山のまん画ばなし「日本最奥の秘境・北アルプス高天ヶ原竜昌池」
▼「日本最奥の秘境・北アルプス高天ヶ原竜昌池」
【概略】
雲ノ平は標高2500~2700m。面積25万平方mの広大な平坦地。雲
ノ平の名は信州側でつけたもの。越中側では大中原と呼んでいたと
いいます。江戸時代後期、享和3(1803)年の古地図にその名が記
載されているということです。
その雲ノ平から温泉が流れる沢のある高天原は北側直下にありま
す。高天原温泉は標高2200mで日本第3位の高さ。そこからさらに
奥に誰が名づけたか、夢の平という別天地があります。続いている
わずかな踏みあとを膝ほどの草をかき分け進むと、開けた湿原の竜
晶池に出ました。
池のほとりからは薬師岳が望めます。東側に見上げる水晶岳から
赤牛への稜線。俗世とかけ離れた静かな時間が流れます。そんなな
かで池のほとりのニッコウキスゲにとまったオニヤンマの目が動
き、横目になってジッとこちらを見ていました。
・富山県富山市。
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- 2022年11月03日
- 未選択
山のまん画ばなし「栃木県・庚申山鋸山のテント」
▼「栃木県・庚申山鋸山のテント」
【概略】
路傍でよく見る庚申塔。これは庚申の夜、お堂に集まって講を組
み健康長寿を願ったもの。その庚申信仰の大本山・庚申山(1892m)
は奇岩がならび昔から信仰の山として栄えました。
この庚申山の奥山が皇海山(2144m)。皇海山は庚申山の山頂に
ある三角点を越えて薬師岳から鋸尾根を越え、屹立する鋸山から急
坂を下り登り返した先にあります。
かつては交通が不便でなかなか訪れることもできなかった山でし
たが、近年は近くまで林道が通じ車で来る人も多い。庚申山はガス
の中。途中、不明瞭な山道が左へ直角に曲がるところで鹿が荒らし
た場所がありウロウロし時間を取られました。
結局時間切れですぐ先の薬師岳にテントを張りました。翌朝は雲
一つない快晴。空中のように見える鋸山のせまい頂きに誰かのテン
トが朝日に当たっていました。
・栃木県足尾町
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- 2022年10月21日
- 未選択
山のまん画ばなし「北ア大雪渓・白馬尻のキヌガサソウ」
【概略】
白馬大雪渓は、剱沢雪渓、針ノ木雪渓とともに日本三大雪渓のひ
とつ。全長3・5キロ。標高差600mと日本一のスケールを誇りま
す。大雪渓直下の白馬尻から白馬岳山頂までは、上り約4時間30分、
下り約2時間30分の距離です。
大雪渓は白馬岳登山のメインルートになっています。大雪渓の最
下部は溶けだした部分が雪渓に食い込み、その下を融雪水が恐ろし
い勢いで流れています。
子供たちがまだ小学生だったある夏、白馬尻の小屋に泊まり白馬
岳から朝日岳、蓮華温泉への縦走を試みたことがありました。あれ
からン十年。山の写真の中からその時のものが出てきました。誰か
に撮影を頼んだのでしょうか。
家族揃って白馬尻山荘をバックに収まっています。そばのキヌガ
サソウの白い花がよく目立っていました。
・長野県白馬村
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ないときは、店員の方にご注文下さい。品薄のため多少時間がかかるか
も知れません。ご了承下さい。
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- 2022年08月15日
- 未選択
山のまん画ばなし「神奈川県大山・阿夫利神社下社わきの豆腐の碑」
「神奈川県大山・阿夫利神社下社わきの豆腐の碑」
【概略】
丹沢大山はなぜか豆腐が名物です。昔から大山参りに
は手の上にのせた豆腐をすすりながら登ったといいま
す。いまも都心から近く、名物の豆腐料理も食べられる
とあって人気があります。
参道脇には豆腐料理屋もならんでいます。大山信仰が
全国的に知られてきたのは江戸時代。隆盛を極めたのが
宝暦年間(1751~64)。1シーズンに20万人もの参詣客
でにぎわったという。そんな大山ですから宿泊施設では
先導師たちが食べていた精進料理の豆腐料理も出てくる
ようになります。
これほどの参詣者への大量の食料保存するには、冷た
い井戸水につけておける豆腐が最適です。その上、豆腐
料理の作り方は行者や僧が知っているなど、条件はそろ
っていたようです。豆腐は絹ごしと木綿ごしのちょうど
中間。下社わきには豆腐の碑が建っています。
・神奈川県伊勢原市
【解説】→https://toki.moo.jp/mail-maga/tanzawa/tanzawa09.html
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- 2022年07月22日
- 未選択
山のまん画ばなし「群馬県・上州武尊沖武尊の祠」
▼「群馬県・上州武尊沖武尊の祠」
【説明概略】
上州武尊山は、もと穂高山、保鷹山、宝高山と書かれ、
山そのものを神とする穂高見命(ホタカ大明神)の山だ
ったそうです。いまのように日本武尊にちなむ山名にな
ったのは江戸時代とか。
各地の山々には決まって日本武尊伝説がつきまとって
います。この武尊山はその伝説を山名にしてしまったわ
けです。山麓に点在する武尊神社も、もとは薬師堂だっ
たり、保宝高明神、実高明神社だったものらしい。
武尊神社は利根郡内に16社あるとかで、それらがそろ
って途中から神社名を変えたというのも不思議です。明
治の神仏分離令の発動で何か圧力が加わったのでしょう
か。
こうして山に日本武尊の色彩が濃くなるにつけ、地元
の神であるホタカ大明神の存在感は薄れてしまい、いま
では大明神の祠は沖武尊の山頂で風化しています。
・群馬県みなかみ町と川場村との境
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- 2022年07月07日
- 未選択