忍者ブログ
< 04月 | 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 | 06月 >

★山の伝承「四阿山(あずまやさん)と猿飛佐助」

四阿山(あずまやさん)と猿飛佐助


四阿山(あずまやさん)山頂には東側を向いた上州祠と、南側を向
いた信州祠が建っています。


信州祠は長野県側山ろくの真田町の里宮・山家神社の奥宮です。こ
こは信濃国の豪族真田氏の信仰が厚かったところ。


真田氏といえば、豊臣秀吉の知将といわれた真田幸村の家来の真田
十勇士。


なかでも忍術の猿飛佐助もこのあたりで修行したと言い伝えられて
います。


佐助は、山頂南下の鳥居峠のふもとの郷士鷲塚家の生まれ。最初鷲
塚佐助といっていました。


いつも山中で猿などと遊ぶうちに、甲賀流忍術の「大名人」戸沢白
雲斎に見出され、ミッチリと修行。甲賀忍者の免許皆伝をもらいま
す。


そこへたまたまイノシシ狩りに来た真田幸村と出会い、家来になっ
たという。


佐助の猿のような軽い身のこなしから「猿飛」の名をもらい、猿飛
佐助幸吉(ゆきよし)と名乗りました。


佐助は幸村の側近くで仕え、神出鬼没の大活躍。諸国を巡り情報を
収集、徳川の武将とも対決し最後は夏の陣で討死にしたことになっ
ています。
長野県須坂市と群馬県嬬恋村との境。




▼画像をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac09.html






………………………
・【山のはがき画読者募集】: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/




★おわり
………………………………………………………………………………

拍手[0回]

PR
▲page top

★山の伝承「御殿山麓弘法大師の塩井戸」

御殿山麓弘法大師の塩井戸


房総の御殿山直下にも弘法大師伝説の塩井戸があり、いまでもしょ
っぱい水が出るという。


昔、貧しい暮らしの老婆のところへ旅の僧がやって来ました。老婆
はありあわせのアズキ粥を出しましたが、粥には塩気がありません。


まずしく、塩が買えませんと詫びます。僧が小川に錫杖をつき立て
ると、なんと塩水が出てきた。


ありがたがる老婆が振り返ったとき、僧の姿はすでになかったとい
う。それからは、塩に不自由しなくなったという。


正月も3日、御殿山にテント。翌日、農家のオバアサンに聞いて探
しました。


塩井戸は沢のすぐわきにありました!小さな溝に小さなへこみ。し
かし水は枯れてしまっていて、落ち葉で埋まっていました。


早速目印に赤いテープを巻いておきました。オバアサンの話ではこ
の間までまだ水があったというのに。ザンネン!
・千葉県南房総市(旧安房郡丸山町)。




▼画像をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac05.html






………………………
・【山のはがき画読者募集】: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/




★おわり
………………………………………………………………………………

拍手[0回]

▲page top

★山の伝承「南ア・大沢岳百間洞山ノ家の病人」


南ア・大沢岳百間洞山ノ家の病人


赤石岳と聖岳の間にある百間洞山の家。かべ板がはずれ夜風が寝て
いる顔に吹きつけ、外にいるのとかわかりません。


この沢には血紅色をしたラディオラリヤ板岩が露出するので赤石沢
と名づけ、その山を赤石岳と呼んだという。


夕食後、小屋の主人が無類の酒好きで飲み残したウイスキーはこの
びんに入れろという。


客が飲み残しを入れるので中はいろいろな酒が交っています。翌朝、
オヤジが神妙な顔をしています。


腎臓の発作で寝たままの登山者がいるという。「100万円かかるけ
ど、ヘリコプター頼もうか」というと首を横に振ります。


オヤジが頭をかかえます。結局、車を林道の入れる所まで来るよう
無線で要請、杖をつきながら歩いて下りたとあとで聞きました。


ちなみに地図で調べてみたら林道終点まで6時間とありました。
・長野県飯田市上村(旧下伊那郡上村)と静岡県静岡市との境。




▼画像をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac03.html






………………………
・【山のはがき画読者募集】: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/




★おわり
………………………………………………………………………………

拍手[0回]

▲page top

★山の伝承「北アルプス・鹿島槍ヶ岳の雪田」

北アルプス・鹿島槍ヶ岳の雪田


富山県側からみて立山の後ろにある鹿島槍ヶ岳は文字通りの後立
山。ところが音読みすると「ごりゅう」です。


まずいことに五竜岳という山が同じ後立山連峰にならんでいます。
後立山とは鹿島槍ヶ岳か五竜岳のことかで大論争になったこともあ
るそうです。


鹿島槍ヶ岳とは長野県大町市鹿島集落にある槍ヶ岳の意味だそうで
す。では鹿島とはなんぞや?かつて地震や災害が続いたとき、山麓
の集落が大被害を受けたいう。


そこで村人は、地震の神として霊験あらたかな茨城県の鹿島大明神
を迎え、川や山、集落の名を改めたという。


8月、白馬岳方面から南を目指して縦走してきました。暑さジリジ
リ。たまらず吊り尾根の雪田に飛び込み、雪で顔を洗う。


裸になっている者、昼寝をする者、それぞれに憩う。冷えた「ゆで
アズキ」が口の中でジワ~。上空は気流が激しいのか、ガスが上が
ったり下がったり。


スプーンを持ったまましばらくボーっとしていました。
・長野県と富山県との境




▼画像をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac08.html





………………………
・【山のはがき画読者募集】: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/




★おわり
………………………………………………………………………………

拍手[0回]

▲page top

★山の伝承「南ア・甲斐駒ヶ岳黒戸尾根」

南ア・甲斐駒ヶ岳黒戸尾根


ここも各地の駒ヶ岳と同じように、馬にちなんだ名前だという。山
梨県側からの登山道の黒戸尾根は、標高差約2200mをほとんど登
りづめです。


3月、小雪の中、刃渡りからはしごを登って「黒戸刀利天狗」と呼
ばれる所へ着きました。


刀利天狗は刀利天のことだという。仏教でいう三十三天にあり、須
弥山の頂上の天にある宮。


薄暗くなりかけたころ、やっと今夜の宿泊の小屋に着きました。凍
り付いた雪をかいて五合目の無人小屋の戸を開けます。


夜半、風も強く吹き出し、明日の天気が気にかかります。暗闇の土
間で小動物が何かをあさる音がします。


雪に埋まる小屋のどこに住むのか。朝、夕べの天気はどこへやら。
見上げる甲斐駒ヶ岳が何という天上のかなた。


それにしてもあの小動物は今夜からまた一匹ぼっち。その生命力の
強さに舌を巻きました。
・山梨県北杜市と長野県伊那市長谷との境




▼画像をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac06.html







・【山のはがき画読者募集】: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
………………………………………………………………………………



★おわり
………………………………………………………………………………

拍手[0回]

▲page top

▲page top