山の初心者【軽口ばなし】「もう一つの金時伝説・長野金時山」
▼「もう一つの金時伝説・長野金時山」
【概略】
おなじみの金太郎伝説は箱根の足柄山が有名です。しかし伝説は
足柄山だけではなく各地にあるという。長野県南木曾岳も金時伝説
の山。山中に金時ノ洞窟」や金時岩があります。
そのほか長野県の大町市近くの八坂にも金時山があります。そこ
にはこんな伝説が残っています。昔、村内の山に顔の赤い紅葉鬼人
という女が住んでいました。鬼人は有明山の魏石鬼(ぎしき)の恋
人で、謎の岩窟といわれる場所で大王の子を産みました。
それが金時だったというのです。その山を金時山といい、そばを
流れる川を金時と熊にちなんで金熊川といっています。魏石鬼が田
村麻呂に退治されるや紅葉鬼人は、山を去り舌を噛みきって死んだ
という。そこが鬼無里だということです。
いまでも金時山で行われる金時山大姥神の神祭には必ず雨が降る
といわれています。
・長野県大町市八坂
▼【詳細はtoki.mooページで。安全です】↓
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate09.html
…………………………………
……【広告】……
▼【おもしろ山と田園の本】筆者のホームページ(toki.moo)↓
https://toki.moo.jp/cd-mihon/cd-mihon.html
・『日本百名山の伝説・神話』あの百名山には載っていない伝記伝承
・『新・丹沢山ものがたり』山と渓谷社刊に大幅加筆しました
・『全国の山・天狗ばなし』山の妖怪天狗とはなんだ?
・『続・山の神々いらすと紀行』東京新聞刊(旧岳人)の続本
・『ふるさとの神々何でも事典』いなかのヘンな神さまたち
・『続・ふるさとの神々何でも事典』いなかのヘンな神さまの続本
・『家庭行事なんでも事典』大切にしたい家庭の行事
・『健康(クスリになる)野菜と果物』主婦と生活社出版(絶版)の本
・『ひとの一生なんでも事典』何のためにある通過儀礼
・『ふるさと祭事記(歳時記)』なつかしいふるさとの行事
・『野の本・山の本』「子供の科学」誌連載をまとめて出版
…………………
▼【発売中】▼
ヤマケイ新書 (漫遊・漫筆)『日本百霊山』 (山と渓谷社)
山は神仏や精霊、天狗や怪異と出会う霊域。神話や伝説を訪ねた本。
・編集からのご要望で、『日本百名山』の項目とはなるべく重なら
ないようにしました。またカバー写真・雨飾山は掲載していません。
・ヤマケイ 『日本百霊山』ホームページ:
https://www.yamakei.co.jp/products/2816510380.html
★おわり
……………………………………………………
PR
- 2023年03月30日
- 山歩き
「北アルプス爺ヶ岳・種まき爺さんとカラス」
▼「北アルプス爺ヶ岳・種まき爺さんとカラス」
【概略】
春、山にあらわれる雪形は、かつては農作業をはじめる目安にな
っていたという。爺ヶ岳は、南峰、中央峰、北峰の3峰があり、大
町市街からもよく眺められます。
雪どけのころ、先ず南峰と中央峰間にざるを持った「種まき爺さ
ん」の雪形が黒い岩肌になってあらわれます。これが爺ヶ岳の山名
の由来です。
そしてしばらくすると、爺さんの足元に黒い影があらわれます。
爺さんがまいた種をほじくるカラスの雪形だといいます。さらにそ
のあと、中央本峰に同じような人の形をした形があらわれます。そ
れを応援に来た婆さんだとし、カラスを追い払っているのだとして
います。
雪形はもちろん、ここだけでなく、富士山やほかの山々にもあり
ます。しかし、このようにストーリーになってあらわれるのはここ
だけではないでしょうか。
・長野県大町市と富山県立山町との境
▼【本文】は私のページ(toki.moo)で→
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate07.html
……【広告】……
▼【おもしろ山と田園の本】筆者のホームページ(toki.moo)↓
https://toki.moo.jp/cd-mihon/cd-mihon.html
・『新・丹沢山ものがたり』山と渓谷社刊に大幅加筆しました
・『全国の山・天狗ばなし』山の妖怪天狗とはなんだ?
・『続・山の神々いらすと紀行』東京新聞刊(旧岳人)の続本
・『ふるさとの神々何でも事典』いなかのヘンな神さまたち
・『続・ふるさとの神々何でも事典』いなかのヘンな神さまの続本
・『家庭行事なんでも事典』大切にしたい家庭の行事
・『健康(クスリになる)野菜と果物』主婦と生活社出版(絶版)の本
・『ひとの一生なんでも事典』何のためにある通過儀礼
・『ふるさと祭事記(歳時記)』なつかしいふるさとの行事
・『野の本・山の本』「子供の科学」誌連載をまとめて出版
…………………
▼【発売中】▼
ヤマケイ新書 (漫遊・漫筆)『日本百霊山』 (山と渓谷社)
山は神仏や精霊、天狗や怪異と出会う霊域。神話や伝説を訪ねた本。
・編集からのご要望で、『日本百名山』の項目とはなるべく重なら
ないようにしました。またカバー写真・雨飾山は掲載していません。
・ヤマケイ 『日本百霊山』ホームページ:
https://www.yamakei.co.jp/products/2816510380.html
★おわり
……………………………………………………
- 2023年03月25日
- 未選択
山旅通信【ひとり画っ展】「東北・有り難い?早池峰神のご加護」
▼「東北・有り難い?早池峰神のご加護」
【概略】
種もみが自由に手に入らない昔、ある男が、北上市方面で、よく
実る稲穂を黙って持ち帰りました。それを播いて実ってみたらもち
稲でした。翌年もそれをまきました。
ところがある日、北上の人たちが早池峰神社にお参りにきて、稲
を見て「これはおれの家の種だ。盗んでまいたに違いない。品種は
もち稲だろ」。男は慌てて「いや違う。これはうるち稲だ」と言い
張りました。
北上の人は、秋に穂が出たころ見にきて訴え出る、といって帰り
ました。村の男は困り果て、早池峰の神に願をかけました。秋にな
り、氏子はおどおどしながらその人を田んぼに案内しました。実っ
た稲穂を調べると、もち稲だったものが、うるちになっています。
「これは早池峰山の神が助けてくれたに違いない」と村中で大喜
び。この米がいま生出(大出)もちと呼ばれるうるちのように見え
るもち稲だそうです。
・岩手県遠野市
▼【本文】https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate04.html
…………………………………
……【広告】……
▼【おもしろ山と田園の本】
https://toki.moo.jp/cd-mihon/cd-mihon.html
・『新・丹沢山ものがたり』山と渓谷社刊に大幅加筆しました
・『全国の山・天狗ばなし』山の妖怪天狗とはなんだ?
・『続・山の神々いらすと紀行』東京新聞刊(旧岳人)の続本
・『ふるさとの神々何でも事典』いなかのヘンな神さまたち
・『続・ふるさとの神々何でも事典』いなかのヘンな神さまの続本
・『家庭行事なんでも事典』大切にしたい家庭の行事
・『健康(クスリになる)野菜と果物』主婦と生活社出版(絶版)の本
・『ひとの一生なんでも事典』何のためにある通過儀礼
・『ふるさと祭事記(歳時記)』なつかしいふるさとの行事
・『野の本・山の本』「子供の科学」誌連載をまとめて出版
…………………
▼【発売中】▼
ヤマケイ新書 (漫遊・漫筆)『日本百霊山』 (山と渓谷社)
山は神仏や精霊、天狗や怪異と出会う霊域。神話や伝説を訪ねた本。
・編集からのご要望で、『日本百名山』の項目とはなるべく重なら
ないようにしました。またカバー写真・雨飾山は掲載していません。
・ヤマケイ 『日本百霊山』ホームページ:
https://www.yamakei.co.jp/products/2816510380.html
★おわり
……………………………………………………
- 2023年03月13日
- 未選択
日本百霊山「北海道・羊蹄山」
日本百霊山「北海道・羊蹄山」
【概略文】
北海道に羊蹄山という山があります。円錐形の美しい単独峰の山で
「蝦夷富士」とも呼ばれています。山上にはお花畑が広がり、200種類以
上もの高山植物が咲き乱れ、1921年(大正10)に国の特別天然記念物
にも指定されています。
この山には、父釜、母釜、子釜と呼ばれる3つの火口もあり、池塘には
「羊蹄坊主」という谷地坊主(やちぼうず)があることでも有名です。谷地
坊主とは、寒い土地の湿原などでこんもりと盛り上がったスゲの草の塊の
ことです。羊蹄山は、野草のギシギシの漢名の羊蹄(し)の山だという。
なるほど、ギシギシの葉(くさび形)は羊の蹄に似ています。もとは後方
羊蹄山(しりべしやま)といったそうです。後方は「しりへ」で羊蹄は「し」と
読みます。ルーツは『日本書紀』の斉明天皇五年の項にある「後方羊蹄」
だという。しかし本当の場所は未だに不明だそうです。
・北海道後志庁虻田郡ニセコ町と倶知安町、京極町、喜茂別町、真狩村
の境
……【さらには】作者のページ↓
https://toki.moo.jp/mail-maga/100reizan/100rei02.html
……【広告】……
▼【おもしろ山と田園の本】
https://toki.moo.jp/cd-mihon/cd-mihon.html
・『新・丹沢山ものがたり』山と渓谷社刊に大幅加筆しました
・『全国の山・天狗ばなし』山の妖怪天狗とはなんだ?
・『続・山の神々いらすと紀行』東京新聞刊(旧岳人)の続本
・『ふるさとの神々何でも事典』いなかのヘンな神さまたち
・『続・ふるさとの神々何でも事典』いなかのヘンな神さまの続本
・『家庭行事なんでも事典』大切にしたい家庭の行事
・『健康(クスリになる)野菜と果物』主婦と生活社出版(絶版)の本
・『ひとの一生なんでも事典』何のためにある通過儀礼
・『ふるさと祭事記(歳時記)』なつかしいふるさとの行事
・『野の本・山の本』「子供の科学」誌連載をまとめて出版
…………………
▼【発売中】▼
ヤマケイ新書 (漫遊・漫筆)『日本百霊山』 (山と渓谷社)
山は神仏や精霊、天狗や怪異と出会う霊域。神話や伝説を訪ねた本。
・編集からのご要望で、『日本百名山』の項目とはなるべく重なら
ないようにしました。またカバー写真・雨飾山は掲載していません。
・ヤマケイ 『日本百霊山』ホームページ:
https://www.yamakei.co.jp/products/2816510380.html
★おわり
……………………………………………………
- 2023年03月03日
- 山歩き
山旅通信【ひとり画っ展】「東北・鳥海山の怪物」
【概略】
昔、鳥海山に「手長足長」という鬼がすみ、通りかかる人を捕ま
えては食べ、里の田畑を荒らしていました。鳥海山の神はこれを見
て、3本足のカラスをつかわし、山に鬼がいて危ないときは「ウヤ」、
安全なときは「ムヤ」と鳴かせました。
このことから山形・秋田県境、三崎山の関を「有耶無耶の関」と
いうのだそうです。平安時代初めのころ、慈覚大師が手長足長退治
のため山形県吹浦で火散の修法を行いました。
21日目になり、大地がゆれ大音響とともに鳥海山が破れ、手長足
長は山の頂とともに吹き飛びました(秋田県側ではあわてふためく
手長足長に、大師が村人を連れて山に登り火をかけ退治)。
この時、悪魔の尾が落ちてきたところが尾落伏(いまの落伏地区)
になり、吹き飛んだ鳥海山の頂きは、日本海に落ちて飛島になった
ということです。
・山形県遊佐町
▼【本文】https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate02.html
…………………………………
……【広告】……
▼【おもしろ山と田園の本】
https://toki.moo.jp/cd-mihon/cd-mihon.html
・01『丹沢山ものがたり』山と渓谷社刊(絶版本)
・02『続・丹沢山ものがたり』山と渓谷社刊に大幅加筆しました
・03『全国の山・天狗ばなし』山の妖怪天狗とはなんだ?
・04『山の神々いらすと紀行』東京新聞刊(旧岳人)の本
・05『続・山の神々いらすと紀行』東京新聞刊(旧岳人)の続本です
・06『ふるさとの神々何でも事典』いなかのヘンな神さまたち
・07『続・ふるさとの神々何でも事典』いなかのヘンな神さまの続本
・08『家庭行事なんでも事典』大切にしたい家庭の行事
・09『健康(クスリになる)野菜と果物』主婦と生活社出版(絶版)の本
・10『ひとの一生なんでも事典』何のためにある通過儀礼
・11『新・ふるさと祭事記(歳時記)』なつかしいふるさとの行事
・12『野の本・山の本』「子供の科学」誌連載をまとめて出版
…………………
▼【発売中】▼
ヤマケイ新書 (漫遊・漫筆)『日本百霊山』 (山と渓谷社)
山は神仏や精霊、天狗や怪異と出会う霊域。神話や伝説を訪ねた本。
・編集からのご要望で、『日本百名山』の項目とは重ならないよう
にしました。またカバー写真・雨飾山は掲載していません。
・ヤマケイ 『日本百霊山』ホームページ:
https://www.yamakei.co.jp/products/2816510380.html
★おわり
……………………………………………………
- 2023年02月21日
- 山の伝承