明けましておめでとうございます(申年)「庚申塔と栃木県庚申山」
明けましておめでとうございます(申年)「庚申塔と栃木県庚申山」
梅が香や初庚申の瀬戸の風呂(蓼太)。
ことしの初山行は、阿倍清明が鬼にだまされ、憤死したという山梨
県のセーメーバン山の調査。
ついでに甲斐武田氏滅亡の天目山の戦いの地いでに甲斐武田氏滅亡
の天目山の戦いの地も欲張りました。
相変わらずのテント。わが道を行け ることに感謝と誇りを感じて
います。
2016年(昭和28)元旦。
▼「イラスト」は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/nenga/nenga.html
★おわり
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- 2016年01月02日
- 山歩き
★山の伝承「南ア・甲斐駒ヶ岳黒戸尾根」
南ア・甲斐駒ヶ岳黒戸尾根
ここも各地の駒ヶ岳と同じように、馬にちなんだ名前だという。山
梨県側からの登山道の黒戸尾根は、標高差約2200mをほとんど登
りづめです。
3月、小雪の中、刃渡りからはしごを登って「黒戸刀利天狗」と呼
ばれる所へ着きました。
刀利天狗は刀利天のことだという。仏教でいう三十三天にあり、須
弥山の頂上の天にある宮。
薄暗くなりかけたころ、やっと今夜の宿泊の小屋に着きました。凍
り付いた雪をかいて五合目の無人小屋の戸を開けます。
夜半、風も強く吹き出し、明日の天気が気にかかります。暗闇の土
間で小動物が何かをあさる音がします。
雪に埋まる小屋のどこに住むのか。朝、夕べの天気はどこへやら。
見上げる甲斐駒ヶ岳が何という天上のかなた。
それにしてもあの小動物は今夜からまた一匹ぼっち。その生命力の
強さに舌を巻きました。
・山梨県北杜市と長野県伊那市長谷との境
▼画像をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac06.html
・【山のはがき画読者募集】: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
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★おわり
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ここも各地の駒ヶ岳と同じように、馬にちなんだ名前だという。山
梨県側からの登山道の黒戸尾根は、標高差約2200mをほとんど登
りづめです。
3月、小雪の中、刃渡りからはしごを登って「黒戸刀利天狗」と呼
ばれる所へ着きました。
刀利天狗は刀利天のことだという。仏教でいう三十三天にあり、須
弥山の頂上の天にある宮。
薄暗くなりかけたころ、やっと今夜の宿泊の小屋に着きました。凍
り付いた雪をかいて五合目の無人小屋の戸を開けます。
夜半、風も強く吹き出し、明日の天気が気にかかります。暗闇の土
間で小動物が何かをあさる音がします。
雪に埋まる小屋のどこに住むのか。朝、夕べの天気はどこへやら。
見上げる甲斐駒ヶ岳が何という天上のかなた。
それにしてもあの小動物は今夜からまた一匹ぼっち。その生命力の
強さに舌を巻きました。
・山梨県北杜市と長野県伊那市長谷との境
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★おわり
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- 2015年12月21日
- 山歩き
★山の伝承「山梨県・石割山麓内野の天狗社」
山梨県・石割山麓内野の天狗社
富士山の展望台のような山中湖の周辺の石割山から忍野に降り、内
野天狗社からバスで帰る登山者も多い。
ふつう天狗の祠は末社か摂社が多い中で、ここは境内が300坪もあ
る大きな神社です。
中はご本体がなく、ただサカキにご弊をからませてあるばかり。ご
本尊は摩利支天で、明治の半ば、柏木法印という修験者が創始。
摩利支天は天狗に似た通力をもち、火難、水難、賊難排除の守護神
で効験あらたかなため天狗社として祭られたもの。
また戦時中、ここの天狗のお札をお守りにすると弾丸が当たらない
といわれ関東一円からお参りに来たという。
有名になると当局が干渉するのは世の常。ご神体が神道とは違う、
天狗や摩利支天とは好ましからんと武神・武(雍の下に瓦)槌(た
けみかづち)命に変えてしまったということです。
・山梨県忍野村
▼画像をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac05.html
・【山のはがき画読者募集】: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
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富士山の展望台のような山中湖の周辺の石割山から忍野に降り、内
野天狗社からバスで帰る登山者も多い。
ふつう天狗の祠は末社か摂社が多い中で、ここは境内が300坪もあ
る大きな神社です。
中はご本体がなく、ただサカキにご弊をからませてあるばかり。ご
本尊は摩利支天で、明治の半ば、柏木法印という修験者が創始。
摩利支天は天狗に似た通力をもち、火難、水難、賊難排除の守護神
で効験あらたかなため天狗社として祭られたもの。
また戦時中、ここの天狗のお札をお守りにすると弾丸が当たらない
といわれ関東一円からお参りに来たという。
有名になると当局が干渉するのは世の常。ご神体が神道とは違う、
天狗や摩利支天とは好ましからんと武神・武(雍の下に瓦)槌(た
けみかづち)命に変えてしまったということです。
・山梨県忍野村
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- 2015年12月19日
- 山歩き
★遊々はがき絵【山のゆ-もぁ-と】「奥多摩石尾根・山小屋のブランコ」
奥多摩石尾根・山小屋のブランコ
雲取山山頂から東南にのびる石尾根。登山者たちはこの長い尾根を
奥多摩駅まで歩きます。
雲取山から30分のところ七ッ石山近くにある奥多摩町営の山小屋の
前には以前はブランコがあって、登山者が雲取山からの通りすがり
に一息つくのに絶好のところ。よくブーラブラと遊んでいます。
1月、石尾根は一面の雪が太陽に光ってまぶしいくらいです。こわ
れかかった風車をまわしながらブランコ遊びをします。
うしろで同行者が、シャベルで小屋の玄関まで雪道をつくっている
小屋番の人に話しかけました。
当時の小屋番氏、答えもせずいきなり「じゃま、じやま」と手で追
い払うしぐさをしました。「何という無愛想な!」たちまち口ゲン
カが始まりました。
こんな雄大な景色の中でも人間は仕方のないものです。遠く雪をか
ぶった富士山が笑っていました。
・東京都西多摩郡奥多摩町と山梨県北都留郡丹波山村の境。
▼画像をどうぞ↓
http://toki.moo.jp/merumaga/uusangac/uusangac10.html
・【山のはがき画読者募集】: http://toki.moo.jp/hagakiga/
・【仕事部屋】へもどうぞ: http://toki.moo.jp/tacoroom/
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▼メルマガ「山のはがき絵」 終わり
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雲取山山頂から東南にのびる石尾根。登山者たちはこの長い尾根を
奥多摩駅まで歩きます。
雲取山から30分のところ七ッ石山近くにある奥多摩町営の山小屋の
前には以前はブランコがあって、登山者が雲取山からの通りすがり
に一息つくのに絶好のところ。よくブーラブラと遊んでいます。
1月、石尾根は一面の雪が太陽に光ってまぶしいくらいです。こわ
れかかった風車をまわしながらブランコ遊びをします。
うしろで同行者が、シャベルで小屋の玄関まで雪道をつくっている
小屋番の人に話しかけました。
当時の小屋番氏、答えもせずいきなり「じゃま、じやま」と手で追
い払うしぐさをしました。「何という無愛想な!」たちまち口ゲン
カが始まりました。
こんな雄大な景色の中でも人間は仕方のないものです。遠く雪をか
ぶった富士山が笑っていました。
・東京都西多摩郡奥多摩町と山梨県北都留郡丹波山村の境。
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▼メルマガ「山のはがき絵」 終わり
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- 2015年12月16日
- 山歩き
★山の伝承「丹沢・旧ヤビツ峠の餓鬼道」
丹沢・旧ヤビツ峠の餓鬼道
丹沢表尾根の登山口ヤビツ峠は1934(昭和9)年、丹沢林道開通と
ともにできた新しい峠。
旧峠はその西側・岳の台の中腹鞍部にあります。ここは秦野から札
掛へ食糧を運ぶ道。
ある冬、雪が降り続き札掛地区の食糧がなくなりました。秦野の荷
揚げ役が食糧を持って札掛に向かいました。
峠にくると腹がへってきます。しかし峠を下るとうそのようになお
ります。
かつてここは甲斐武田勢と小田原北条勢の激戦の場。その時腹をす
かしながら死んでいった武士たちの亡霊がさまよっているのだとい
う。
そのため峠越えをする人は食糧を餓鬼たちに与えるようになったと
いう。
ある年の5月、新茅ノ沢から表尾根の烏尾山にとりつきました。ぐ
ずつきかげんだった空からついにポツリ、ポツリ。
餓鬼道にさしかかるころは本降りに。スケッチするサインペンのイ
ンクのにじんでいく様子が何となく哀れを感じました。
・神奈川県秦野市
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▼メルマガ「山のはがき絵」 終わり
- 2015年12月12日
- 山歩き