山の初心者【軽口ばなし】「もう一つの金時伝説・長野金時山」
▼「もう一つの金時伝説・長野金時山」
【概略】
おなじみの金太郎伝説は箱根の足柄山が有名です。しかし伝説は
足柄山だけではなく各地にあるという。長野県南木曾岳も金時伝説
の山。山中に金時ノ洞窟」や金時岩があります。
そのほか長野県の大町市近くの八坂にも金時山があります。そこ
にはこんな伝説が残っています。昔、村内の山に顔の赤い紅葉鬼人
という女が住んでいました。鬼人は有明山の魏石鬼(ぎしき)の恋
人で、謎の岩窟といわれる場所で大王の子を産みました。
それが金時だったというのです。その山を金時山といい、そばを
流れる川を金時と熊にちなんで金熊川といっています。魏石鬼が田
村麻呂に退治されるや紅葉鬼人は、山を去り舌を噛みきって死んだ
という。そこが鬼無里だということです。
いまでも金時山で行われる金時山大姥神の神祭には必ず雨が降る
といわれています。
・長野県大町市八坂
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- 2023年03月30日
- 山歩き
日本百霊山「北海道・羊蹄山」
日本百霊山「北海道・羊蹄山」
【概略文】
北海道に羊蹄山という山があります。円錐形の美しい単独峰の山で
「蝦夷富士」とも呼ばれています。山上にはお花畑が広がり、200種類以
上もの高山植物が咲き乱れ、1921年(大正10)に国の特別天然記念物
にも指定されています。
この山には、父釜、母釜、子釜と呼ばれる3つの火口もあり、池塘には
「羊蹄坊主」という谷地坊主(やちぼうず)があることでも有名です。谷地
坊主とは、寒い土地の湿原などでこんもりと盛り上がったスゲの草の塊の
ことです。羊蹄山は、野草のギシギシの漢名の羊蹄(し)の山だという。
なるほど、ギシギシの葉(くさび形)は羊の蹄に似ています。もとは後方
羊蹄山(しりべしやま)といったそうです。後方は「しりへ」で羊蹄は「し」と
読みます。ルーツは『日本書紀』の斉明天皇五年の項にある「後方羊蹄」
だという。しかし本当の場所は未だに不明だそうです。
・北海道後志庁虻田郡ニセコ町と倶知安町、京極町、喜茂別町、真狩村
の境
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- 2023年03月03日
- 山歩き
「東北八幡平と八幡太郎義家」
▼「東北八幡平と八幡太郎義家」
岩手県と秋田県にまたがる八幡平は、「前九年の役」で源父の頼
義とともに、安倍貞任一族討伐に出陣した八幡太郎義家が、貞任軍
を追って山上に登ったことから八幡平と名づけたとの言い伝えがあ
ります。
「前九年の役」で源頼義・義家らは、康平5(1062)年9月15日、
厨川柵(き)(岩手県盛岡市)に到着。厨川二郎と異名をとる安倍
貞任一族の軍と激戦を繰り広げます。
頼義軍は、厨川柵の周辺から滝沢村におよぶ民家を壊しながら激
しく攻め続けます。この執ような攻撃に耐えられなくなった厨川柵
はついに同17日落ちました。
阿部一族を討った源頼義・義家は滝沢村大釜字上釜に八幡大神を
勧請、神社を建立したという。八幡平山上にもそれにちなんだ八幡
大神の祠があります。
・岩手県八幡平市と秋田県鹿角市、仙北市との境。
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- 2023年02月15日
- 山歩き
山の伝承神話「東北鳥海山・鳥海湖にタツノオトシゴがいるってホント?」
▼「東北鳥海山・鳥海湖にタツノオトシゴがいるってホント?」
【説明概略】
東北第二の標高の鳥海山は、御浜宿舎そばの池「鳥海湖」からつ
いた名前だという。その鳥海湖に不思議な生き物が棲んでいると昔
の本にあります。柳田国男は「山島民譚集」の中で、タツノオトシ
ゴを安産のお守りにする習慣があるとあります。
さらに鳥海山の鳥海湖には不思議にも海馬(タツノオトシゴ)が
おり、海のものと同じだとし、古書にも土地の人が難産の女性に持
たせると書いているとしています。
1年くらいは生きていると見えて、座敷に置いて扇であおぐとヒ
ラリヒラリとたてや横に舞い、まるで絵に描いた竜のように飛ぶ。
1年以上たつと死んでしまうのかあおいでも舞わないというと記し
ています。
タツノオトシゴはいまでもすんでいるのでしょうか。いるとした
ら天然記念物ものです。山行時のあの時、ちょっと湖まで下ってタ
ツノオトシゴを調べていればと、いまになって悔やまれます。
・山形県遊佐町
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- 2023年01月17日
- 山歩き
山の軽口ばなし「奥秩父金峰山・五丈岩裏の広場」
▼「奥秩父金峰山・五丈岩裏の広場」
【概略】
江戸中期の儒学者荻生徂徠の「峡中紀行」に、奥秩父金峰山山頂
は黄金の地だとあります。西麓には金山という地区もあり、武田氏
時代の金の採掘場所ともいい、金鉱にかかわるため金峰山の名がつ
いたという。
天文年間以降、長野県側川上村も武田氏の領有になりました。村
内にも金山があって、ここでも武田信玄の命令で金を採掘したとい
われます。
山頂の五丈岩のわきを南(山梨県側)にまわり込むと、ちょっと
した広場があり壊れかけた石祠と石灯篭が建っています。甲府市、
山梨市、牧丘町などにある金桜神社の山宮(本宮)ですがいまはす
っかり荒れ果てています。
かつて山宮には金製の大黒天がまつられていましたが、江戸も末
期の慶応年間に盗難にあい、さらに放火され山宮は焼失していまっ
たということです。
・山梨県甲府市と長野県川上村との境
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- 2023年01月09日
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