山の伝承・民俗画「石鎚山」
石鎚山
石鎚山にも天狗伝説があります。天狗の名前は法起坊大天狗。この
山も役ノ行者が開山したという。
大昔、役ノ行者がこの山に蔵王権現をまつってから修験の山と仰が
れました。
その後、行者の亜流とされる石仙道人が登山道を開き、登山者のた
め中腹に成就社を建立。
中世以後は、神仏習合修験の山になり本尊は石鎚蔵王権現。ここの
天狗について「石鎚山勤行法則」には「南無眷属宝(法)起坊、大
天狗、小天狗、十二八天狗、有摩那天狗、数万騎天狗にに至るまで
うんぬん」とあります。
天狗岳には大天狗法起坊と眷属の小天狗たちがウジャウジャいるの
です。
それをとりまとめるのが法起坊大天狗。ところで役ノ行者は法起大
菩薩とも呼ばれ、法起は役ノ行者の法号でありました。
そんなことから石鎚山法起坊は、役ノ行者の化身ではないかともい
われています。
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- 2016年06月03日
- 山歩き
山の伝承・民俗画「高山植物・タカネキンポウゲ」
高山植物・タカネキンポウゲ
野山に咲くキンポウゲ(金鳳花)という花があります。その高山の
草地に生えるのがミヤマキンポウゲ。
その仲間にタカネキンポウゲ(高嶺金鳳花)。これは北アルプス白
馬岳高山帯だけに生えるここ特産の高山植物です。
8月ごろの夏の白馬岳。岩混じりの湿った斜面に黄色の花がひとつ
上を向いて咲いているあれです。
がくは5個で、花弁は5枚で平らに開いています。このタカネキン
ポウゲは絶滅寸前。
このように狭い地域特産の仲間に、南アルプス北岳とその周辺にだ
けに咲くキタダケキンポウゲ(北岳金鳳花・絶滅危惧種)、八ヶ岳
だけにあるヤツガタケキンポウゲ(八ヶ岳金鳳花)があるそうです。
こんな珍しい花を見てもふつうは「あ、キンポウゲだ」とか「なん
とかキンポウゲというのかな」くらいで終わってしまいますよね。
しょうがないなあ。
・キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。
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- 2016年06月02日
- 山歩き
山の伝承・民俗画「尾瀬沼に牛を近づけるな」
尾瀬沼に牛を近づけるな
尾瀬沼の周辺には、牛を入れてはいけないどころか「牛」という言
葉も発してはならぬとの掟があるそうです。
もしこれを破ると、沼のヌシが怒り黒雲を呼び大暴風雨になり、ま
た荒波で尾瀬沼の魚を殺してしまうという。
沼のヌシの正体は赤い牛だという。平安時代末期、尾瀬大納言藤原
頼國という、やんごとなき人物が尾瀬沼のほとりに住み、赤い牛を
飼っていたという。
しかしその牛が病で倒れ死んでしまいました。大納言は悲しんでそ
のなきがらを沼に手厚く葬ったといいます。
そして牛は尾瀬沼のヌシになったというのです。それがどういうわ
けか同じ牛が大嫌い。見ると怒って災害を起こすという。
それを恐れた村人は、沼に牛を近づけないよう「牛止めの関」まで
つくりました。
また尾瀬沼から上州側の山中山麓には牛を入れるのを禁じたという
ことです。
・群馬県片品村と福島県桧枝岐村との境
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- 2016年05月31日
- 山歩き
山の伝承・民俗画「南アルプス甲斐駒・摩利支天」
南アルプス甲斐駒・摩利支天
摩利支天は甲斐駒ヶ岳山頂から東南に孤立した岩峰です。頂上に壊
れた像と、摩利支天を象徴する鉄剣を祀っているのがその名の起こ
りだという。
こんな山に天狗がすみ、時々山麓に現れるという。ある日天狗が木
こりの家に現れ「毎日木の実ばかり喰っている。
たまには米の飯を食ってみたい」。木こりは米の飯をごちそうしま
した。天狗は礼として鳥を手づかみにしてもってきてくれたという。
そして「世話になったが、急用で岩手県の早池峰山に行って来る」
といってヒラヒラ飛んでいきました。
天狗は、頭巾(ずきん)と一本歯の高下駄(げた)を置いていきま
した。頭巾は天狗がいつも頭にかぶっていたもの。
黒の布で作り、12のひだがあり、お互いに結びとめてあります。し
かし驚いたことに頭巾には十六弁の菊の紋章(天皇家の紋章)がつ
いていたということです。
・山梨県北杜市(旧北巨摩郡白州町)
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- 2016年05月25日
- 山歩き
地震よ止まれ 野の本山の本「奥秩父・笠取山水神社」
▼某月某日「奥秩父・笠取山水神社」
その昔、武州と甲州の国境見まわリの役人が山頂で出会い、かさを
取って挨拶します。
そのためこの山を「笠取山」と呼ぶようになったというのですが、
ホントかいな。この笠取山のすぐ下に水神社の祠が建っています。
ここに降った一粒の雨がミズヒ沢に流れ込み、多摩川河口までエン
エン1300キロの長旅をして、東京湾にそそぎ込みます。
ある年、暮れも12月30日。酔狂にも水神社を訪れてみました。祠の
まわりの崖が崩れて落石が音をたてています。
あたりが静寂なだけに不気味です。帰途、奥多摩方面への縦走路は
2ヶ所が崩壊していました。
途中で日没を迎え、暗くなり風雪も加わってきました。しかたなく
狼平のあたりでテントを張りました。
温かいおでんはありがたい。イッパイやりながら雨粒小僧の長旅を
思ったのでありました。
・山梨県甲州市と埼玉県秩父市との境。
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▼終わり
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- 2016年05月10日
- 山歩き