某月某日「山の花・埋もれて香るカンアオイ」
某月某日【山の伝承・民俗画】「山の花・埋もれて香るカンアオイ」
冬の日だまりハイク。足元の枯れ葉からハート形の葉が出ています。
カンアオイです。根もとに埋もれて紫の花を咲かせます。
ほんのりとした香り。カンアオイは寒い冬でも枯れず青々として、
葉の形がアオイに似ているためについた名前とか。
葉につやがあり表面に斑があって観賞用に栽培されたりします。こ
の葉には、「生きている化石」とか「春の女神」などともよばれる
「ギフチョウ」が産卵、孵化した幼虫はこの葉を食べて育つとか。
かなり以前、珍しく雪が積もる房総半島のほぼ中央の高宕山へ行き
ました。歩く会の50人もの人がゾロゾロ。
野草を見つけては立ち止まり、動物の足あとがあったといっては立
ち止まります。
そんな中、見つけたカンアオイ。地味な花が枯れ葉の中に咲いてい
ます。
ばったり出会った地元のお婆さんに「マアマア、寒いなか、こんな
所に来なくたってよォ」と笑われました。
・ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年生草本
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- 2016年10月10日
- 山の伝承
山の伝承『日本百霊(れい)山』(山渓)17番「谷川岳と富士山浅間神社」関連画像
『日本百霊(れい)山』ヤマケイ新書17番「谷川岳と富士山浅間神
社」関連画像
上越国境の谷川岳はピークがふたつの双耳峰。群馬県側から手前の
ピークをトマの耳、奥のものをオキの耳といっています。
トマの耳には薬師如来、オキの耳には富士浅間神社をまつってあり
ます。
南北朝時代、不思議な光が谷川岳の山頂を一晩中照らしました。驚
いた村人は、祈祷師にお願いし、判断を仰ぎました。
すると祈祷師に神が乗り移り「私は駿河富士(富士山)の浅間大菩
薩である。
山頂に谷川浅間神社をまつるように」という神ご託宣を受けました。
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- 2016年10月09日
- 山の伝承
某月某月「長野、新潟県境・雨飾山の伝説」
長野、新潟県境・雨飾山の伝説
この山は雨や天をまつる山の意だともいわれています。山頂は双耳
峰で、北峰には、石仏が4体とつぶれた石の祠が新潟県向きになら
んで建っています。
江戸後期に、長野県小谷村中土で山頂に十三仏を担ぎ上げたという
話があり、その古文書も発見されています。
十三仏を担ぎ上げたその時、すでにいまの祠があったというから相
当古い祠であること以外、何をまつった祠かなど詳しくは不明です。
先の古文書のもうひとつに「雨錺(かざり)山蘇鉄ガ岩洞の縁起」
というのもあります。
この「蘇鉄が岩屋」という洞窟は奈良時代、行基菩薩がこもって修
行したところという。
中谷集落の人たちはその洞窟を探しに行ったことがあるという。そ
して難行苦難の末、岩屋を見つけたいう。
しかしいまではその場所はどこにあるのか、地元の人も詳細は不明
なのだそうです。
・新潟県糸魚川市と長野県小谷村との境。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
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- 2016年10月01日
- 山の伝承
山の伝承『日本百霊(れい)山』ヤマケイ新書16番「苗場山・カエルやイナゴもいる神の田」関連画像
『日本百霊(れい)山』ヤマケイ新書16番「苗場山・カエルやイナゴもいる神の田」関連画像
田んぼに苗を植えたように、湿地植物が生えている苗場山の山頂。
そんな稲田がたくさんならんでいるよう。苗場山とはよくいったも
の。秋には穂をつけ、蛙やイナゴまで出るといい「常の田にかはる
事なし」と鈴木牧之が「北越雪譜」に書いている。
・新潟県津南町と湯沢町と長野県栄村との境。
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- 2016年09月30日
- 山の伝承
某月某月「長野県大町市・青木湖の伝説」
長野県大町市・青木湖の伝説
長野県松本駅からJR大糸線で、大町駅を過ぎて間もなく、左側に
湖が3つならんであらわれます。
手前から木崎湖、中綱湖、青木湖で、仁科三湖と呼ぶそうです。
この三湖はそれぞれ「遊びの木崎湖」、「憩いの中綱湖」、「思索の
青木湖」ともいわれ、釣りやキャンプなどで多くの人に親しまれて
います。
仁科の名前は、この地を治めていた豪族の名前からきているという。
この豪族は、伊勢神宮領仁科御厨の御厨司(荘官)である仁科氏で、
次第に勢力をこの地まで拡大してきたという。
この湖にはこんな伝説があります。その昔、湖の西岸で赤牛が子牛
を生みました。
子牛は母と別れ、東岸にすむお百姓さんの家で飼われることになり
ました。
親を呼ぶ子牛の悲しい鳴き声に母牛は湖に飛び込み泳ぐうち、力つ
きて沈んでいった。
以来、青木湖のヌシは赤牛だといわれようになったということです。
・長野県県大町市。
▼「イラスト」と説明文をどうぞ↓
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- 2016年09月29日
- 山の伝承