首が四ノ越、
頭が五ノ越なのだそうです。
この呼び方は古く、
平安末期の国語辞書の
『伊呂波字類抄』(編者・橘忠兼)に
「躰厳石之山、膝名一輿、腰号二輿、
肩字三輿、頸名四輿、
申頭烏瑟(うしつ)五輿」とあり、
山頂を烏瑟の峰といっているそうです。
かつて越中の男子は16歳になると
雄山に参詣し、
朱塗りの杯のお神酒を戴かないものは
一人前として扱われなかったそうです。
もし途中でへばり登れなかった時は
前世悪業の報いとされ、
帰宅してからも一生つまはじきに
されたというから大変です。
この習慣は昭和の初めまで続いたそうです。
・富山県立山町
【説明本文】をどうぞ。
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▼【おもしろ山と田園の本】
https://toki.moo.jp/cd-mihon/cd-mihon.html
・01『新・丹沢山ものがたり』
・02『伝承と神話の百名山』
・03『全国の山・天狗ばなし』
・04『山の神々いらすと紀行』
・05『続・山の神々いらすと紀行』
・06『ふるさとの神々何でも事典』
・07『続・ふるさとの神々何でも事典』
・08『家庭行事なんでも事典』
・09『健康(クスリになる)野菜と果物』
・10『ひとの一生なんでも事典』
・11『ふるさと祭事記(歳時記)』
・12『野の本・山の本』
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▼【山の神仏や天狗と出会う山旅】▼
ヤマケイ新書『日本百霊山』(山と渓谷社)
★ヤマケイ『日本百霊山』ホームページ
https://www.yamakei.co.jp/products/2816120561.html
(山の伝説伝承神話のはなし)
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- 2024年02月05日
- 山歩き
▼山の楽しみもうひとつ「北陸・白山の御前峰」
「北陸・白山の御前峰」
【概略】
白山は御前峰、大汝峰、剣ヶ峰の
3峰の総称で、これらの峰から
少し離れた南方に別山があります。
この山は奈良時代、越ノ大徳とも
呼ばれる泰澄上人が、
弟子の臥(ふせり)行者と
浄定(じょうじょう)行者を
連れて開山したといいます。
山頂に登った上人は
白山妙理権現という神を感得し、
その眷属配下といわれる
禅師王子、児宮童子、一万眷属、
十万金剛童子、五万八千采女、
その他天狗などを
まとめる身となりました。
そして御前峰にとどまり、
白峰大僧正という大天狗になって
白山全体を守っている
ことになっています。
(ただ平安時代末期の日本の
仙人37人をピックアップした本
『本朝神仙伝』には、泰澄は
仙人として7番目に数えられています)
また臥行者は奥ノ院に当たる
大汝峰に止住するといいます。
そして浄定行者は
白山正法坊天狗となって別山に住み、
上人を助けているとされています。
・石川県白山市と岐阜県白川村との境
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▼【おもしろ山と田園の本】
・01『新・丹沢山ものがたり』
・02『伝承と神話の百名山』
・03『全国の山・天狗ばなし』
・04『山の神々いらすと紀行』
・05『続・山の神々いらすと紀行』
・06『ふるさとの神々何でも事典』
・07『続・ふるさとの神々何でも事典』
・08『家庭行事なんでも事典』
・09『健康(クスリになる)野菜と果物』
・10『ひとの一生なんでも事典』
・11『ふるさと祭事記(歳時記)』
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- 2024年02月03日
- 山の伝承
▼山の楽しみもうひとつ「北ア立山・雄山のお花畑の由来」
「北ア立山・雄山のお花畑の由来」
【説明概略】
立山の山頂付近の高山植物。ここにはもと
千蛇ヶ池という池があり、恐ろしい大蛇がた
くさんすんでいたという。大蛇は夜になると
人里に降りてきては人を殺したり、家畜を盗
んだりのし放題。
見かねた立山権現は大蛇たちを神殿に集め
「いまのようなことをしていると、この世に
は人間がいなくなってしまう。お前たちだっ
て食べるものがなくなって困るだろう。ここ
にある草花の種をやるから池のほとりにまい
て、芽が出るまで池に潜って待っておれ。そ
のうちに人間も増えるだろう」と諭しました。
なるほど。大蛇たちは種をまいて池に潜り
ました。立山権現はそれを見すますと、池の
上に毎日毎日大雪を降らせ雪の下に永久に封
じ込めてしまいました。
雪は大雪渓になり、やがて溶けはじめると
大蛇たちがまいた高山植物の花が咲きはじ
め、いまのお花畑になったということです。
・富山県立山町
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▼【おもしろ山と田園の本】
・01『新・丹沢山ものがたり』
・02『伝承と神話の百名山』
・03『全国の山・天狗ばなし』
・04『山の神々いらすと紀行』
・05『続・山の神々いらすと紀行』
・06『ふるさとの神々何でも事典』
・07『続・ふるさとの神々何でも事典』
・08『家庭行事なんでも事典』
・09『健康(クスリになる)野菜と果物』
・10『ひとの一生なんでも事典』
・11『ふるさと祭事記(歳時記)』
・12『野の本・山の本』
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▼【山の神仏や天狗と出会う山旅】▼
ヤマケイ新書『日本百霊山』(山と渓谷社)
★ヤマケイ『日本百霊山』ホームページ
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- 2024年01月31日
- 山歩き
▼山の楽しみもうひとつ「北ア針ノ木峠・松本の遊女ものがたり」
「北ア針ノ木峠・松本の遊女ものがたり」
【説明概略】
針木岳の名は針ノ木峠からきており、
後でつけた名だといます。
この山を越中側では地蔵岳と
呼んでいました。
それは峠道にあった
遊女を弔う地蔵尊にちなむといいます。
昔、松本の地に
雛菊という遊女がいました。
そこへ越中の若者があらわれ、
二人は恋に落ちました。
しかし若者は病気になり
「故郷の親に知らせてくれ」と
言い残し息を引き取ります。
遊女は大町の知り合いの若者の
案内で越中へ行くため、
峠へ向かいました。
やがて雨が雪に変わり
次第に深く積もりだします。
二人は必死に歩き続けますが
いつか道に迷い、若者は谷底に滑落。
ひとり残った雛菊は
なすすべもなくついに
雪の峠に散ったといいます。
それを知った村人は
小さな地蔵を建てたという。
ある夏、雪渓を登り針ノ木峠へ。
無駄とは思いましたが
地蔵を探しますが見あたりません。
針木岳でもはやり同じ、
大昔の話ですからネ。
・長野県大町市と富山県立山町
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▼【おもしろ山と田園の本】
・01『新・丹沢山ものがたり』
山と渓谷社刊の続編。
・02『伝承と神話の百名山』
百名山の神話伝説
・03『全国の山・天狗ばなし』
山の妖怪天狗とはなんだ?
・04『山の神々いらすと紀行』
東京新聞出版局(旧岳人)刊。
・05『続・山の神々いらすと紀行』
上記の続編。
・06『ふるさとの神々何でも事典』
いなかのへんな神さまたち
・07『続・ふるさとの神々何でも事典』
旧富民協会(毎日新聞内)の続編。
・08『家庭行事なんでも事典』
大切にしたい家庭の行事
・09『健康(クスリになる)野菜と果物』
主婦と生活社刊を改題
・10『ひとの一生なんでも事典』
何のためにある通過儀礼
・11『ふるさと祭事記(歳時記)』
なつかしいふるさとの行事
・12『野の本・山の本』
「子供の科学」誌連載をまとめて出版
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▼【山の神仏や天狗と出会う山旅】▼
ヤマケイ新書『日本百霊山』(山と渓谷社)
★ヤマケイ『日本百霊山』ホームページ
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- 2024年01月28日
- 未選択
▼山の楽しみもうひとつ「奈良吉野義経隠れ堂と静御前」
「奈良吉野義経隠れ堂と静御前」
【説明概略】
吉野・奥千本にある義経隠れ堂。
義経に行かれてしまった
静御前の名をつけた
センリョウ科の植物ヒトリシズカ。
『和漢三才図会』に
「静とは源義経の寵妾にして
吉野山に於て歌舞の事あり」
とあり、またフタリシズカも
同書に、「静女の幽霊二人と為り
同じく遊舞す」とあります。
ある年の正月七日、
吉野の勝手明神の神職が
女性に若菜摘に行かせました。
そこへ静御前の霊があらわれ
「経を書いて回向をしてくれ」という。
霊は女性に乗り移り
自分は静御前だと名乗ります。
神職は神社宝蔵の舞い
衣装を着せると
女性は舞いだしました。
やがて亡霊も姿をあらわし
二人になって舞いはじめました。
「しづやしづ、賤(しず)の
苧環(おだまき)繰り返し、
昔を今になすよしもがな」。
春に吉野で楽しく過ごした
義経との昔語りを
フタリシズカとなって
謡いあげていくのでありました。
・奈良県吉野町
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筆者のHP↓
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★『新・丹沢山ものがたり』山と渓谷社刊の続編。
★『日本百名山の伝承神話』百名山の神話伝説
★『全国の山・天狗ばなし』天狗とはなんだ?
★『ふるさとの神々何でも事典』田舎の神様たち
★『続・ふるさとの神々何でも事典』旧富民協会の続編。
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ヤマケイ新書『日本百霊山』(山と渓谷社)
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