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こんな時でも与太ばなし「こんな時期立山の天狗何してる?」




▼こんな時でも与太ばなし「こんな時期立山の天狗何してる?」

【概略】
 江戸後期、松浦靜山があらわした『甲子夜話』に、天狗たちが立

山の洞窟に集会した話が出てきます。その洞窟は、立山の天狗山近

くの天狗平周辺だという。



 しかし、古い地図では西側の峰(いまの天狗山)を国見岳、東側

の峰(いまの国見山)を天狗平と記されているというから困ります。

これは明治時代以後、誤って西峰を天狗山、東峰を国見山としてし

まったのです。



 この呼び方が定着、いまにつづいているという。現に西の峰は富

山平野を眼下に見下ろすことができ、国見岳にふさわしく、東の峰

は室堂に近く、昔から深夜に天狗倒しの音を聞こえると恐れられて

いた言いつたえとも符合しているという。



 しかしまあ、山の名が入れ替わっていたとしても天狗の伝承の濃

い山に違いはありません。天狗平山荘裏手の沢には水原秋櫻子の句

碑「龍膽や巖頭のぞく剱岳」があるそうです。


・富山県中新川郡立山町。

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山のムダばなし「黒部ダム上・屏風の稜線」

山のムダばなし「黒部ダム上・屏風の稜線」

【概略】
 この稜線は大町側から見ると、単調で単に「屏風」と呼んでいたという。

稜線上からは、満々と水をたたえ観光船を水面に浮かべた黒部湖が眺

められます。



 ある年の夏、針ノ木峠から北上しました。急下降を注意しながらマヤク

ボノコルについて一息。改めて黒部湖と立山、剱岳の展望を堪能。スバリ

岳は目の前の南峰を小スバリ、北の峰を大スバリというそうです。



 赤沢岳は、山頂から黒部川へ下る尾根すじ2533m地点に奇峰の猫ノ

耳、鏡岩などがあって、赤沢の岩場として知られるところ。このあたり一帯

の岩は、赤みを帯びているため、なおいっそう山名になじみます。



 さらに黒部湖から望むと夕暮れ時には岩壁全体が赤く染まり圧巻とい

います。後日、黒部湖の遊覧船に乗る機会があり、船中案内放送に関係

のない赤沢岳ばかり見上げていたら観光客の方に妙な目で見られまし

た。

・長野県大町市、富山県立山町との境。

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山のはなし「西丹沢・切通峠の奇妙な鼻息」

「西丹沢・切通峠の奇妙な鼻息」

【概略】
 古い話で恐縮です。西丹沢切通峠は山梨・神奈川の両県境の稜線

にあり、山中湖と富士山を望む絶好地。かつては相模・甲斐・駿河

の三国で入会権の争いがあった所。



 とくに平野地区と神奈川県世附地区の争いは激しかったという。

峠の東側・切通沢の源頭は小平地で、先年、仲間で野宿したところ。

乱舞するホタルが見事でした。



 数年後、一人で立ち寄りました。夜が更けるといろいろな動物が

水を求めてやってきてテントのまわりを徘徊します。いつものこと

です。



 そのうち見慣れないものを見て興奮したか、ひときわ鼻息の荒い

動物が近づいてきます。悪かったよ、一晩だけ頼むよ。しばらく様

子を見ていたが無害だと思ったのか、やはり鼻息をたてながら去っ

ていきました。



 あれは一体何だったのでしょう。イノシシか?

・神奈川県山北町と山梨県山中湖村との境。


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山の文化伝承に遊ぶ「奥多摩駅前の愛宕山」


山の文化伝承に遊ぶ「奥多摩駅前の愛宕山」

【概略】
 山頂に建つ愛宕神社は、京都の愛宕神社の末社。愛宕山といえば

火防と天狗の山。本家の京都愛宕神社には日本八天狗の大親分栄術

太郎坊がいることになっています。



 この太郎坊が天狗になる前は、弘法大師の十大弟子のひとり真済

上人だったという。染殿皇后に恋慕し焦がれ死にした怨念が凝って

天狗になったという説もあります。



 こんな訳で当然奥多摩の愛宕神社も火防と天狗の山。その証拠に

山頂鳥居の前に大天狗と烏天狗の石像が建っています。



 奥多摩町鳩ノ巣で見かけたお札にも、大天狗烏天狗像の絵と一緒

に「武蔵国調布氷川 火防盗賊除 開運御守護 愛宕神社御眷属」

の文字が描かれていました。祭神は火産霊神になっていますが、も

とのご神体は自然石だったそうです。


・東京都奥多摩駅町


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明けましておめでとうございます(子年)子の年の子の月の子の日生まれの子の聖(ひじり)

★「明けましておめでとうございます」(子年)子の年の子の月の
子の日生まれの子の聖(ひじり)

【概略文】
 「子(ね)ノ権現」の「子(ね)ノ聖(ひじり)」と続きます。

これにはいわくがあるのだそうです。平安時代初期、紀伊の国とい

うからいまの和歌山県に阿字長者という女性がいました。



 この人がある夜、神から剣を口の中に突き通された夢を見ました。

すると処女でありながら懐妊したというのです。そして、十二支の

子(ね)の年の、子(ね)の月の子(ね)の日、子(ね)の刻に出

産。生まれたのが子(ね)ノ聖(ひじり)だという。



 子ノ権現の寺の「子(ね)づくし」縁起によると、子の聖はその

後東北の羽黒山に遊行、聖地を求めて般若経を空に投げました。す

るとお経は、遠~く埼玉県奥武蔵のいまでいう「子の山」に落ちま

した。子の聖はお経が放つ光りを頼りにやってきて堂宇を創建しよ

うとしました。



 あわてたのはここに巣をくう悪魔どもです。「聖」が寝ている間

に山に火をつけ火事をおこします。しかし天竜が現れ、雨を降らし、

子の聖を助けたという。実はこの山火事は、子ノ聖をねたんだ近く

の高山不動の仕業だとも伝えています。


・埼玉県飯能市

……【さらには】↓
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