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山旅通信【ひとり画っ展】「東北・鳥海山の怪物」


▼「東北・鳥海山の怪物」

【概略】
 昔、鳥海山に「手長足長」という鬼がすみ、通りかかる人を捕ま
えては食べ、里の田畑を荒らしていました。鳥海山の神はこれを見
て、3本足のカラスをつかわし、山に鬼がいて危ないときは「ウヤ」、
安全なときは「ムヤ」と鳴かせました。

 このことから山形・秋田県境、三崎山の関を「有耶無耶の関」と
いうのだそうです。平安時代初めのころ、慈覚大師が手長足長退治
のため山形県吹浦で火散の修法を行いました。

 21日目になり、大地がゆれ大音響とともに鳥海山が破れ、手長足
長は山の頂とともに吹き飛びました(秋田県側ではあわてふためく
手長足長に、大師が村人を連れて山に登り火をかけ退治)。

 この時、悪魔の尾が落ちてきたところが尾落伏(いまの落伏地区)
になり、吹き飛んだ鳥海山の頂きは、日本海に落ちて飛島になった
ということです。
・山形県遊佐町

▼【本文】https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate02.html

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「東北八幡平と八幡太郎義家」



▼「東北八幡平と八幡太郎義家」


 岩手県と秋田県にまたがる八幡平は、「前九年の役」で源父の頼
義とともに、安倍貞任一族討伐に出陣した八幡太郎義家が、貞任軍
を追って山上に登ったことから八幡平と名づけたとの言い伝えがあ
ります。

 「前九年の役」で源頼義・義家らは、康平5(1062)年9月15日、
厨川柵(き)(岩手県盛岡市)に到着。厨川二郎と異名をとる安倍
貞任一族の軍と激戦を繰り広げます。

 頼義軍は、厨川柵の周辺から滝沢村におよぶ民家を壊しながら激
しく攻め続けます。この執ような攻撃に耐えられなくなった厨川柵
はついに同17日落ちました。


 阿部一族を討った源頼義・義家は滝沢村大釜字上釜に八幡大神を
勧請、神社を建立したという。八幡平山上にもそれにちなんだ八幡
大神の祠があります。
・岩手県八幡平市と秋田県鹿角市、仙北市との境。

▼【本文】https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate01.html

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「日本百名山」の伝説・神話」「北海道・利尻岳(山)」




▼「北海道・利尻岳(山)」

【概略文】
 北海道利尻島の利尻山は島そのものがひとつの山になっていて、
利尻富士とも呼ばれています。ここには不思議なことに熊やマムシ
などのヘビ類がいないといいます。

 かつて対岸の北海道天塩(てしお)町で山火事があった時、熊が
泳いで渡ってきて、すみついたことがありました。しかし、いつの
間にかいなくなったというのです。

 山名はアイヌ語の「リ・シリ」の音訳「高い島山」という意味で、
となりの低い島山「礼文」に対するもの。この山は、島の中央に山
頂を突き上げ、北峰(1719m)、本峰、南峰(1721m)の3つのピ
ークを持っています。

 しかし北峰から先は崩落が激しく登山は禁止。北峰に利尻郡利尻
富士町鴛泊(おしどまり)地区にある利尻山神社の奥社の祠があり
ます。

 「♪山は白銀、朝日を浴びて……」の詩でおなじみの『スキーの
歌』の作詞家、時雨音羽がこの利尻出身。彼は利尻山について「山
は世界に山ほどあれど海の銘山これひとつ」と詠んでいます。

▼【本文】https://toki.moo.jp/mail-maga/100mei/100mei01.html

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山の軽口ばなし「群馬県榛名山・スルス峠の烏天狗」


▼「群馬県榛名山・スルス峠の烏天狗」

【概略】
 榛名山には天狗が2狗もいることになっています。ここ磨墨峠に
はスルス岩と呼ばれる大岩があります。岩の横を通る細道からわき
に入ると洞穴があって、奧に修験道の祖・役ノ行者と従者の前鬼後
鬼がまつられています。

 道を戻り梯子につかまって登ると岩の上に出られます。岩上には
石像があり、肩から羽が生えた山伏姿のカラス天狗が、太刀を振り
かざしています。石像うらに昭和12年(1937)と読める高崎登山講
の銘があります。7、80年間風雪に耐えてきた面構えです。

 スケールを持ち出し天地左右を計ります。せまい岩の上を写真を
撮るためおそるおそる歩きまわります。ファインダーの彼方に榛名
湖が湖水がひかり、榛名富士へつながるロープウェイの音楽がやか
ましく響いていました。
・群馬県高崎市

▼【本文】https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mem/membe09.html

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山の伝承神話「東北鳥海山・鳥海湖にタツノオトシゴがいるってホント?」


▼「東北鳥海山・鳥海湖にタツノオトシゴがいるってホント?」

【説明概略】
 東北第二の標高の鳥海山は、御浜宿舎そばの池「鳥海湖」からつ
いた名前だという。その鳥海湖に不思議な生き物が棲んでいると昔
の本にあります。柳田国男は「山島民譚集」の中で、タツノオトシ
ゴを安産のお守りにする習慣があるとあります。

 さらに鳥海山の鳥海湖には不思議にも海馬(タツノオトシゴ)が
おり、海のものと同じだとし、古書にも土地の人が難産の女性に持
たせると書いているとしています。

 1年くらいは生きていると見えて、座敷に置いて扇であおぐとヒ
ラリヒラリとたてや横に舞い、まるで絵に描いた竜のように飛ぶ。
1年以上たつと死んでしまうのかあおいでも舞わないというと記し
ています。

 タツノオトシゴはいまでもすんでいるのでしょうか。いるとした
ら天然記念物ものです。山行時のあの時、ちょっと湖まで下ってタ
ツノオトシゴを調べていればと、いまになって悔やまれます。
・山形県遊佐町

▼【本文】https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mem/membe07.html

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