某月某日「鳴沢岳のハクサンフウロ」
某月某日【山の伝承漫画】「鳴沢岳のハクサンフウロ」
ハクサンフウロはフウロソウ(風露草)の仲間。なんと風流な名前
ではありませんか。フウロソウとはどんな花でしょうか。
ゲンノショウコだとか、イブキフウロだとか、またハクサンフウロ
の別名だとする図鑑もあります。
高山の湿った草原に生えるものは背丈が違い茎や葉が赤みがかった
りします。紅紫色の花の色も濃かったり淡かったり。
名前は石川県・岐阜県境の白山に産することからついたという。図
鑑に紹介されるものは白馬岳など花の名所ばかり。でも目立ちませ
んがほかの山にも咲いています。
8月、針ノ木雪渓から後立山連峰を北上。やぶ道にあったハクサン
フウロ。無惨にもつぼみがもぎ取られ、また花びらがむしられてい
ます。
それでもけなげにその名にふさわしく、露を含みながら風に吹かれ
ながら咲いているのがいとおしい。
・フウロソウ科フウロソウ属の多年草
▼「イラスト」と説明文は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/yamatabi/yamatabi01.html
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- 2016年04月11日
- 山歩き
某月某日「木曽御嶽山のコマクサ伝説」
某月某日【山の伝承漫画】「木曽御嶽山のコマクサ伝説」
高山の風当たりの強い砂れき地にポツンと生えるコマクサは、他の
植物をよせつけない場所に生えるため、高山植物の女王といわれて
います。
この草からつくる薬「お百草」は、霊薬として木曽御嶽の名物にな
っています。むかし、修行中の行者が御嶽山に登っていました。
突然おこる激しい腹痛。行者は一心に「般若経」を唱えました。す
るとあらわれた1羽のライチョウ。行者を案内するような身振りで
す。
田の原付近まで来たとき、ライチョウが大きな木の枝に羽を休めま
した。ふと行者の目にとまったコマクサの花。
その花を口にした行者は、激しい腹痛がやんでいるのに気がつきま
した。このような効き目あらたかな薬草は、世の中に知らせるべき
だ。
こうして霊薬「お百草」は白衣の行者たちによって知られていった
ということです。
・ケシ科コマクサ属の多年草・長野県王滝村
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- 2016年04月09日
- 山歩き
某月某日「大菩薩・石丸峠名由来の石神」
某月某日【山の伝承漫画】「大菩薩・石丸峠名由来の石神」
石丸峠の名は峠からに降りる途中にある石神・石魔羅さまから由来
しているという。
以前、子ども連れ山行で訪れた石丸峠。みぞれ混じりの雪が降りだ
し、上日川峠に逃げ降りる途中、はからずも出会った石魔羅さま。
そばに塩山市の説明板があり、文字は不鮮明ながら文化財として保
存されていました。
20年後の秋、石丸峠に仲間を待たせ石神まで往復しました。こんな
に遠くだったかと思うくらい歩いたころ、クマザサの中に見覚えの
形が登山道わきに顔を出しました。
しかし、いまでは説明版もなく、2代目と書かれた板きれひとつが
ころがっているばかり。モノがモノだけに大っぴらにできないので
しょうか。
ちなみに、江戸時代の地誌『甲斐国志』には、この石神は載ってお
らず、木暮理太郎はその著『大菩薩連嶺瞥見』では、石丸峠名由来
説を疑問視しています。
・山梨県甲州市塩山
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- 2016年04月05日
- 山歩き
某月某日「群馬県・上州武尊山トサカ岩」
某月某日【山の伝承漫画】「群馬県・上州武尊山トサカ岩」
武尊と書いてほたか。山名地名はホントにむずかしい。武尊山は岩
がたちならぶ意味で、かつては北アの穂高岳と同じ神「穂高見命」
を祀っていたという。
武尊山は通称沖武尊といい、ここに建っている御嶽山大神の石碑は、
この山を開いた木曽の「御嶽教」の教祖普寛(ふかん)行者にちな
んでいます。
沖武尊南東にある剣ヶ峰には普寛行者の霊神(れいじん)碑も祀ら
れています。
これは修行を積んだ行者が亡くなった後、霊神を名のり碑を建てる
「御嶽講」独特のものだそうです。
5月、ガスの中、3つの岩峰が連なる川場剣ヶ峰は通行禁止でした。
展望のきかない笹やぶを開いた雪のまき道を黙々と歩くだけ。
岩峰も過ぎたころ、ガスが晴れてきました。振り返ってみたら、目
の前にトサカ岩が覆いかぶさるように現れてきました。
・群馬県片品村と川場村との境
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http://toki.moo.jp/merumaga/yamatabi/yamatabi08.html
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- 2016年03月31日
- 山歩き
某月某日「南房総・花嫁街道のナルコユリ」
某月某日【山の伝承漫画】「南房総・花嫁街道のナルコユリ」
海と花と山のハイキングコース「花嫁街道」。ここはかつて山間集
落との交流の道で、花嫁行列も通ったと案内書にあります。
女性好みの名前のこともあって、なかなかの人気ハイキングコース。
竹笹のトンネルを登り、気持ちのよいマテバシイの林を歩きます。
シイの大木が岩を抱え込む経文石を過ぎるあたりから目立つナルコ
ユリ。
スズメを追う鳴子のように花が各葉腋からつり下げて咲くところか
らついた名前だそうな。
ほかのユリ科の花と比べると各器官の合着が進み、進化的な植物だ
とあります。そのためか花は筒状になり半開もしません。
こうして下垂するのはマルハナバチが花粉を運ぶのに都合のよい形
というからよくできています。ひときわ大きなナルコユリが山道に
身を投げ出しています。
ひと房の花を数えたら6~7個。どの図鑑の数よりも多かった。
・千葉県南房総市
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http://toki.moo.jp/merumaga/yamatabi/yamatabi07.html
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- 2016年03月19日
- 山歩き