山の軽口ばなし「佐々成政黄金伝説・鍬崎山はマムシの巣だった」
▼「佐々成政黄金伝説・鍬崎山はマムシの巣だった」
【説明概略】
鍬崎山は埋蔵金の山。いまから四百年あまり前。
富山城主、佐々成政が豊臣秀吉が攻めよせてくる
という情報に、百万両の軍用金を阿部義行に鍬崎
山に埋めるよう指示したという。
穏してある場所は、鍬崎山のマムシが巣をくっ
ている大木の下あたり……。埋蔵金は笹のしるし
のある壷49個に純金がぎっしりつまっているとい
う。
鍬崎山はじめじめした登山道に伝説どおりマム
シがウジャウジャ。やっと着いた山頂は360度の
展望。目の前に薬師岳がはだかっています。
おやつを食べ、お茶を飲んでいるうちに埋蔵金
の話などすっかり忘れていました。でも、妙な満
足感がありました。
・富山県富山市
【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate01.pdf
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- 2023年08月19日
- 山の伝承
山の軽口ばなし「富士山と姫と兵隊」
▼「富士山と姫と兵士」
【概略文】
かぐや姫は富士山にも関係があるという。かぐや姫の評
判を聞いた帝は、妃のように愛したという。3年が過ぎた
ころ、姫は不死の薬や手紙を帝に残し天に昇ってしまいま
した。悲しんだ天皇は、預かった薬や手紙を、天に一番近
い富士山頂で燃やしてしまうよう指示。
勅使は大勢の兵士を連れて富士山に登りました。山は兵
士でいっぱいになりました。そこで「士に富む山」という
ので「富士山」と名づけたと平安時代の『竹取物語』にあ
ります。
また、室町時代の「富士山縁起」には、帝からかぐや姫
に贈る王冠を預かった使いが富士山で姫に渡し、姫は冠を
つけたまま山頂に登って行ったとあります。
さらに南北朝時代の『神道集』にも、かぐや姫を寵愛し
ていた国司が頂上にある大きな池(噴火口?)の煙のなか
にほのかな姫の姿を目撃しましたが、姫は煙の中に身を躍
らせてしまい見失ってしまったとあります。
それ以来煙は消えず不死の煙(富士の煙)というのだと
いう。なお、宝永山の西側に浮き出る雪形をかぐや姫の雪
形とし、雪姫とも呼んでいます。
・山梨県と静岡県との境
・【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate09.html
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- 2023年08月12日
- 山の伝承
「中ア木曽駒ヶ岳・もし信長が本能寺で死んでいなかったら」
▼「中ア木曽駒・もし本能寺の変がなかったら」
【概略】
木曽駒ヶ岳には昔から神馬がすんでい
るという噂があったという。江戸中期の
『新著聞集』にも、尾州の役人たちが大
きなあし毛の神馬を見たという話が載っ
ています。
時代は戦国時代、その話を伝え聞いた
織田信長がこの神馬を探しに行くつもり
だったという。木曽地方の地誌『吉蘇志
略』に『三季物語』に載っている話とし
て、織田右丞甲州を征伐し、軍を回すの
日諸将に云って曰く、吾聞く信州駒嶽に
四百年来神馬有り。…
…明年は諸国の卒徒を督し此の山を囲
み之を猟得せん。源右幕下の富士の狩に
倣うべきなり。其ノ年明智光秀のため弑
に遭い其ノ事遂に止む、とあります。
ちなみに信長は天正10(1582)年伊那
谷に入り北進、3月に高遠城を滅ぼし、
諏訪から甲州に進み武田を滅ぼしたのち
の6月に「本能寺の変」に遭っています。
・長野県宮田村と木曽福島町との境
【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate03.html
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- 2023年07月25日
- 山の伝承
山旅通信【ひとり画っ展】1089号発行しました。「南アルプス光岳・光る岩と伝説」
▼「南アルプス光岳・光る岩と伝説」
【概略文】
光(てかり)岳は、三角点の西南にある乳白色の大き
な岩が夕日を受けると「テカッ」と白く光り、山ろくや
池口岳山頂などから見るとよく目立ちます。猟師たちは、
その岩を光岩と呼んだのが山名の由来だといいます。
光岳山ろく、いまの静岡市葵区井川地区田代集落に、
手者万九(てしゃまんく)という力自慢の男がいました。
この男が、静岡浅間神社の大鳥居工事の際、石の柱をひ
ょいと組み立ててやりました。
その時少し左に傾いて建ててしまいました。そのため、
いまでも浅間神社の長谷通り側の鳥居は少し曲がってい
るのだそうです。同じ井川には、甲斐武田勢にも負けな
かったという海野七郎太郎と、七郎三郎という兄弟の伝
説があります。
また南ろく川根本町寸又峡の「落ちない大石」は光岳
の天狗にちなむもので、いまでは、落ちてはならない人
(受験生や高所作業者など)の守り神としてまつられて
います。
・静岡県川根本町と静岡市葵区と、長野県飯田市との境。
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- 2023年07月12日
- 山の伝承
山の炉端ばなし「中ア木曽駒ヶ岳・昔から伝わる神馬(しんめ)伝説」
▼「中ア木曽駒ヶ岳・昔から伝わる神馬(しんめ)伝説」
【概略】
江戸時代前期のころ、いまの愛知県の役人で大目付の
佐藤半太夫、勘定方天野四郎兵衛、金役天野孫作、材木
役都築弥兵衛、小目付真鍋茂太夫たちが木曽路に見回り
にやってきました。
見回りの前日、地元の農夫たちを案内役に木曽駒ヶ岳
に登ったという。険しい岩を木の根を頼りによじ登りホ
ッとしたとたん、突然、大きなあし毛の馬が現れました。
首の毛や尾が地面を引きずるほど長く、眼光輝き身の毛
もよだつ形相をした馬でした。
怪馬は人影を見つけると静かに歩きだします。役人た
ちはかたずを呑んで見守っています。その時、急に霧が
わき出し馬の姿を覆ってしまい見失ったという。残った
蹄のあとは30センチ以上もあったそうです。
このような馬伝説のほか、駒形石や馬舟石、おこりの
薬の馬糞のようなものなど木曽駒はとかく馬に関深い山
ではあります。
・長野県宮田村と同県木曽町、同県上松町との境。
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- 2023年06月28日
- 山の伝承