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★山の伝承「石仏紀行・羅漢さんと名月」


石仏紀行・羅漢さんと名月


「月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」という歌があ
ります。


この歌は、月が8回出ているために陰暦8月の十五夜(中秋の名月)
を意味するのだという。


もともとは宮中の女官たちが中秋の名月をめでて歌ったものだそう
ですが作者は不詳だといいます。


埼玉県川越市の喜多院は天台宗星野山無量寿寺喜多院と称し、平安
時代前期に慈覚大師(円仁)が草創。境内にならぶ五百羅漢は寺宝
にもなっています。


羅漢さんとは悟りを開き功徳が備わった仏教修行者。羅漢さんには
十六羅漢と五百羅漢があるそうです。


五百羅漢はお釈迦さまのもとで修行した500人の聖者で、お釈迦さ
まが入滅後は、仏教のお教えをまとめることを目指し、それぞれの
道に進みました。


この500人の羅漢さんの名前などははっきりしないという。ここ喜
多院の羅漢さんたちも、ひとり瞑想にふけるもの、大笑いするもの、
怒るもの、寝そべるもの、頭をかくもの、どれを見ても表情豊かで
す。


そのなかになにやら耳打ちしながら談笑する姿の石像を見つけまし
た。
・埼玉県川越市。




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★山の伝承「登山道の楽しみ・ヤマグワ」


登山道の楽しみ・ヤマグワ


山里の裏山で、口のまわりを紫色に染めたハイカーに出会います。
クワの実をほおばりながら山から降りてきたのでしょう。


半野生化したものは、農薬の心配もなく安心です。クワは中国北部
から朝鮮半島にかけての原産とか。


古い時代に日本に渡来。『古事記』や『日本書紀』にも出ています。
クワとはカイコが食う葉、つまり「食葉(くわ)」だという説と、
カイコの葉(香葉)の意味の「コハ」だとの説があります。


子どもはその実をねらい、大人はそれを食べてつくるカイコの繭を
ねらいます。


クワとはクワ科クワ属の総称で、古くからある数種のクワがそれぞ
れ入り混じって、たくさんの栽培品種を作り出し、その品種は100
とも200ともいい、その他を入れると1000種は下らないという。


しかしそのほとんどがヤマグワ(山桑)、カラグワ(唐桑)、および
ロソウ(魯桑)の3種を原種としてつくり出されているのだそうで
す。


ヤマグワは日本原種で東北地方を中心に各地に分布しているという。
6~7月、赤から紫黒色に熟して、多汁で甘みがあり食べられるのは
ご存じのとおりです。





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★山の伝承「富士山頂の伝説と民話」


富士山頂の伝説と民話


富士山頂には大内院と呼ばれる直径800mもの噴火口があります。
一周が約3.5キロほど。


そのまわりに剣ヶ峰、白山岳(釈迦ヶ岳)、久須志岳(薬師岳)、
大日岳(朝日岳)、伊豆ヶ岳(阿弥陀岳)、成就ヶ岳(勢至ヶ岳)、
駒ケ岳(浅間岳)、三島岳(文殊ヶ岳)と八つのピークがあります。


これらのピークにはそれぞれ本地垂迹(ほんぢすいじゃく)による
仏神が配置されています。


それらを「八葉蓮華」(お釈迦様が座っている蓮)に例えて「お八」
といったそうです。これらの火口壁を一周するのがお鉢めぐり。


昔は「お八」の尊称から「お八めぐり」といっていたそうですが、
明治維新の廃仏毀釈の影響で仏教的な呼び方が廃止され、山頂の大
内院(火口)を「すり鉢」に例えて「お鉢めぐり」と呼ぶようにな
ったそうです。


火口には大内院のほか、西安河原にも小内院と呼ばれる噴火口があ
ります。


小内院の外側を回るのを外輪コース、内側を回るのを内輪コースと
呼んでいます。


富士山は太古の昔から詩歌、紀行、史実にあらわされ、また山岳信
仰のメッカとしてあがめられてきた山。大衆化されたとはいえ、や
はり富士山は神秘の山。いろいろ面白い話が残っています。





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★山の伝承「北ア・剱岳点の記」

北ア・剱岳点の記


かつて映画「劔岳 点の記」(原作・新田次郎)で話題なった剱岳。
天正13年(1585)、羽柴秀吉が佐々成政を討つため越中にきたとき、
京都に宛てた書状「東は立山うは堂・つるぎの山麓迄(焼いて打ち
従えたとする)」とあるのが最古の文献だろうといわれています。


剱岳は立山連峰中最も険しく、山名は「針の山」ともたとえられる
ように、岩峰が剣のように突き立っていることに由来するといいま
す。


明治40(1907)年7月、三角測量点設置のため、参謀本部陸地測量
官柴崎芳太郎一行が苦労の末、やっと山頂に立ちました。


ところが、山頂で修験者が持っている錫杖の頭と鉄刀を見つけたの
です。さらに山頂わきの石窟でたき火の跡の木炭も発見しました。


錫杖を鑑定した結果、平安時代初期のものと判明して大騒ぎ。いま
は国の重要文化財に指定されています。


木炭のあった石窟は、山頂の斜め下のところにあります。そこは山
頂の祠を見上げる位置で、高さ約2m、底幅2mくらい。奥行き3
mくらい。奥壁の上部がせり出しています。


かなり以前の夏に登ったとき、山頂の祠の下方、木炭のあったとさ
れる石窟の底をのぞいてみました。


中は空き缶やゴミで埋まっています。ここで一夜を過ごしてみたい
と興味をもっていましたが、さすがに泊まる気にはなりませんでし
た。
富山県上市町と同県立山町との境





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★山の伝承「房総・鋸山系水仙ピーク(嵯峨山)」


房総・鋸山系水仙ピーク(嵯峨山)


房総の鋸山から続く尾根縦走コースを5時間あまり、ピーク315(い
まは嵯峨山と命名)の手前に、南斜面一面スイセンが群生し、咲き
乱れているピークがあります。


1月初旬がちょうど見ごろで、地元の山ヤたちに、「水仙ピーク」
と親しまれている所。


その昔、花園天皇(鎌倉時代後期)の姫が、台頭する武士から逃れ
るため、京都から船出。


しかし、黒潮にのってしまい、はるばる房州・和田浦に流れついた
という。


そのとき姫が持ってきたスイセンが村人にわたり県内に広がって有
名な房州のスイセンなったという。


内房鋸山付近、保田地区に特に多く、江戸中期からこれをとって売
っていたという記録があります。


水仙ピークのそばには富士嶽神社の石碑が鎮座まします。富士山を
信仰する富士講の講中が建立したもので、「山」のマークの下に「水」
の文字があります。


これは数ある富士講中それぞれ持っているマーク。地元の人たちが
お参りに来るのか花が供えられています。


里山ブームの現在は団体で訪れるというから驚きです。
・千葉県安房郡鋸南町。




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