山の民俗伝承ひとり画ってん。「奥多摩三頭山東峰の祠・三頭御前」
▼【概略】
三頭山の東峰には祠があります。ここにはこんな伝説があります。
昔、三頭山は水戸嶺といっていました。ある時、山が荒れ出し、岩
が飛んでくるような大風が吹きだしました。
これは山の神が怒っているに違いない。村人は、エカツとミトカ
ツという兄弟を占いのため大和の国に向かわせました。その結果、
水戸嶺にオオモノヌシクシカマタ神という神が天下り「山の資材は
村のかて。その恵みに感謝するように」とのお告げ。
村人は早速祠を建て、この神を祀ったところ、山の荒れはピタリ
と止みました。その祠を「鹿留御前社」と呼んでいました。その後、
大和の国に占いに行った兄のエカツも水戸嶺にまつるようになり、
「鹿留御前社」と呼ぶようになり、オオモノヌシクシカマタ神の祠
をいまは「三頭御前」と呼ぶという。
昔は鰐口や矢じも供えられていましたが、いつか紛失してしまっ
たということです。また弟のミトカツも御前山に「鹿止御前社」と
して、まつってあるといいます。
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- 2019年08月11日
- 未選択
こんな話も大まじめ「奈良大峰山・天狗に昇格した鬼」
▼山の伝説ひとり画ってん「奈良大峰山・天狗に昇格した鬼」
【概略】
役ノ行者といえば修験道の祖。各地の山々や神社などに像が見ら
れます。それには必ずといっていいほど2匹の鬼(前鬼・後鬼)が
ついています。
これは鬼から昇格した天狗だという。前鬼は赤目で斧を持ち、後
鬼は黄色い口をしていて、兄弟だとも夫婦だともいう。酒を飲み赤
い目をして歌う夫鬼を、黄色い口を開けて笑う女房鬼をあらわして
いるのだという。
役ノ行者が信貴山で修行中、2匹の鬼が邪魔をします。行者は空
を飛んで鬼を追いかけ、生駒市鬼取の里、髪切りの里で捕まえます。
いまそれぞれの場所に鬼取山鶴林寺、髪切り山慈光寺というお寺も
あります。
こうして折伏された鬼たちは、行者の忠実な従者となったという。
のち2鬼は行者の遺言により、大峰の行場守護のため、吉野と熊野
の境に「前鬼の里」で天狗になって山を護り続けていると伝えます。
その子孫は、「五鬼」と称していたという。
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- 2019年08月10日
- 未選択
山の伝承ひとり画ってん「丹沢・檜洞丸とヒノキの木」
「丹沢・檜洞丸とヒノキの木」
【概略文】
丹沢の檜洞丸。地元山岳会の「さがみの会」の会員だった故栗原
祥氏によれば、洞とは沢のことで、丸は古代朝鮮の言葉「マウル」
で山の意味。
だから檜洞丸とは「沢にヒノキの生えている山」のことだという。
檜洞丸にはその他に6つもの異名があります。(1・檜原丸(桧洞
丸からの転化か)。(2・檜丸(檜洞丸の略か?)。
(3・彦左衛門の頭。神ノ川の彦左衛門谷の源頭の山という意味。
(4・青ヶ岳ともいう。これは樹木が生い茂って青く見えるからと
も、ここにはカモシカが多く道志・青根地区ではそれをアオと呼ぶ
から。
(5・本棚裏。裏は末(うら)の転化か。本棚沢の末端の山。(6
・丸山ともいいます。北側から見た丸い山の形からと説明していま
す。
山頂の祠は山ろく山北町の寒田神社の山宮。猿田彦神、大山祇神、
大巳貴神(大国主命)を祭ります。
・神奈川県山北町と津久井町の境。
▼「イラスト」と説明文は下記(筆者のページ)でどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/tanzawa/tanzawa01.html
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- 2019年08月09日
- 未選択
某月某日 山の伝承に遊ぶ【ひとり画ってん】「南ア甲斐駒・摩利支天の天狗はちょっと早池峰山へお使いに…」
▼山の伝承に遊ぶ【ひとり画ってん】「南ア甲斐駒・摩利支天の天
狗はちょっと早池峰山へお使いに…」
【概略】
摩利支天は甲斐駒ヶ岳山頂から東南に孤立した岩峰です。頂上に
壊れた像と、摩利支天を象徴する鉄剣を祀っているのがその名の起
こりだという。
こんな山に天狗がすみ、時々山麓に現れるという。ある日天狗が
木こりの家に現れ「毎日木の実ばかり喰っている。たまには米の飯
を食ってみたい」。木こりは米の飯をごちそうしました。
天狗は礼として鳥を手づかみにしてもってきてくれたという。そ
して「世話になったが、急用で岩手県の早池峰山に行って来る」と
いってヒラヒラ飛んでいきました。
天狗は、頭巾(ずきん)と一本歯の高下駄(げた)を置いていき
ました。頭巾は天狗がいつも頭にかぶっていたもの。黒の布で作り、
12のひだがあり、お互いに結びとめてあります。
しかし驚いたことに頭巾には、十六弁の菊の紋章(天皇家の紋章)
がついていたのです。
・山梨県北杜市(旧北巨摩郡白州町)
……さらに【本文・イラスト】は筆者のページで→
http://toki.moo.jp/merumaga/gate-meru/gate04.html
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狗はちょっと早池峰山へお使いに…」
【概略】
摩利支天は甲斐駒ヶ岳山頂から東南に孤立した岩峰です。頂上に
壊れた像と、摩利支天を象徴する鉄剣を祀っているのがその名の起
こりだという。
こんな山に天狗がすみ、時々山麓に現れるという。ある日天狗が
木こりの家に現れ「毎日木の実ばかり喰っている。たまには米の飯
を食ってみたい」。木こりは米の飯をごちそうしました。
天狗は礼として鳥を手づかみにしてもってきてくれたという。そ
して「世話になったが、急用で岩手県の早池峰山に行って来る」と
いってヒラヒラ飛んでいきました。
天狗は、頭巾(ずきん)と一本歯の高下駄(げた)を置いていき
ました。頭巾は天狗がいつも頭にかぶっていたもの。黒の布で作り、
12のひだがあり、お互いに結びとめてあります。
しかし驚いたことに頭巾には、十六弁の菊の紋章(天皇家の紋章)
がついていたのです。
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- 2019年08月08日
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山の伝承ひとり画ってん「丹沢三峰のシロヤシオ」
【概略】
丹沢三ツ峰は丹沢山から北東へ延びる尾根。地形図では、瀬戸沢
ノ頭を除き、東側へ、西峰、中峰、東峰とあります。西峰というの
は太礼ノ頭、中峰がエンザンギの頭、東峰にあたるのが本間ノ頭。
ここは別名、百間水ノ頭ともいいます。
百間とはヒヤッケイのなまったもの。つまり冷ゃっけぇ水が出る
ところがある頭という意味だそうです。
ある年の6月初旬、久しぶりに塔ノ岳尊仏山荘に泊まり、丹沢三
ツ峰を宮ヶ瀬へ下りました。日高を過ぎた下りのあたり、大きなシ
ロヤシオツツジのに花をつけているのが目につきます。
やがて竜ヶ馬場から丹沢山。次第にガスが深くなりました。瀬戸
沢ノ頭を過ぎて、足下が真っ白なじゅうたん。シロヤシオの花が散
って登山道を埋め尽くしているのです。ガスでかすむ山道、前を行
く人が妖精のようでした。
・神奈川県清川村と相模原市との境
▼「イラスト」と説明文は下記(筆者のページ)でどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/tanzawa/tanzawa10.html
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- 2019年08月02日
- 未選択