▼ふるさとの神々・ひとり画ってん「路傍の神サマ・巳待塔」
▼ふるさとの神々・ひとり画ってん「路傍の神サマ・巳待塔」
【略文】(400字)
村はずれの辻に、蛇の絵文字のようなマークが彫られた石塔があ
ります。巳待塔(みまちとう)です。巳待塔は己巳塔(きしとう)
ともいい、巳待講の人たちが供養のしるしとして建てました。
巳待は、暦にある十二支の巳(み)の日に、おこもりをする日待
の一種の行事です。巳の日だけでなく己巳(つちのとみ)の日に夜
遅くまで起きていて供養します。
また、巳待の文字の意味から前日の戊辰(つちのえたつ)の日に行
い、巳の日を待ったところもあったそうです。かつて千葉県の富津
市の巳待講は毎月前日の辰の日にに行ったといいます。
巳待講の本尊は、長寿・財宝・災難除けの神の弁才天で、七福神
の一神。この神は室町時代からあがめられてきたのだそうです。
弁才天は、十二支の巳から蛇に対する信仰と関係しているところ
から、宇賀神や水神とも関連し、水をつかさどり作神にもなってい
ます。
また、東北の金華山信仰と習合して、蛇は弁才天の使者だとも考
えられました。
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- 2019年06月19日
- 山歩き
山の伝承ひとり画ってん「蛭ヶ岳:ヒルか帽子かニンニクか?」
「蛭ヶ岳:ヒルか帽子かニンニクか?」
【概略】
蛭ヶ岳の名は「虫のヒルがいる」、「植物のヒル類が生えている」、「山の
形が坊さんがかぶる毘盧帽子に似ている」、「山頂に毘盧舎那仏をまつって
ある」などの説があります。
しかし蛭ヶ岳で山ヒルに血を吸われたという話は聞かないといい、植物
のヒル類もあまり多くないとされることから、毘盧舎那仏説が有力視され
ています。
ところが、山村民俗の会発行の「あしなか41輯」(1954年(昭
和29)刊)に、山村民俗の会会員の釜井盛四郎氏の記事に、蛭ヶ
岳でヤマヒルにとりつかれた話が載っています。
それを見た植物学者で登山家の有名な武田久吉博士は、次のよう
に付記しています。「未だかつて山蛭を見たことがないので、もう
絶えたものかと山と渓谷社発行の『丹沢の山と渓』に記したが、釜
井氏の記事によって、根絶しなかったことを知った。
蛭ヶ岳の名は、私は今日では、むしろ山蛭からつけられた名だろ
うと考えています」ヤマヒル説を称えています。
・神奈川県山北町と津久井町との境
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- 2019年05月23日
- 山の伝承
こんな話も大まじめ「群馬県妙義山・金洞山の天狗長清法印」
▼山の伝承ひとり画ってん「群馬県妙義山・金洞山の天狗長清法印」
【概略文】
JR高崎線から下仁田間を走る上信電鉄の終点、下仁田駅構内待
合所には、天狗の面が掲げてあります。
下仁田町は、北部に日本三大奇勝の一つ妙義山を控え、その一峰
に金洞山(中之岳)があり、中腹に中之岳神社が建っています。
金洞山には昔から天狗が住むといわれ、山も崩れるような雷鳴大
雨を一喝して止めたという伝承があります。
天狗の名は長清法印。長清法印の父は小田原北条家の家臣で、戦
場で討ち死に。長清はその仇を打つためこの山に籠もり修行、つい
に神通力を得たという。
その後、仇は打てましたが浮き世の空しさを知り、仏道を修めた
のち、再び金洞山に戻ったといいます。
時は移り、文明ハイテクの世の中になり、こんな子供だましのよ
うなことははいつしか忘れられ、いまは構内で面だけが虚空を睨ん
でいます。
・群馬県下仁田町
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- 2019年05月22日
- 未選択
山の伝承ひとり画ってん「丹沢表尾根・三ノ塔とヒメハナワラビ」
「丹沢表尾根・三ノ塔とヒメハナワラビ」
【概略】
三ノ塔は二ノ塔かつづいたピークで、南ろくの菩提集落の上にあ
るので「菩提山」とも呼んだという。また北側の諸戸、札掛など集
落では藤熊川支流の水沢の上にあり、「水沢の頭」といいました。
三ノ塔の名前は、南ろくの横野集落の唐古神社の縁起からきてい
るようです。その昔、突然天空に大きなご神燈が輝きました。次に、
山の上のピークに1つ、そして別のピークにもう1つの神燈が灯り
はじめました。
村人は最初のご神燈(一ノ燈)が灯った場所に神社を建てました。
そして、それぞれ神燈が灯ったピークを二ノ燈、三ノ燈といいまし
た。それがいつか二ノ塔、三の塔の字を当てるようになったのだそ
うです。
だだっ広い三ノ塔にヒメハナワラビという変わった草がありま
す。扇形をした葉っぱをつけたものと、丸い花のようなものをつけ
たものになっています。これは栄養葉と胞子葉というもので両方と
も葉っぱだという。
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- 2019年05月19日
- 未選択
▼『新ふるさとの神々・加筆版』「鬼も神さまです・戸隠山の鬼女紅葉」
▼『新ふるさとの神々・加筆版』「鬼も神さまです・戸隠山の鬼女紅葉」
【概略】
その昔、万葉の歌人大伴家持の子孫の伴笹丸は第六天の魔王へ祈
願して女の子を授かりました。女の子は成長するに従い、賢さと絶
世の美女に成長。やがて紅葉と改名、都に上り源経基に仕えました。
しかし紅葉は、経基の御台所殺害のたくらみがばれ、信濃の国戸
隠村西隣の木麻村に流されました。そこでも紅葉は悪才ぶりを発揮。
村人をだまし山賊どもを手下にし、周辺の村々や街道で略奪を働い
ていました。
やがてうわさが都に伝わります。天皇は平惟茂を討伐にさし向け
ました。着任した惟茂はある日、戸隠山に紅葉見物に出かけた時、
幔幕をめぐらして宴を催している女性の一行に会いました。
酒宴に招かれた惟茂の前で優雅に舞う美しい姫。しかしそれは実
は鬼女だったのです。姫は本性を現し惟茂たちを襲ってきました。
大乱戦の末、惟茂は名剣小烏丸の威徳もあって鬼女紅葉を退治。
こうして村は鬼女のいない(鬼無里村)になったのでした。
・長野県長野市戸隠。
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-▼山の歴史伝承に遊ぶ【ひとり画ってん】-
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-▼【CD本】(パソコンでご覧下さい)-
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・(1:『ふるさとの神々』
・(2:『丹沢・山ものがたり』
・(3:『イラスト家庭行事事典』
・(4:『ふるさとの行事』
・(5:『イラスト人の一生事典』
・(6:『山の神々いらすと紀行』
・(8:『野の本・山の本』
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- 2019年05月13日
- 未選択