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むら里徘徊 「天狗にも階級がある」

▼某月某日・山里徘徊 「天狗にも階級がある」




むら里を歩いていると天狗杉、天狗峠、天狗のなになになど天狗の
名前がやたらにあります。今回はその天狗シリーズの第2回目です。


天狗といえば、鼻が高く赤ら顔、一本歯の高いげたをはいて羽うち
わを持った修験者風のイメージが浮かびます。これらは大天狗です。


これと違って、とがったくちばしのある天狗は、カラス天狗、また
は小天狗です。カラス天狗はふつう青色の顔をしています。


その中間が中天狗。古い川柳に「ありそうでないのが中天狗」とい
うのがありますが、実際にはいるそうです。


これが天狗の階級で、気ままな天狗も階級で縛られていると思うと
愉快です。


いちばんの大物はやはり大天狗、以下中天拘、小天狗、木の葉天狗、
白狼天狗(はくろうてんぐ)、溝越天狗(みぞこしてんぐ)とつづ
きます。


最下位の溝越天狗は空を飛ぶ術が、まだまだ未熟で溝を飛び越すの
がやっとレベル。


ときどきポチャンと泥水に落ちるという落ちこぼれ天狗です。大天
狗でも、名前のついていない天狗が多いなかで名前が知られている
天狗はそれこそ大物の天狗です。




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▼終わり
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某月某日山旅漫歩゚「春の野で生みそをつけて…アマナの球根」

某月某日「春の野で生みそをつけて…アマナの球根」



早春、原野にアマナが花を咲かせます。2枚の根出葉。そ
の間からのびた花茎の上に咲く白い星のような可憐な6片の花。


日の光を受けると全開するという。外側に暗紫色の細いすじがあり
ます。花が終わり、夏に入ると地上部は枯れてしまいます。


アマナは野草山菜として利用されますが、とくに球根は生みそをつ
けてそのまま食べられます。


アマナは甘菜。球根が苦味もなく、またピリッとした刺激もないと
ころからついた名前だそうです。


先日、千葉県佐倉市で巨樹古木観察会がありました。参加者が90
人を越す大盛況。国立民俗歴史博物館うらの城址公園を巡ります。


エノキやムクノキ、センダン、ヤブツバキ。ケンポナシ、コナラ、
イヌガヤ、ひときわ大きい幹まわり7mというスダジイを見学。


そんな足元にアマナの群生があり、もう白い花を咲かせていました。
春の野で、アマナの球根に生みそをつけてイッパイ…。


いまの時代、それも怒られそうだな。
・ユリ科アマナ属の多年草


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★おわり
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むら里徘徊 奇神「尻子玉の好きな河童神」

▼某月某日・山里徘徊 奇神「尻子玉の好きな河童神」




河童は身長が4、5歳の子どもで、クチバシと手足に水かきがあり、
背中には甲羅があって、そのほかの体はウロコでおおわれている…
…。


キュウリと相撲が好きで、頭に水をたたえる皿があってイタズラも
の……と相場がきまっています。


陸上でも力は強いですが水の中では特に強力で、人間ナンカはもち
ろんのこと、馬や牛でさえ引っ張り込みます。


そして肛門に手を入れ、尻子玉(どんな玉だか知りませんが)を抜
くといいます。おまけに生き血まで吸うという、とんでもない妖怪
です。


河童は大ムカシは「ミズチ」と呼ばれ、漢字で虬(みずち)と書き、
水の霊のことだったそうです。


すなわち、水の神であり、農耕などにはかかせない神なのでありま
す。


『日本書紀』(巻十一・仁徳天皇六十七年)の条に、備中川嶋河に
ミズチという妖怪がいたとあります。


妖怪は毒をはいて人を苦しめていましたが、笠臣(カサノオミ)の
祖先の県守(アガタモリ)という人が退治したとあります。



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某月某日山旅漫歩゚「南ア・甲斐駒・名馬と八岐大蛇退治」

某月某日「南ア・甲斐駒・名馬と八岐大蛇退治」



甲斐駒ヶ岳にはその昔、神馬・天津速駒がすんでいたという。

天津速駒は、双肩に生やした銀色の翼で天空を飛ぶ勇猛果敢な名馬
で、夜は山頂で眠るという。

一方、栃木・福島・茨城県境の八溝山には八岐大蛇(やまたのおろ
ち)がすんでいました。

この大蛇退治の勅命を受けた那須の国造も相手が強すぎて手も足も
出ません。

そこで国造は、かねてから聞いていた天津速駒を探しに甲斐駒ヶ岳
へやってきました。

そして「姫ヶ泉」で水を飲んでいる速駒を見つけ、苦労して捕まえ
ます。

次に、乗鞍岳から天安鞍、立山から天広盾、槍ヶ岳から天日矛を借
り受けました。

こうして暴れん坊の神馬からも決して落ちない鞍、相手の数に応じ
て広がる盾、矛先が燃える槍を持った那須の国造は勇気百倍。

これにはさすがの八溝山の大蛇もついに退治されてしまったという
伝承があります。
・山梨県北杜市と長野県伊那市との境。




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むら里徘徊 むら里の神「わらにもすがる神頼み・雨乞い」

▼某月某日・山里徘徊「わらにもすがる神頼み・雨乞い」




稲作に欠かせないのは何といいっても水です。いざ干ばつにでもな
れば、水争いも起こりかねません。


そこで最後は雨乞いの「神だのみ」となります。この雨乞いにも、
いろいろな方法があるのだそうです。


まず、神社の前にお籠もりし、夜も眠らずに鐘をならしたりして、
立ちっぱなしで祈願する型。


また、池や水源地から水をもらってきて、田畑や村の神社や池にま
く型。


唄や踊りをする型。その他、水神や雷神をわざと怒らせて雨を降ら
せようとする型。山の上でまきやわらを積んで火をたく型などがあ
ります。


神奈川県丹沢の大山は、雨降山ともいい、昔は雨乞いの山。山頂の
阿夫利神社は、大雷神、水を司る高龗(雨冠に口を3つ横に並べそ
の下に龍・たかおかみ)神をまつります。


また、中央アルプス長野県の木曽駒ヶ岳(2956m)の北東の濃ヶ池
も雨乞いの池。


江戸時代、ひでりに苦しんだ伊那市の農民が登山し、雨乞いをした
記録が2回もあります。



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