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★山の伝承「高山植物・タカネナデシコと悪霊」

高山植物・タカネナデシコと悪霊


タカネナデシコはカワラナデシコの高山型。山の稜線などで優美な
花を見つけると疲れた足も休まります。


その昔、信濃と飛騨の国境に帰らずの峠と呼ばれる所がありました。
この峠の巨岩に、いつしか悪霊がすみつきました。


峠は悪霊のうめき声と、生臭い風が吹いて村人も気味が悪く近寄り
ません。


悪霊は次第に里にまで降りきては、何日も雨風を吹き荒れさせ、稲
穂までむしって田畑を荒らしつづけました。


村人はほとほと困り果ててしまいました。それを聞いた村一番の暴
れん坊の太郎は梓の弓を背負い峠に向かいました。


しばらくすると風が止み、青空が戻ってきました。村人が峠に行っ
て見ると太郎の放った矢が大岩に根づきナデシコの花が美しく咲い
ていたということです。


ナデシコ科ナデシコ属の多年草
・カワラナデシコの高山型。




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★おわり
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★山の伝承「山梨県・石割山麓内野の天狗社」

山梨県・石割山麓内野の天狗社


富士山の展望台のような山中湖の周辺の石割山から忍野に降り、内
野天狗社からバスで帰る登山者も多い。


ふつう天狗の祠は末社か摂社が多い中で、ここは境内が300坪もあ
る大きな神社です。


中はご本体がなく、ただサカキにご弊をからませてあるばかり。ご
本尊は摩利支天で、明治の半ば、柏木法印という修験者が創始。


摩利支天は天狗に似た通力をもち、火難、水難、賊難排除の守護神
で効験あらたかなため天狗社として祭られたもの。


また戦時中、ここの天狗のお札をお守りにすると弾丸が当たらない
といわれ関東一円からお参りに来たという。


有名になると当局が干渉するのは世の常。ご神体が神道とは違う、
天狗や摩利支天とは好ましからんと武神・武(雍の下に瓦)槌(た
けみかづち)命に変えてしまったということです。
・山梨県忍野村



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★遊々はがき絵【山のゆ-もぁ-と】「奥多摩石尾根・山小屋のブランコ」

奥多摩石尾根・山小屋のブランコ


雲取山山頂から東南にのびる石尾根。登山者たちはこの長い尾根を
奥多摩駅まで歩きます。


雲取山から30分のところ七ッ石山近くにある奥多摩町営の山小屋の
前には以前はブランコがあって、登山者が雲取山からの通りすがり
に一息つくのに絶好のところ。よくブーラブラと遊んでいます。


1月、石尾根は一面の雪が太陽に光ってまぶしいくらいです。こわ
れかかった風車をまわしながらブランコ遊びをします。


うしろで同行者が、シャベルで小屋の玄関まで雪道をつくっている
小屋番の人に話しかけました。


当時の小屋番氏、答えもせずいきなり「じゃま、じやま」と手で追
い払うしぐさをしました。「何という無愛想な!」たちまち口ゲン
カが始まりました。


こんな雄大な景色の中でも人間は仕方のないものです。遠く雪をか
ぶった富士山が笑っていました。
・東京都西多摩郡奥多摩町と山梨県北都留郡丹波山村の境。




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▼メルマガ「山のはがき絵」 終わり
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★遊々はがき絵【山のゆ-もぁ-と】「房総・元清澄山の地蔵峠」

房総・元清澄山の地蔵峠


三石観音の駐車場わきから山道に入り、元清澄山方面へ小一時間歩
くと地蔵峠と呼ばれる所があります。


一説には群馬県の出身の某氏がふるさとの「地蔵峠」に似ていると
いうので、なんの気なしに板きれに書いておいたものがいつの間に
か地名として通用したといい、いまでは立派な道標まで建っていま
す。


1月。ことしは特別雪が多く、房総の山でも雪山気分。元清澄山と
三石山、そして郷台畑地区への分岐の三叉路がこの地蔵峠。


ちょっとした平地になっています。楽しいいきさつの楽しい峠。ぜ
ひお地蔵さまでも建てたいもの。


道路わきの大きな標識が建っている下を雪をはらってならし、石を
積んで台を作り賽銭をあげます。あとから来た人が次々にまねて賽
銭が上がれば……。


そのうち本当にお地蔵さんが建つかも知れないぞ。
・千葉県君津市。





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★遊々はがき絵【山のゆ-もぁ-と】「奥多摩・高水三山青渭神社」

奥多摩・高水三山青渭神社


JR青梅線の御獄駅北方に高水山・岩茸石山、それに惣岳山のあわ
せて高水三山があります。


惣岳山山頂には青渭(い)神社がまつられ、社殿のまわりは金網が
はりめぐらされています。


延喜式内の社というから平安時代から続く、格式のある神社だそう
な。


大国主命をまつり、ふもとの横尾子(よこおす)地区に拝殿があり
ます。


ある年の1月のことでした。子どもたちを連れて棒ノ折山から岩茸
石山経由で惣岳山の神社につきました。


天が抜けるような快晴です。適当に雪があり、楽しい山道です。神
社の前でコンロを出してお茶をわかします。


1月というのに日溜まりは暑いくらいの陽気です。真冬とはいえ、
結構お天道さまの光が強い。


まわりの木々を見ながら、すわる場所を太陽の動きに合わせて木陰、
木陰へと移動するほどでした。
・東京都青梅市と東京都西多摩郡奥多摩町




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