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丹沢の与太ばなし「丹沢大倉尾根いまむかし」



「丹沢大倉尾根いまむかし」

【概略】
 塔ノ岳への登山道大倉尾根は、南アルプス仙丈ヶ岳の仙塩尾根となら

んで「バカ尾根」として有名です。単調で展望もなくダラダラと長くつまら

ない尾根をいうのだそうです。



 それでも登山道は、いつも老若男女のにぎやかな声が聞こえます。か

つては季節になると、登山道わきにヤマユリの花がたくさん咲いて楽しま

せてくれたものです。



 大倉のバス停から歩き出し、大倉山ノ家を右に見てゆっくり登っていき

ます。小ノ窪の少し手前の山の神ノ平。かって5月15日の塔ノ岳のお祭り

にはここでも青空賭博が開帳されたという。



 やがて大倉高原山ノ家へ登る道を分け、登っていくとちょっとした平地

に出るとゾージバノ平(雑事場・ぞうじば)と呼ばれているところ。やはり昔

のお祭りの日には、酒屋や菓子屋が出店していたという。少し先の見晴

茶屋を過ぎるとほどなく一本松跡です。



 ここには枝ぶりのよい大きな松の木がありましたが、1934年(昭和9)の

台風で吹き倒されてしまったという。山ろくの人々は、カヤや薪木を運ぶ

ために連れてきた馬をこの一本松につなぎ止めていたのだそうです。


・神奈川県秦野市堀山下集落大倉尾根登山口大倉バス停。


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けふも山の与太ばなし。「落ち武者と安徳天皇と四国剣山」





▼「落ち武者と安徳天皇と四国剣山」

【概略文】
 剣山は山頂に「平家馬場」と呼ばれる平坦地があり、宝蔵石と呼

ばれる巨石があります。また西側直下には巨石御塔石もあります。

ここ剣山は植物の宝庫でもあり、ここで発見されたものものもおおい。



 以前は「立石山」とか「石立山」といわれていました。「剣」の

名が出てきたのは江戸時代といいます。頂上近くに剣のような御塔

石があり、そばの大剣神社に剣がまつってあるからとか、安徳天皇

の剣が山頂近くに埋まっているのが山名の由来という。



 そもそも伝説によれば、源平合戦で入水したとされる安徳天皇が

実は生きていて、平家の落人に守られて剣山の奥山に隠れ住み、こ

の地で生涯を終えたという。



 山頂に広がる「平家の馬場」は、平氏再興を図る武者たちが乗馬

の訓練をしたところという。「晴天ニハ、必ズ竜馬出テ、爰(ここ)

ニ遊ブ、此笹ヲ喰フト云々、毛色赤クシテ、二才駒程アリ、今是(こ

れ)ヲ見ル人多シ」と書く本もあります。


・徳島県三好市、美馬市、那賀町の境。

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★「明けましておめでとうございます」(丑年)北アルプス赤牛岳





★「明けましておめでとうございます」(丑年)北アルプス赤牛岳

【概略文】
 赤牛岳は、牛が寝ているような山容からついた名前だとか。芦峅

の村民は赤牛岳のことを赤牛三吉と人の名前で呼び、三吉はこの山


に住んでいると伝えています。



 三吉とは江戸時代の信州の杣の名で、木材を盗伐中、加賀藩の役

人に見つかり逮捕されたという。それ以来、三吉小屋場・三吉谷・

三吉道などの地名ができたという。こんなことから赤牛岳に三吉を

つけて呼ぶようになり、さらに山鬼伝承も重なり赤牛岳は神秘の山

になったという。



 ある夏、黒部湖の最奥平ノ渡しから読売新道の急で長い急坂を登

って、赤牛岳から水晶岳、雲ノ平を目指したことがありました。な

るほど、赤い花崗岩質でできています。



 それにしても遠く水晶岳が望め、手前にゆったりと大きな赤牛岳

が寝そべっている感じです。直下の高天原温泉に入りすぎてのぼせ

たか??。


・富山県大山町


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いま甦る「丹沢山ものがたり」(山渓)加筆本。「大みそかの城ヶ尾峠」

「大みそかの城ヶ尾峠」




【概略文】
 西丹沢加入道、畦ヶ丸から菰釣山・高指山へとつづく縦走路。し

ばらく歩くと城ヶ尾峠に出ます。北へ進めば山梨県側道志村に下り

ます。南側は神奈川県山北町。いまでは道が崩壊し廃道になってい

ますが、かつては甲斐(山梨県)と相模(神奈川県)を結ぶ交易路

だったそうです。

 こんな静かな峠でも、南北朝時代、また戦国時代と幾多の戦乱の

場となったといいます。南北朝時代、河村一族は南朝に味方します。

足利尊氏に追われた新田義興も河村城にかくまわれともに戦います

が足利勢の猛攻撃に絶えきれず落城。西丹沢山中に退却、城ヶ尾峠

付近に城を築き防戦。



 しかし、足利側の力は強くとうとう敗れて峠を越え、甲斐側に入

り越後に落ちていったという。それとは別に、戦国時代には武田信

玄小田原攻めで、大勢の甲州兵がこの城ヶ尾峠近くの信玄平あたり

に陣を張ったという話もあります。


・神奈川県山北町と山梨県道志村との境。



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山の与太ばなし。「奥多摩・棒が折れた棒ノ折山」

「奥多摩・棒が折れた棒ノ折山」



【概略文】
 奥多摩の棒ノ折山は、棒ノ嶺、坊ノ尾根などいろいろな名前で呼ば

れていましたが、いまは棒ノ折山に統一されているようです。しかしい

まも地形図には棒ノ嶺とし、棒ノ折山はカッコの中に記されています。



 山名は、畠山重忠が愛用していた石棒の杖がこの山で折れたからと

か、金精さまの石棒に由来するといわれています。鎌倉時代、源頼朝公

の重臣だった畠山重忠は美男だったため、一行が鎌倉へ向かう街道

筋の若い女たちが、重忠をひと目見ようと集まってきました。



 それをうっとうしく思った重忠は、ある日、街道を通らずに、尾

根づたいに道をとりました。四方を見渡せる山の頂上に着いた時、

重忠はついていた石の杖をへし折ってしまったのです。



 そして半分を奥多摩側大丹波の谷へ、もう半分を秩父側名栗の有

馬の谷へ投げました。そんなことから、この山を棒ノ折といい、頂

上を棒ノ嶺というようになったということです。

・東京都奥多摩町と埼玉県飯能市との境。


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