★山の伝承「高山植物・シラネアオイ」
高山植物・シラネアオイ
7月の声を聞くころ、奥日光白根山へシラネアオイを見に通ったこ
とがありました。
日光白根山直下の弥陀ヶ池一帯に咲き乱れる青紫色の大きな4弁の
花。登山者はカメラをのぞくのに夢中です。
長い間、キンポウゲ科と見なされていたそうです。しかし、近畿大
学教授の田村道夫教授が、数々のキンポウゲ科との相違を研究。
オトギリソウ目の一科として、シラネアオイ科であると提唱。いま
ではこの科は日本の被子植物中、
ただひとつの固有の科とみるのが「定説」になっているそうです。
シラネアオイは、低山帯から高山帯まで、生える中型の多年草です。
4枚の淡紅紫色のものはがく片で、花はその中にあるたくさん集ま
った黄色い部分。花弁はないのだそうです。
北海道から本州の北アルプスの後立山連峰および槍ヶ岳までの中部
山岳地帯・日本海寄りに分布しています。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac09.html
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★おわり
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- 2016年02月09日
- 山歩き
★山の伝承「北ア穂高・涸沢の土地争い」
北ア穂高・涸沢の土地争い
夏山シーズンには色とりどりのテントがならぶ穂高の涸沢カール。
ここは北穂高岳・唐沢岳・奥穂高岳・前穂高岳など山々に囲まれた
カールのどん底。
5月の連休、テントの軒先がつながるほどの「超過密住宅地」。あ
ちこちで「ここはボクらが先にテントを張ろうと思っていた所だ」
と雪の上の土地争いが始まります。
朝のトイレは2時間待ちで、長々と行列がつづくしまつ。きのう、
北穂高岳に登り、きょうは前穂高岳の北尾根に行く予定です。
北尾根はきのうかなり混んでいたと聞き、直接3、4のコルへ。ザ
イルを結びながら涸沢を望む。
連休最終日のため、テントをたたんでいる人が多い。奥穂の小屋か
ら尻セードで下につくころは、もう数えるほどに。翌日下山すると
きにはたった数張りだけ。
ウソのような過疎の村に変わっているのでありました。
・長野県松本市。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac04.html
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- 2016年02月05日
- 山歩き
★山の伝承「房総・鋸山系水仙ピーク(嵯峨山)」
房総・鋸山系水仙ピーク(嵯峨山)
房総の鋸山から続く尾根縦走コースを5時間あまり、ピーク315(い
まは嵯峨山と命名)の手前に、南斜面一面スイセンが群生し、咲き
乱れているピークがあります。
1月初旬がちょうど見ごろで、地元の山ヤたちに、「水仙ピーク」
と親しまれている所。
その昔、花園天皇(鎌倉時代後期)の姫が、台頭する武士から逃れ
るため、京都から船出。
しかし、黒潮にのってしまい、はるばる房州・和田浦に流れついた
という。
そのとき姫が持ってきたスイセンが村人にわたり県内に広がって有
名な房州のスイセンなったという。
内房鋸山付近、保田地区に特に多く、江戸中期からこれをとって売
っていたという記録があります。
水仙ピークのそばには富士嶽神社の石碑が鎮座まします。富士山を
信仰する富士講の講中が建立したもので、「山」のマークの下に「水」
の文字があります。
これは数ある富士講中それぞれ持っているマーク。地元の人たちが
お参りに来るのか花が供えられています。
里山ブームの現在は団体で訪れるというから驚きです。
・千葉県安房郡鋸南町。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
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- 2016年01月30日
- 未選択
【山の絵はがき通信】951、952、953号、郵送しました。
【山の絵はがき通信】951、952、953号、郵送しました。
【山岳はがき画の会】読者の皆さま、どうぞお受け取り下さい。
今月の【山の絵はがき通信】の内容は
★(1):951号「奥高尾・小仏峠」
・同上説明文
★(2):952号「北海道・阿寒岳(雌阿寒岳)」
・同上説明文
★(3):953号「雪がなくても白い峰・草津白根山」
・同上説明文
…………………………………………………………
★1:山岳伝承【絵はがき通信】
・951号「奥高尾・小仏峠」
【前文】
奥高尾ハイキングコ-スにある小仏峠。かつては旧甲州街道の要所
として、笹子峠に次ぐ難所。昔は関所があり、東海道の箱根、中仙
道の碓氷とともに「関東三関」のひとつ。地名は峠に1寸8分の小
さな石仏像が安置されていたことから命名されたという。
・東京都八王子市と神奈川県相模原市との境。
★2:山岳伝承【絵はがき通信】
・952号「北海道・阿寒岳(雌阿寒岳)」
【前文】
北海道で阿寒の名がつく山は三座ある。活発に噴火する雌阿寒岳(め
あかんだけ1,499m)と、その南の阿寒富士(あかんふじ・1,476m)、
それに阿寒湖付近で噴火し、「パンケトー」、「ペンケトー」という
2つの湖を造った雄阿寒岳(おあかんだけ・1,370m)があります。
しかし、一般的に阿寒岳というと雌阿寒岳を指すことが多い。
・北海道足寄町と釧路市との境。
★3:山岳伝承【絵はがき通信】
・953号「雪がなくても白い峰・草津白根山」
【前文】
いまも活動を続けている活火山の白根山と、古い活火山の本白根山
がならび、そのすぐ南に2165mのピーク、また白根山のすぐ北に
も2138mのピークがあり、どれが白根山・本白根山の頂なのか。
白根と本白根の間には逢ノ峰もあり、これらの峰々の総称が草津白
根山。なんともややこしい山です。
・群馬県草津町。
▼詳細は下記をどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/gateyuso/gateyuso.html
★【山岳はがき画の会】読者会員募集
http://toki.moo.jp/hagakiga/index.html
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【山岳はがき画の会】読者の皆さま、どうぞお受け取り下さい。
今月の【山の絵はがき通信】の内容は
★(1):951号「奥高尾・小仏峠」
・同上説明文
★(2):952号「北海道・阿寒岳(雌阿寒岳)」
・同上説明文
★(3):953号「雪がなくても白い峰・草津白根山」
・同上説明文
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★1:山岳伝承【絵はがき通信】
・951号「奥高尾・小仏峠」
【前文】
奥高尾ハイキングコ-スにある小仏峠。かつては旧甲州街道の要所
として、笹子峠に次ぐ難所。昔は関所があり、東海道の箱根、中仙
道の碓氷とともに「関東三関」のひとつ。地名は峠に1寸8分の小
さな石仏像が安置されていたことから命名されたという。
・東京都八王子市と神奈川県相模原市との境。
★2:山岳伝承【絵はがき通信】
・952号「北海道・阿寒岳(雌阿寒岳)」
【前文】
北海道で阿寒の名がつく山は三座ある。活発に噴火する雌阿寒岳(め
あかんだけ1,499m)と、その南の阿寒富士(あかんふじ・1,476m)、
それに阿寒湖付近で噴火し、「パンケトー」、「ペンケトー」という
2つの湖を造った雄阿寒岳(おあかんだけ・1,370m)があります。
しかし、一般的に阿寒岳というと雌阿寒岳を指すことが多い。
・北海道足寄町と釧路市との境。
★3:山岳伝承【絵はがき通信】
・953号「雪がなくても白い峰・草津白根山」
【前文】
いまも活動を続けている活火山の白根山と、古い活火山の本白根山
がならび、そのすぐ南に2165mのピーク、また白根山のすぐ北に
も2138mのピークがあり、どれが白根山・本白根山の頂なのか。
白根と本白根の間には逢ノ峰もあり、これらの峰々の総称が草津白
根山。なんともややこしい山です。
・群馬県草津町。
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- 2016年01月28日
- 未選択
★山の伝承「丹沢・檜洞丸の山名」
丹沢・檜洞丸の山名
丹沢の檜洞丸。地元山岳会の「さがみの会」の会員だった故栗原祥
氏によれば、洞とは沢のことで、丸は古代朝鮮の言葉「マウル」で
山の意味。
だから檜洞丸とは「沢にヒノキの生えている山」のことだという。
檜洞丸にはその他に6つもの異名があります。
1・檜原丸(桧洞丸からの転化か)。2・檜丸(檜洞丸の略か?)。
3・彦左衛門の頭。神ノ川の彦左衛門谷の源頭の山という意味。4
・青ヶ岳ともいう。これは樹木が生い茂って青く見えるからとも、
ここにはカモシカが多く道志・青根地区ではそれをアオと呼ぶか
ら。
5・本棚裏。裏は末(うら)の転化か。本棚沢の末端の山。6・丸
山ともいいます。北側から見た丸い山の形からと説明しています。
山頂の祠は山ろく山北町の寒田神社の山宮。猿田彦神、大山祇神、
大巳貴神(大国主命)を祭ります。
・神奈川県山北町と津久井町の境。
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- 2016年01月25日
- 山歩き